【ウォーゲーム】感想:雑誌「ゲームジャーナル No.68」『特集:西国の雄~毛利元就の野望~』

ゲームジャーナル68号 西国の雄 毛利元就の野望

ゲームジャーナル公式サイト http://www.gamejournal.net/
発売日:2018年9月1日(3,6,9,12月の1日発売)

【※以下ネタバレ】

1.付録ゲーム

西国の雄 毛利元就の野望 (ゲームデザイン:福田誠)

http://www.gamejournal.net/item_list/gj_068
「西国の雄 毛利元就の野望」は、同一システム・スケールで日本各地の戦国合戦を再現する戦国群雄伝シリーズの一作です。
中国地方の覇権を握るのは毛利氏か、それとも……。

 
 1980年代後半にツクダホビーから発売された作戦級戦国物「戦国群雄伝シリーズ」の一作。このシリーズは最終的にマップを連結して日本全国を収める、という野望があったため、需要が有るかどうか疑わしい中国地方・毛利家の戦いをゲーム化しています……、当時もこのゲームだけは眼中に無かったよなぁ……
 
 

2.雑誌内容

●特集「西国の雄~毛利元就の野望~」

 付録ゲームに関する、ヒストリカルノート、松田大秀氏のリプレイ漫画、リプレイ、人物一覧、+、62号(2017年3月発売)の付録ゲーム「秀吉軍記」の「天王山シナリオ」のヒストリカルノート&リプレイ、を掲載。正直言って毛利家の戦いなんか興味ねー。


●ウォーゲームデザイン討論(座談会)

 今回のテーマは「私は、このゲームをシミュレーションゲームとは認めない!」。お題に沿って三つのゲームを取り上げて、これはシミュレーションゲームだいや違う、と熱く(?)討論。もっとも、真面目に論じ合っている訳ではなく、かなりふざけてましたけど(笑)


 取り上げたゲームと結果は以下の通りです。

1)ディプロマシーアバロンヒル:1959)

 超有名な欧州が舞台の外交ゲーム。ゲームクラブが崩壊する原因として名高い。シミュレーションと言うには抽象的過ぎるという意見が強く、結果は賛成3:反対4で「認めない」。


2)バトルラインGMT:2004)

 古代戦テーマのカードゲーム。ユーロゲーム界の大物デザイナー・ライナー・クニッツァがデザイン。どう考えても、先にゲームシステムがあって、後から古代戦というシチュエーションを持ってきたとしか見えないゲームですが、指揮官の心理がシミュレートできているという意見があり、賛成4:反対3で「認める」。


3)志士の時代(ウォーゲーム日本史:2010)

 幕末のキャラクターを競り落として、そのキャラでアクションを行い得点を積み重ねていく、というゲーム。どう見てもユーロゲームですが、デザイナーがあの「鈴木銀一郎」御大で、鈴木先生がデザインしたゲームである以上シミュレーションである、ということで、賛成6:反対1で「認める」。


 ……、期待して読んで損したな(笑)



●[連載]Mrことくの過激にレポートするぜ!

 今回のお題はゲーム「キャプテン・ソナー」(アークライト)。

キャプテン・ソナー 完全日本語版

キャプテン・ソナー 完全日本語版

 
 こういうゲームです・
 ↓

キャプテン・ソナー 完全日本語版
http://www.arclight.co.jp/ag/index.php?page=products&code=LG-0226
メーカー:Matagot デザイナー:Roberto Fraga, Yohan Lemonnier 原題:Captain Sonar

海底資源をめぐって繰り広げられる、白熱のチーム戦バトル!仲間とのコミュニケーションが勝敗を分ける!


時は2048年。世界的をめぐる経済戦争が日々深刻化していました。 先端技術を結集した機械の製造には欠かせないレア・アースの価格はひどく高騰し、経済的摩擦の要因の1つとなりつつありました。そこで、民間企業は最新型の潜水艦を駆使し、海底にあるレア・アースの採掘を試みることにしました。その穏やかな海面からは想像もつきませんが、いま静かで熱い戦争が海底で繰り広げられつつあったのです。


あなたはそうした最先端技術を集めた潜水艦に乗り込んでいる士官の1人です。目的はシンプルです。敵陣営の潜水艦を捕捉し、撃沈すること。しかしそのためには、あなたは他の乗組員と協力しなければなりません。一等航海士、機関士、通信士と艦長が、いかにうまくコミュニケーションをとるかが勝利のカギとなるでしょう。チームワークがより良く、より統率の取れたチームがこの戦いを生き延びるはずです……。

 
 とカッコイイ設定はありますが、要するに「レーダー作戦ゲーム」を4対4でリアルタイムでプレイする、というゲーム。読んでいてすごく大変そう。


●[連載]B級SFゲーム分科会出張所(いしだたかし)

 今回のお題は「ナイトメアハウス」(SPI:1983)。悪魔が支配する屋敷を探索し悪魔祓いをしていく、というゴーストハント物というか、のゲーム。テーマ的には現代でも通用しそうです。ただしプレ・ユーロゲーム時代のデザインですので、プレイは相当大変らしいですけど。
 
 

3.次号予告

 No.69(2018年12月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「南方作戦1941」。太平洋戦争マニアなら常識の、真珠湾攻撃より数時間早く開始されたマレー半島の戦いを、カードドリブン「強襲システム」で再現、とのこと。
 
 

総括

 いくら戦国時代物でも毛利元就あたりの戦いというのは全く興味が出ないっすねぇ……、ちょっと今回はハズレっす。
 
 

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ゲームジャーナル内容・感想まとめ

perry-r.hatenablog.com
 
 
キャプテン・ソナー 完全日本語版
キャプテン・ソナー 完全日本語版