コズミックフロント☆NEXT http://www4.nhk.or.jp/cosmic/
放送 NHK BSプレミアム(毎週木曜 22:00~23:00)。
【※以下ネタバレ】
見えてきた!5億光年の宇宙地図 (2019年3月14日(木)放送)
今回の内容
http://www4.nhk.or.jp/cosmic/x/2018-12-27/10/27804/2120236/
[BSプレミアム]2019年3月14日(木) 午後10:00~午後11:00(60分)
コズミック フロント☆NEXT「見えてきた!5億光年の宇宙地図」
2014年、私たちの地球は5億光年もの大きさのラニアケア超銀河団の一員であることがわかった。研究チームはさらに大きな宇宙地図を作ろうとしている。観測に密着した。
2014年、私たちの地球は5億光年もの大きさのラニアケア超銀河団の一員であることがわかった。ラニアケア超銀河団は10万の銀河が川のように1か所に向かって流れている構造となっている。この発見をもたらしたのは、銀河の位置と動きを示した宇宙地図だ。そして2019年1月、さらに範囲を広げた新しい宇宙地図が発表された。天文学者たちは、どのようにしてこの宇宙地図を作ったのか?壮大な研究の最前線に迫る。
銀河系(天の川銀河)は、他の千個以上の銀河と共に「おとめ座銀河団」を構成している。そしてさらにおとめ座銀河団など30個以上の銀河が集まって「ラニアケア超銀河団」を形作っている。ラニアケア超銀河団の大きさは五億光年以上。ラニアケア超銀河団は2014年に発見された。ラニアケアとはハワイの言葉で「無限の天空」という意味。
地球から二億光年以上離れた場所に「グレート・アトラクター」という重力源が有り、周辺の銀河を吸い寄せている。グレート・アトラクターは無数の星の集まりと言われている。科学者たちはグレート・アトラクターに周辺の10万の銀河が吸い寄せられ、川のような形になっていることを見つけた。これこそがラニアケア超銀河団だった。
科学者たちはさらに広い範囲の宇宙の地図を作ろうとしている。そのためには目標の銀河までの距離を測る必要があるが、どうやるのか。それは可視光と電波の二つで観測することで計る。
銀河は回転していて、またガス雲から電波を出している。銀河のどの部分を観測するかで電波の波長が異なり、回転速度が速いほど波長の差異が大きい。また銀河は回転速度が速いほど明るい事も解っている。そこで電波によって割り出された明るさと、見た目の明るさを比べることで距離が解る。
超銀河団はラニアケアの他に「ペルセウス座・うお座超銀河団」「かみのけ座超銀河団」「シャプレー超銀河団」などが存在する。
天の川銀河は南半球方面に移動している。それはその方向にグレート・アトラクターがあるから。しかし、それとは別の謎の重力源もあると予想されている。「ほ座」の方向。そちらは天の川銀河の中心にあたるため、その向こう側にあるものは観測しづらい。その方向には未発見の超銀河団が有る可能性がある。
2019年1月に最新の宇宙地図が発表された。前回の10倍の領域を扱っている。