TVアニメ「うちのメイドがウザすぎる！」公式サイト http://uzamaid.com/
放送 BS11。
【※以下ネタバレ】
第１２話（最終回） うちのメイドとこれからも
あらすじ
ミーシャは、開かずの部屋に他人が入ったことで激怒し、部屋に閉じこもってしまう。みみかとゆいは自分たちが入ったことをミーシャに告白しようとするが、つばめはミーシャと二人の関係がこじれてしまうことを危惧し、それを押しとどめて、二人をそのまま帰宅させる。
つばめとみどりは、慌てて帰宅してきた康弘から、部屋がミーシャの亡くなった母親のアトリエだったことを知らさせる。つばめは部屋の外からミーシャに対し、もう部屋には母親はいないと呼びかけるが、却ってミーシャの怒りを買っただけだった。
つばめは家の大掃除を済ませると、辞める前の挨拶としてミーシャに自分の身の上を語る。つばめの父親は高空自衛官だったが、つばめが幼いころに亡くなってしまい、母親から空の上に父親がいると聞かされて育ち、自らも同じ道を目指した。そしてつぱめは念願のパイロットになったものの、病で右目の視力が衰え、飛ぶことが出来なくなってしまう。そして最後に右目が完全に見えなくなったため、自衛官を退官したのだった。しかしそんな失意のつばめを救ったのがミーシャの姿だった。
ミーシャは、自分が怒ったのは、部屋に誰かが入った事実ではなく、聖域の筈の部屋に他人が入ったことに怒りを感じられなくなっていた事であり、自分に向けた怒りだった。そしてつばめやみみか・ゆいは悪くないと言う。という感じで、二人は和解し、ミーシャは部屋から出てくる。
そして、その後また元通りの生活が戻って来た、というシーンでおしまい。
脚本：あおしまたかし／絵コンテ：太田雅彦、大隈孝晴／演出：大隈孝晴／作画監督：山崎淳、久保茉莉子、鈴木彩乃、伊澤珠美、立口徳孝、平塚知哉
感想
いや、悪くは無いんだけど……、原作がバカコメディだと知っていると、「なんでオリジナル展開でこんなイイ話になっちゃったの？」という違和感しか無かったのです……、まあアニメとして最終回の形作りをしないきゃいけなかったという事情も分かりますけど、それを加味してもこのラストはいただけない……
総括
評価は△（どうしてこうなった……）。
原作は月刊アクションに連載しているバカコメディ。途中までは素晴らしいアニメだと思っていたのに、オリジナル展開に入ってから、なんとも違和感有りまくりの内容になってしまい……、ううう、悲しい。
元空自の自衛官・鴨居つばめは、幼女をこよなく愛する変態だった。そして、つばめはロシア系美少女ミーシャが暮らす高梨家が家政婦を募集していると知り、大喜びで申し込む。高梨家は今までにも何度も家政婦を雇っていたが、他人が家に入ることを嫌うミーシャが追い出していたのだという。しかし自衛隊で過酷な訓練を受けてきたつばめは、ミーシャの拒否など物ともせず、一方的に好意を押し付けまくるのだった……
美人で家事万能、しかし幼女が大好きという変態メイドと、メイドを思いっきり拒絶しまくるロシア系美幼女のドタバタを描いたコメディ。第一話を見た時点で、キャラデザインもシナリオも原作の雰囲気を良くつかんでいること、ミーシャ役白石晴香・つばめ役沼倉愛美のキャスティングの絶妙さ、に惚れこんでしまい、10月期アニメの中ではトップクラスのお気に入りとなりました。
また、中盤からは美人だがつばめにベタボレで、さらにM気質、という第二の変態・鵜飼みどり（M・A・O）も登場し、面白さに拍車がかかったのですが……
原作漫画はまだ連載中ですが、アニメの方は最終回に向けて話をたたまないといけないので、第9話からオリジナル展開に突入。原作ではほぼ忘れられているミーシャの母親をクローズアップしたり、母親の再婚相手の康弘が重要キャラになったり、さらにつばめの父親の事とかも持ち出して、笑い要素がどんどん薄くなっていったため、原作を知っている視聴者からすると違和感しかない雰囲気に……
そしてとどめで、最終回には、つばめのしんみりする過去とか、中二病で目を隠しているだけだと思っていた右目が実は視力を失っていた、とか、とんでもないことを言い始めて、「いや、なにこれ……原作漫画こんなんじゃないから……」と見ていてなんとも言えない微妙な気持になりました……
いやまあ、ダメじゃないと思うんですよ、あの独自のラストもあれはあれでそこそこは見れたし。ただ原作漫画を読んでいると、あまりのオリジナルになり過ぎたオチに、こんな雰囲気の漫画じゃねーよ！という愚痴が出てきてしまうわけで……
１～8話の原作に沿ったエピソードの頃は最高だったのにねぇ……、惜しいというか何故こんなことにというか。こんな気持ちで見終えることになるとは思わなかったなぁ……(T△T)
