【ウォーゲーム】感想:雑誌「ゲームジャーナル No.67」『特集:激闘!タイフーン電撃戦』

ゲームジャーナル67号 激闘! タイフーン電撃戦

ゲームジャーナル公式サイト http://www.gamejournal.net/
発売日:2018年6月1日(3,6,9,12月の1日発売)

【※以下ネタバレ】
 
 

内容

1.付録ゲーム

激闘!タイフーン電撃戦ゲームデザイン:呼拉中村)

http://www.gamejournal.net/item_list/gj_067
名作「激闘!マンシュタイン軍集団」システムでモスクワ攻防戦を再現する「激闘!タイフーン電撃戦」が登場!
 
あなたはドイツ軍を率いてクレムリンを占領し、対ソ戦を勝利のうちに終わらせることができるだろうか!?

 
 WW2の超定番テーマ・タイフーン作戦モノ。
 
 
2.雑誌内容

●特集「激闘!タイフーン電撃戦

 ヒストリカルノート、松田大秀氏のリプレイ漫画、リプレイ、を掲載。まあ語り尽くされたテーマではありますが、ソ連が1941年にドイツ軍が迫っているのにそれでも軍事パレードを敢行した、という仰天エピソードは初めて知りました。


●ゲームの殿堂(座談会)

 今回のテーマは「チット・ドリブン・システム」。カップの中にチットを入れて、エイヤっと引いて動けるユニットを決めるアレ。物凄い昔からあったような気がしていたのですが、日本製ゲームで初めて取り入れたのは1987年の「アウステルリッツの太陽(アドテクノス)」だと書いてあって軽く驚き。

 記事の中でも書いてありましたが、そのあとSSシリーズ「ロンメルアフリカ軍団」(翔企画:1988年)、ツクダホビーの「銀河英雄伝説シリーズ」(1989~1992年)とかあっという間に広まって、当たり前になってしまったので、割合新しい(?)システムだという事を忘れていました。まあ21世紀になって普及したカードドリブンシステムよりは昔からありますしねぇ。


●[連載]Mrことくの過激にレポートするぜ!

 今回のお題は日本のゲーム「ルターの宗教大改革」(キリスト新聞社)。
 
 こういうゲームです・
 ↓
www.kirishin.com

【聖書コレクション】 ルターの宗教大改革(第7弾) | キリスト新聞社ホームページ
http://www.kirishin.com/book/9551/
宗教改革500周年ゲームコンテスト最優秀賞受賞作


1517年10月31日――ドイツ・ヴィッテンベルクで、贖宥状(免罪符)の販売を批判する文書が発表されました。それが、世界を揺るがす「宗教改革」のはじまりでした。ゲーム中、あなたは4人の著名な宗教改革者の1人となり、ほかの宗教改革者とときに助け合い、ときに邪魔し合いながら、宗教改革を行っていきます。

パトロンに支援を頼み込んで資金を集める
聖書を研究し、イエスの真の教えを追究する
聖書で得た知識を活版印刷で世に広める
貶められた自分の評判を、公開討論で取り戻す
聖職者の身でありながら結婚をする


さまざまなアクションを行うことで、「あなたの宗教改革」は進められます。歴史通りの結末になることもあれば、思わぬ展開になってしまうことも……!?

 
 
 発売している「キリスト新聞社」は何十年の歴史を誇るキリスト教系の真面目な出版社。そんな会社がゲーム? と首をかしげたくなる向きもありましょうが、「中の人」は結構ゲームに理解があるようで、以前その時の事を日記に書いています。
 
 

テーブルゲーム】「宗教改革ゲーム」を作ろうとしている中の人が意外とマジなゲーム好きだった
http://perry-r.hatenablog.com/entry/2016/12/11/004608

perry-r.hatenablog.com

 
 ゲームは何かのゲームのパ●り呼ばわりされていますが、質は上々のようです。しかしルターとカルヴァンはともかく、メランヒトンとかツヴィングリとか誰?
 
 
 
3.次号予告

 No.68(2018年9月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「西国の雄 毛利元就の野望」。戦国群雄伝シリーズの一作です。
 
 

総括

 うーん、さすがにもうタイフーン作戦の記事を読んでも既視感しかないので、ちょっと辛いわ…… まあ「過激にレポートするぜ」とか「データでみる日米海戦」とか「B級SFゲーム分科会」が有るのでなんとか耐えられますけど……
 
 

他の号の内容・感想はこちらからどうぞ

ゲームジャーナル内容・感想まとめ

perry-r.hatenablog.com
 
 
モスクワ攻防戦――20世紀を決した史上最大の戦闘