【デジタルゲーム】2010年代にアドベンチャーゲームの進歩は有ったのか?

EVE burst error R


 2009年と既に9年も前の話題なのですが、「(2009年時点で)今後のアドベンチャーゲームはこうなる」的な予想をしているブログがあり、そういう人の頭の中を見せてもらえるような話題は大好きなので、ちょっと楽しく読ませてもらいました。


 そのブログはこちらです。

●1「逆転裁判合同ブログ1号店」
ameblo.jp

2009-06-16 00:00:00
雑記Vol.167|逆転裁判合同ブログ1号店
https://ameblo.jp/gyakutenstore/entry-10280932277.html


●2「アドベンチャーゲーム研究処」
ameblo.jp

2009-06-23 20:10:00
現代のアドベンチャーゲームのトレンドを考える。
https://ameblo.jp/adoventure-kenkyu/entry-10285507946.html

 
ameblo.jp

2009-06-30 20:20:00
テキストアドベンチャーゲーム、変容の歴史。
https://ameblo.jp/adoventure-kenkyu/entry-10290029455.html

 一つ目のブログの書き込みを見て、二つ目のブログの主氏が話題を発展させた、という流れになっております。どちらも現在は更新中止状態。惜しい。


内容の要約

スローンとマクヘールの謎の物語

雑記Vol.167|逆転裁判合同ブログ1号店
https://ameblo.jp/gyakutenstore/entry-10280932277.html

 
 レベルファイブの「スローンとマクヘールの謎の物語」(2009年)が10万本売れたという。この結果から、もうAVGはストーリー主体で引っ張るものではなくなったと感じる。適度な難易度の問題がいくつもあるような作品が求められているようだ。

 DSのAVG市場というものは、ブログ筆者が求めているようなストーリー物ではなく、「逆転裁判」「レイトン教授」のようなAVG的な手法を使った、実のところ謎解き、というゲームの市場だろう。


2009-06-23 20:10:00
現代のアドベンチャーゲームのトレンドを考える。
https://ameblo.jp/adoventure-kenkyu/entry-10285507946.html

 
 上記のブログ内容を受けたうえで、

 さらに売れるAVGのもう一つの要素はストーリー分岐しないこと。『MISSING PARTS』や『かまいたちの夜』のようにやりこんで正解を見つけていくタイプはもう今(2009年)発売しても売れないだろう。今のAVGのトレンドは一回こっきりで全て楽しめるゲームだろう。


2009-06-30 20:20:00
テキストアドベンチャーゲーム、変容の歴史。
https://ameblo.jp/adoventure-kenkyu/entry-10290029455.html

 
「考えること/考えないこと」を切り口に、AVGの変遷を辿る。

AVGの先祖はゲームブック
コマンド入力AVG誕生(ミステリーハウスなど)
コマンド選択式に移行(オホーツクに消ゆなど)
ストーリー路線になって薄くなった(ジーザスなど)
マルチエンド物で難易度を上げて歯ごたえを出した(かまいたちの夜など)
マルチエンドが飽きられて、一本道AVGの時代に戻った(EVE burst errorとかポリスノーツなど)
頭を使うけど一本道のAVGの時代(『街』『THE推理』『逆転裁判』など)
新機軸の時代へ(『スローンとマクヘールの謎の物語』)


コメント

Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (数量限定版) - Xbox360
・「雑記Vol.167|逆転裁判合同ブログ1号店」について

 「スローンとマクヘール~」は頭の体操型クイズゲームであって、AVGじゃないよね、としか思えず、そこからAVG市場を云々するというのはどうなのだろうか……という感じ。



・「現代のアドベンチャーゲームのトレンドを考える。」について

 繰り返し必須ゲームを今(2009年)出しても売れない、という分析には同意したくて、1990年代頃はネット文化が無くて、みんな暇だったから、この手の分岐し放題・繰り返し前提ゲーが成立したんだろうなぁ……

 ……、などと一瞬考えたものの、この日記(2009年6月)の後の2009年10月に発売されたシュタインズ・ゲートが、分岐ゲームである上にプレイ時間40時間とも60時間ともいわれる超ヘビー級だったのにバカ売れしている。面白けりゃ分岐物でも何でも客は食いつくという事ですね。当たり前ですが。



・「テキストアドベンチャーゲーム、変容の歴史。 」について

AVGの先祖はゲームブックだった、とか
初期のAVGはパソコンでしか遊べなかったからコマンド入力式だった、とか
マイクロキャビンとシエラオンラインのミステリーハウスの事を取り違えてないか?、とか
かまいたちの夜みたいな分岐ゲームが飽きられて、EVEみたいな一本道ゲームが再び求められるようになった、とか

どうも違和感を覚える説明がてんこ盛りですが、とりあえず、こういうタイプの、他人が考えた●●論を見るのは嫌いじゃないです。しかし「スローンとマクヘール」がAVGだという時点で、なんか分かり合えそうにないよなぁ感が強し。


2010年代はどうなったのだろう

逆転裁判 蘇る逆転 NEW Best Price!2000
 正直ゲームはプレイしなくなったので、2010年以降にどのようなAVGが発売されたのか全く分からず、トレンドがどうなったのかは気になりますよね。9年分調べようにもうまい方法が見つからないしね……

 とりあえず「逆転裁判」系、空想科学シリーズ、ダンガンロンパ、辺りは元気らしいのですが、その他にも有名なAVGとかは生まれたのかねぇ。是非知りたいもの……
 
 
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