感想:アニメ(新番組)「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」第1話「永遠の夜の中で」

Binary Star/Cage(期間生産限定盤A)(『銀河英雄伝説 Die Neue These』盤)(DVD付)

アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」公式サイト 銀河の歴史 再び… http://gineiden-anime.com/
放送 BS11。全12話。

【※以下ネタバレ】
 

数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟の二国に分かれた。この二国家の抗争は実に150年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘を繰り返されてきた。そして、宇宙暦8世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。「戦争の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「黒髪の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーである。 ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突する。

 

第1話 永遠の夜の中で

 

あらすじ

 宇宙歴796年。宇宙に進出した人類は「銀河帝国」「自由惑星同盟」「フェザーン自治領」の三大星間国家を作り、帝国と同盟は長きにわたって対立し、フェザーンは中立の立場を取っていた。

 帝国のラインハルト上級大将率いる艦隊は、二倍の勢力を誇る同盟の艦隊と対峙していた。ラインハルトの部下の諸将は劣勢とみて撤退を進言するが、ラインハルトは勝利を確信していた。帝国は三方から包囲してくる同盟艦隊を各個撃破することで、二個艦隊を壊滅させる。

 ところがラインハルトが最後の艦隊の殲滅に入ったところで、同盟の代理の司令官ヤン・ウェンリーが味方に送った通信が傍受される。それは「最後の瞬間に勝っていれば良い」というものだった。

感想

 1980年代に発表され、原作本・漫画版・アニメ版・コンピューターゲームボードゲーム、等で一世を風靡した銀英伝の新作アニメ。

 もはや原作小説が「古典」化していて一家言持つ人間が多いうえに、過去に一度全原作がOVA化されて強烈な印象を残しているだけに、再アニメ化は「何故もう一回やるのか?」感がめちゃくちゃ強い作品である。

 ということで、批判的な視線が多めの態度で視聴してみたが、まあとりあえず初回は「悪くはない」というレベルではあった。安っぽく感じるところは無く、テレビシリーズにしては健闘しているという印象である。

 もっとも、キャラデザが過去アニメと比較して「のぺっ~~」っとしており、特にラインハルトのこの顔はどうなのよ、という違和感は凄いし、さらにいくら売れっ子でも宮野真守の声もなんかなぁ、というところではある。ヤン=鈴村健一の方はそれなりに納得できるのだが…… まあ慣れればそういう文句も出なくなるかもしれない。

 とりあえず破滅的な出来ではなく、そこそこは楽しめそうな内容だったので、一応合格点は上げておきたい。

 しかし、この超々々々々々々大河物語を今後どういうスタンスで作っていくつもりなのか気になるよなぁ。どこまで作る気が有るのか? それに作る方が計画は立てても、客が食いついてくれるのか? 第一期テレビシリーズの後に劇場版で第二期を作るとか謳っているが、どうなることやら。
 
 

銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅


制作会社
Production I.G


スタッフ情報
【原作】田中芳樹東京創元社刊)
【監督】多田俊介
【シリーズ構成】高木登
【キャラクターデザイン】菊地洋子、寺岡巌、津島桂
総作画監督後藤隆幸
特技監督竹内敦志
【メカデザイン】竹内敦志、臼井伸二、常木志伸
【オリジナルメカデザイン】加藤直之
【企画・製作】松竹・Production I.G
【監修】らいとすたっふ
【企画協力】キティエンターテインメント
【制作協力】徳間書店



音楽
【OP】SawanoHiroyuki[nZk]「Binary Star/Cage」
【ED】ELISA「WISH」


キャスト
ラインハルト・フォン・ローエングラム宮野真守
ヤン・ウェンリー鈴村健一
ジークフリード・キルヒアイス梅原裕一郎
ユリアン・ミンツ:梶裕貴
パウル・フォン・オーベルシュタイン:諏訪部順一
ウォルフガング・ミッターマイヤー:小野大輔
オスカー・フォン・ロイエンタール中村悠一
アレックス・キャゼルヌ:川島得愛
ワルター・フォン・シェーンコップ:三木眞一郎
ウィリバルト・ユアヒム・フォン・メルカッツ:石塚運昇
シュターデン:水内清光
フォーゲル:藤原貴弘
エルラッハ:楠見尚己
アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト竹内良太
パエッタ:ふくまつ進紗
パストーレ目黒光祐
ムーア:櫻井トオル
ラオ:畠中祐
ジャン・ロベール・ラップ:小野友樹
ナレーション:下山吉光

 
WISH(期間生産限定盤)(DVD付)