【ゲーム関係】感想:ゲーム関連本「Flutter of birds ~鳥達の羽ばたき~ 完全ガイド」(辰巳出版/2001年):竹井正樹絵も変わっ(てしまっ)たよなぁと嘆息

Flutter of birds完全ガイド (アソコン・ブックス)

http://www.amazon.co.jp/dp/4886416195
Flutter of birds完全ガイド (アソコン・ブックス) ムック 2001/7
出版社: 辰巳出版 (2001/07)
発売日: 2001/07

 
【※以下ネタバレ】
 

対象ゲーム一言紹介

 「Flutter of Birds ~鳥達の羽ばたき~」。シルキーズ。AVG。2001年2月23日発売。PC用18禁ゲーム。原画:竹井正樹。

 恋愛AVG医大生の主人公は、夏休みを利用し、田舎で診療所を開いている医者の叔父の招きで現場を体験することになった。そして診療所では、入院している従姉妹との再会や、その他の患者たちと出会いが待っていた……

 シルキーズは当時の大御所メーカーであるエルフのサブブランド。シルキーズブランドは1990年代後半から休眠状態だったが、この作品をもって再起動した。

 原画の竹井正樹氏は、1990年代にエルフと組んで「同級生」「同級生2」ドラゴンナイト4」の原画で爆発的人気を得ていた絵師。シルキーズ再起動後はシルキーズ作品に関わるようになり、確かこの「Flutter of Birds」も監督をしていのではなかったかなと思います(あやふや)


(※ゲームは未プレイ:買ったかどうかもちょっと覚えていない……)


本の内容

・キャラ紹介+カラー原画
・攻略情報
・次回作「愛しの言霊」予告


感想

 評価は○(そこそこ)

 1990年代に一世を風靡した竹井正樹氏の原画を載せたムック。しかし、竹井氏も、同級生2以降は絵が崩れてしまい、雑誌公開された「同級生3」の絵を見て「……、あかんわ」となったものですが、この作品ではある程度持ち直しています。まあもっともそれでもヒロインたちの絵を見るたびに「目がでかすぎね……?」という感はぬぐい切れず、29歳の看護婦さんの絵がまともなくらいですが……


 本の内容は、前半がカラー着色された原画集で見栄えも良く、後半は攻略資料となっており、ご丁寧にも、出来るだけ短時間で全キャラを攻略できるように、あらゆるキャラに良い顔をするプレイの仕方まで載っていて親切この上なし。もっともヒロインのストーリーの結末がどうなるのかは微妙にぼかされていて、不満が蓄積する内容ではあります。まあ、そのあたりはプレイして確かめてくれという事なんでしょうけどねぇ……


 新生シルキーズの再起動第一作ですが、それが当時流行となっていた感動系(難病物)ということで、エルフも新時代に対応しようと試行錯誤していたんだなぁとかしみじみしますな。


 まあとりあえず原画集としては良い出来と思います。竹井氏の絵があんまり魅力的でないことを除けば。


 それにしても、次回作の予告が載っているムックなんて前代未聞じゃね?

余談

・シルキーズはその後エロゲ業界の果てしない衰退にも関わらず2014年まで作品を発表。さらに中の人たちは2014年には本家エルフの開発スタッフ共々独立して新会社「シルキーズプラス」を設立し、現在も元気に(?)活動中です。休眠前からの歴史も加算すれば、凄く息の長いブランドですよねぇ。

シルキーズプラス
http://www.silkysplus.jp/

www.silkysplus.jp
 
 
 

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perry-r.hatenablog.com
 
 
Flutter of Birds ~鳥達の羽ばたき~