感想:アニメ「ゆるキャン△」第12話(最終回)「ふじさんとゆるキャンガール」

SHINY DAYS(ゆるキャン△盤)

TVアニメ「ゆるキャン△」公式サイト http://yurucamp.jp/
放送 BS11。全12話。

【※以下ネタバレ】
 

第12話(最終回) ふじさんとゆるキャンガール (2018年3月22日(木)深夜放送)

 

あらすじ

 静岡・朝霧高原でのクリスマスキャンプは大成功。キャンプ後、リンは次は大晦日にソロキャンをしたいなぁとか考えていた。

 その後。ある休日に、なでしこは自転車で本栖湖にソロキャンにやってくる。そこにリンから連絡が入り、リンもやはりソロキャンの最中だという。そこでお互いに互いのいる場所を伝えあってみると、リンも本栖湖にきたところだった、というオチで〆。


【脚本】田中 仁 【絵コンテ】京極義昭
【演出】京極義昭
作監大島美和 堤谷典子 佐々木睦


感想

 最終回でも、いつも通りあんまり中身の無いお話で、特に大イベントも無いままエンドとなりましたが、それもまたこのアニメらしかったのではないでしょうか。

総括

 評価は○(まずまず面白かった)。まんがタイムきらら系でおなじみの、女の子グループがワイワイやるだけの漫画が原作のアニメでしたが、これはなかなかのアタリでした。ヽ(´▽`)ノ


 この手の「女の子ワイワイアニメ」は、それこそ毎クールの様に作られて放送されていますが、「面白い!」と思えるものもあれば「どこが良いのか全く分からん」という作品までピンキリです。しかしこのアニメは、どこがどう良いとうまく言えないのですが、結構好みで、毎回それなりに楽しめました。

 はっきり言って話は薄く、毎回「キャンプをしている」か「キャンプの準備をしている」かだけのどちらかで、特に劇的なイベントも無かったのですが、そのキャンプの様子をぼけーっと見ているのが、なんか妙に気持ち良かったなと。

 ゆるふわ系の絵柄なのに、キャンプ描写については「女の子たちが適当にキャンプ場で楽しくやってまーす」で済まさず、本気の一言だったのにはちょっと驚きました。現地についてからの手続きだとか、テント設営の様子だとか、火を起こすコツだとか、調理の描写とか、夜の冷え込みがきついとか、そういうことをいちいち具体的にしっかりと見せてくれたので、ノウハウ系の作品として興味深かったです。

 また(キャンプ以外の)特別なイベントは無かったものの、キャンプや準備の過程でレギュラー四人の個性が徐々に見えてきて、押しつけがましくなく各人のキャラが理解できたのは上手かったなぁと思いました。特にリンは他のキャラがみんなボケまくるので一人でツッコミまくっているのが楽しかったし、あと有名ネットスラング「くぁwせdrftgyふじこlp」を見事に音声化したのは笑いました(笑)。このリンは東山奈央の代表キャラの一人になりそうな予感。


 という感じで、強烈な面白さは無かったものの、意外と楽しめるアニメでありました。
 
 

ゆるキャン△


これは、ある冬の日の物語。


静岡から山梨に引っ越してきた女子高校生・なでしこは、“千円札の絵にもなっている富士山”を見るために自転車を走らせて本栖湖まで行ったものの、あいにく天気はくもり空。富士山も望めず、疲れ果てたなでしこはその場で眠りこけてしまう。目覚めてみるとすっかり夜。初めての場所で、帰り道もわからない。心細さに怯えるなでしこを救ったのは、1人キャンプ好きの女の子・リンだった。
冷えた身体を温めるために焚き火にあたる2人。
ぱちぱちと薪の爆ぜる音が、湖畔の静寂に沁み込んでいく。
焚き火を囲み、カレーめんをすすりながら会話するなでしことリン。
やがて2人が待ちに待った瞬間が訪れる。


「見えた……ふじさん……」


なでしことリン、2人の出会いから始まるアウトドア系ガールズストーリー。



新・日常系ガールズストーリー開幕。
彼女たちが過ごす時間は、ちょっぴり手が届きそうな非日常。


ハナヤマタ』『がっこうぐらし!』など、数多くの話題作を世に送り出してきた芳文社まんがタイムきららフォワード


同誌にて2015年5月から連載開始した『ゆるキャン△』は、山梨県を舞台に女子高校生たちがキャンプをしたり
日常生活を送る様子をゆるやかに描く人気作。


原作者のあfろは『月曜日の空飛ぶオレンジ。』で漫画家デビュー。
『シロクマと不明局』『魔法少女ほむら☆たむら~平行世界がいつも平行であるとは限らないのだ。~』などを執筆したのち、本作を上梓する。原作者本人のアウトドア経験や取材を元に作品内に織り込まれたキャンプノウハウ、山梨・長野・静岡を中心とした日本の自然の美しさが話題となり、NHKEテレRの法則』やバイク・キャンプ雑誌でも取り上げられるなど、新たなファン層を徐々に拡大している。


そんな“女の子×アウトドア”をテーマにした本作の映像化に挑むのは、気鋭のクリエイター陣。監督の京極義昭は、『黒子のバスケ』『東京喰種』『終わりのセラフ』『ヤマノススメ』といった話題作の絵コンテ・演出を担当し、『ゆるキャン△』では監督として抜擢。


シリーズ構成と脚本には、『Go!プリンセスプリキュア』や『キラキラ☆プリキュアアラモード』の田中仁を起用。きららフォワードのアニメ作品は『あんハピ♪』(16年)に続く2本目であり、本作でも確かな筆致で物語を紡いでいる。


キャラクターデザインを務めるのは佐々木睦美。『ゆるキャン△』独特の、等身大の女子高校生像を瑞々しく描き出す。


アニメーション制作はC-Stationが担当。スタッフ陣は数回に渡るロケハンを敢行し、アウトドア・日常・風景の描写を徹底して作り上げていく。


2018年の冬は、一緒にキャンプにいこう。



制作会社
C-Station


スタッフ情報
【原作】あfろ(「まんがタイムきららフォワード芳文社
【監督】京極義昭
【シリーズ構成】田中仁
【キャラクターデザイン】佐々木睦
色彩設計】水野多恵子
美術監督】海野よしみ
【撮影監督】田中博章
【音響監督】高寺たけし
【音楽】立山秋航


音楽
【OP】亜咲花「SHINY DAYS」
【ED】佐々木恵梨「ふゆびより」


キャスト
各務原なでしこ:花守ゆみり
志摩リン:東山奈央
大垣千明:原紗友里
犬山あおい:豊崎愛生
斉藤恵那:高橋李依
各務原さくら:井上麻里奈
ナレーション:大塚明夫

 
ふゆびより (キャンプ盤DVD付)
ゆるキャン△ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)