TVアニメ『ハイスコアガール』公式サイト http://hi-score-girl.com/
放送 BS11。全12話。
【※以下ネタバレ】
第12話(最終回) 「ROUND 12」 (2018年9月28日(金)深夜放送)
あらすじ
ハルオはようやく晶を見つけたものの、晶は帰宅を頑固に拒否する。困ったハルオは母親が手配したビジネスホテルに晶と一泊することにしたが、なんと予約されていたのは一部屋しかなく、二人で一晩を過ごすことになってしまう。
ハルオは二人だけで一緒の部屋にいることに間が持たず、居心地の悪い思いをするが、ニューファミコンを買っていたことを思い出し、ホテルのテレビに繋いで「それゆけ大運動会」を晶と対戦プレイし盛り上がる。翌朝晶とともにようやく地元の街に帰るが、晶の頼みで一緒にプリクラを撮影する。
一方、小春はゲーセンで周囲から一目置かれる強豪プレイヤーとなっていた。小春はハルオがゲーセンにしょっちゅう来るようになったたので、ハルオと顔を合わせる機会が増え、晶の事が気になりつつも楽しい時間を過ごしていた。しかし、ある日小春はハルオの家を訪問したところ、ハルオと晶が一緒にプリクラを撮ったことを知ってしまう。
思い余った小春はついにハルオに告白し、対戦ゲームで勝負し、自分が負けたら諦めるが、勝った場合には自分と付き合えと要求する。(13話に続く:TV放送はここでおしまい)
■脚本:浦畑達彦
■コンテ演出:山川吉樹
■CGディレクター:鈴木勇介(SMDE)
感想
ハルオがホテルで額縁をひっくり返したら「フォッ!? ……なんだ、ただのシャーマンカーン(※)か……」という一人コントにちょっと笑った。(※ビックリマンシール) それにしてもハルオママは自分の息子が女子高生と一泊するというのに何の心配もしていない。大らか過ぎであることよ(笑)
今回はハルオと晶との仲が接近しただけでなく、小春との関係も踏み込んだものになって面白くなっただけに、ここで終了とは残念無念です。
ところで、視聴前は「TVアニメは今回で最終回だけど、原作漫画ではストーリーはまだまだ続くので、アニメは適当にお茶を濁したような感じの結末にするんだろうなぁ……」とか思っていたら、まさかの小春の告白という衝撃シーンでブチっとエンド! ナニコレ!? Σ(゚д゚;)
ええーっと思っていたら、終了後に「2019年3月に13~15話を配信&OVA発売」との告知が……、うーん。配信とはNetflixの事でしょうから、無料視聴派にとっては事実上ここで打ち切りみたいなもんですね……、覚悟はしていましたが、ちょっと辛いことになったなぁ。まあNetflixにしてみれば、これを機会に加入してみたら? 的な販促手段なのでしょうけどねぇ…… 「あのね商法」という古語を思い出しましたよ、ふう。
キャストに晶の姉の真役で赤﨑千夏の名前が有りましたが……、OVA版で出るという事なのね。どうりで公式サイトでキャラの顔を明かしていなかった訳だ(笑)
総括
評価は○(面白かった)。
原作漫画好きから見て納得の行くクオリティ。ラストを上手くまとめていれば二重丸をあげても良かった好作品。
1991年。小学生・矢口春雄はアーゲードゲームに熱中しており、自分の腕に自信をもっていた。しかし行きつけのゲーセンに大金持ちのお嬢様で優等生でクラスの人気者の大野晶が現れる。晶は意外にも格闘ゲームの達人だった。ハルオは自分の聖域を汚されたような気持になり、晶にムキになってつっかかっていくが……
全体に原作の雰囲気を良くくみ取って映像化しているので、原作好きとしては満足度高し。ストーリーは序盤は1990年代のゲームシーンを懐かしがるお話でしかないのですが、やがて恋愛物の要素が強くなっていく展開が、オタク心を委託くすぐってくれました。特に高校入試前に車の中でハルオと晶が手を重ね合うシーンなんか屈指の名シーンでしたねぇ。(T△T)
また原作に多数登場するゲーム(ストII、ファイナルファイト、バーチャファイター、等々)についても、プレイする場面でちゃんと本物のゲーム画面の映像を使用しているというこだわり様で、原作漫画以上に当時の雰囲気が再現出来ていて物凄い「懐かしさ」を感じさせてくれました。このあたりのオッさんホイホイぶりもすばらしかった。
まあそれだけに、ストーリーが途中で切れたまま終わったのが残念過ぎた。1クール12話で原作を全て描き切るのは無理だとは分かってはいたものの、「テレビアニメ第二期」ではなく「続きはOVAでね」という事になってしまったのは、納得できない、ということは無いけど(商売を考えれば納得でき過ぎる)、まあホント「残念」という言葉しか無いです。
俺より強いGIRLに会いに行く──。
「ポリゴン」って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凛として座していた──。
主人公ハルオを通して描かれる’90年代アーケードラブコメディー!
制作会社
J.C.STAFF
スタッフ情報
【原作】押切蓮介(「月刊ビッグガンガン」スクウェア・エニックス刊)
【監督】山川吉樹
【シリーズ構成】浦畑達彦
【キャラクターデザイン】桑波田満(SMDE)
【CGディレクター】鈴木勇介(SMDE)
【キャラクターモデルディレクター】関戸惠理(SMDE)
【美術監督】鈴木朗
【色彩設計】木村美保
【撮影監督】福世晋吾
【編集】坪根健太郎(REAL-T)
【音響監督】明田川仁
【音楽】下村陽子
【音響制作】マジックカプセル
【CGIプロデューサー】榊原智康(SMDE)
【CGI】SMDE
【アニメーション制作統括】松倉友二
【ゲーム収録】高田馬場ゲームセンター ミカド
【ゲーム考証・監修】石黒憲一
音楽
【OP】sora tob sakana「New Stranger」
キャスト
矢口春雄:天﨑滉平
大野晶:鈴代紗弓
日高小春:広瀬ゆうき
宮尾光太郎:興津和幸
土井玄太:山下大輝
鬼塚ちひろ:御堂ダリア
矢口なみえ:新井里美
業田萌美:伊藤静
じいや:チョー
大野真:赤﨑千夏
小学校の担任:杉田智和
遠野先生:植田佳奈
小春の父:武虎
ナレーション:大塚芳忠