感想:アニメ「かつて神だった獣たちへ」第12話(最終回)「追う者たち」(2019年9月16日(月)放送):原作から離れて殆どオリジナルになってしまってイマイチに……

かつて神だった獣たちへ(10) (講談社コミックス)

『かつて神だった獣たちへ』アニメ公式サイト https://katsu-kami.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

第12話(最終回) 追う者たち (2019年9月16(月)放送)

 

あらすじ

 ハンクとマイルズ/ケンタウロスの戦いの最中、北軍は擬神兵ヒドラの毒ガスを模倣して開発した腐食性の毒ガス兵器を戦場に散布する。ケンタウロスは毒ガスのせいで肉体の再生が追いつかず、ハンクに倒される。

 だが直後北軍の前線司令部にケインが単身乗り込んできた。ケインは北部が南部と秘密同盟を結んで新パトリアに対抗しようとしていたことを見抜いており、部下たちを差し向けて南部首脳陣を殺害させ、事実上南部を乗っ取っていた。要塞構築は南部乗っ取りから目をそらすための陽動に過ぎなかった。

 怒りのハンクはケインに突撃するものの、バンパイアの能力の前に全くダメージを与えることが出来ず、一方的に傷ついていく。勝ち誇るケインはハンクに仲間になるように誘いをかけるが、そこにシャールが駆け寄る。ケインは邪魔なシャールを殺そうとするが、突然ハンクが一段上の力に目覚め、ケインを叩きのめす。ケインは要塞が陥落したのを見ると、そのまま姿を消した。

 新パトリアのボルドクリーク要塞は陥落し、北部首都への侵攻の危機は回避された。しかし新パトリアは南部を併合したことで巨大勢力と化していた。北部は非常事態を宣言した。ハンクとシャールは再び二人だけで旅立った。

 最後。ケインがガラスの水槽の中に浮いているエレインの死体を見ているシーンでおしまい。


感想

 クール中盤からのオリジナル展開があまりにもアレすぎてどうなる事かと思いましたが、オチは、なんとなく、そこそこ、破綻しない程度にはうまく付けましたね。

 しかし何故ハンクが突然強くなって、ケインがバンパイア能力で逃げられなくなったのか説明が無かった。シャールの愛の力か(笑) それにケインがバンパイア能力で分身とかできるとしても服はコピーできないと思うけど……、あの服に見えた全ては皮膚が変化した物だったのか?(笑)


総括

かつて神だった獣たちへ(9) (講談社コミックス)

 評価は△(もっと頑張りましょう)。

 うーん、原作はそれなりに面白いけど、アニメはオリジナル展開にし過ぎてどうにもつまんない作品になっちゃったなぁ……


 パトリア大陸の新興国家「パトリア」は、かつて「北部パトリアユニオン」と「南部パトリア連合」に分裂し激しい内戦を繰り広げたが、北部軍は異形の兵士「擬神兵」の力で勝利をつかむ。しかし戦後、かつての英雄だった擬神兵たちは心を病み、もはや人ではなくなっていた。そして、戦争中に擬神兵部隊の隊長だったハンク・ヘンリエットは、人の心を失った元部下たちを次々と倒して回っていた……


 原作は別冊少年マガジンで2014年から連載中の漫画。作者のめいびい氏は過去に「黄昏乙女×アムネジア」という作品もアニメ化されてました。

 第一話をアニメオリジナル展開にして、ハンクが元・部下たちを殺して回っている理由を分かりやすくしており、この時は良い判断だと思ったのですが……、ところがどっこい、原作に沿っていたのは2~5話あたりだけで、6話くらいから完全アニメオリジナル展開になってしまい、原作からは設定を借りているだけという有様に……、そして、それで面白ければまだ救いがありましたが、さして面白くも無いから始末に負えない……、うーんんん……

 最初は期待して見ていましたが、中盤からのオリジナルストーリーに入ってからはもう完全に惰性での視聴に……、原作はコミック10冊くらいあるのに何故使わないのか……? 下手なアニメオリジナル話なんか見たくも無かったよ……


 ラストは一応今後も続けられそうな感じで引きましたが、これで第二期なんてまずあり得ない、というか原作とかけ離れ過ぎてもう続けようがないのでは……


 ちょっとこれは残念過ぎるアニメ化でしたな……┐(´-`)┌
 
 

かつて神だった獣たちへ


パトリア大陸に生まれた民主主義国家【パトリア】。
経済的不一致から【北部パトリアユニオン】と【南部パトリア連合】に分裂したこの国では、長きに渡る内戦が続いていた。劣勢に追い込まれた北部は、南部打倒のため、遂に禁忌の技術を用いてしまう。人間を異形の兵士へと造りかえるその術は、人の姿と引き換えに、神にも喩えられる力を得るというもの。その力により長き戦乱は、和平へと導かれる事となった。


【擬神兵】、それは【神】と称えられた救国の英雄。


時は経ち、戦争が過去へと移り変わる今。
人の姿と引き換えに【擬神兵】となった者たちは、その過ぎたる力故、
人々からただ【獣】と称ばれ、恐れ蔑まれる存在へと変わっていた。


元擬神兵部隊の隊長・【ハンク】は、【獣】に身を堕としたかつての戦友でもある【擬神兵】を殺す者【獣狩り】として旅を続けていた。擬神兵だった父の仇を探す少女【シャール】はハンクと出会い、父の死の意味を知る為、共に旅することを決意する。やがて知る、戦い続けなければならない本当の理由。そしてハンクが探す【獣を解き放った男】の存在。


仲間殺しの罪を一身に背負い続けていく【ハンク】の旅路の行き着く先とは?
戦争が生み出す数々の無常と非日常、そして犠牲。異形の兵器【擬神兵】と【獣狩り】との激しい戦いを、圧倒的なリアリティとクオリティで描く『かつて神だった獣たちへ』。
アニメーションを手掛けるのは、「ユーリ!!! on ICE」「神撃のバハムート」「この世界の片隅に」など数々のハイクオリティ作品を世に送り出して来たヒットメーカー、MAPPA 。監督は「はじめの一歩」2期・3期監督、「ユーリ!!! on ICE」演出チーフを務めた宍戸淳。シリーズ構成・脚本は「ゾンビランドサガ」「牙狼アニメシリーズ」を手掛けた村越繁
最強の布陣で綴る究極のダークファンタジーに世界が咆哮する――。




制作会社
MAPPA


スタッフ情報
【原作】めいびい(「別冊少年マガジン講談社刊)
【監督】宍戸淳
【シリーズ構成】村越繁
【キャラクターデザイン・総作画監督】新沼大祐
【擬神兵デザイン監修】佐野誉幸
色彩設計】鎌田千賀子
美術監督】森川裕史
【撮影監督】三舟桃子
【編集】相原聡



音楽
【OP】まふまふ「サクリファイス
【ED】Gero×ARAKI「HHOOWWLL(ハウル)」


キャスト
ハンク:小西克幸
シャール:加隈亜衣
ケイン:中村悠一
クロード:石川界人
ライザ:日笠陽子
エレイン:能登麻美子
ミリエリア:市ノ瀬加那
エリザベス(アラクネ):坂本真綾
エドガー(バジリスク):安元洋貴
ウィリアム(ニーズヘッグ):平川大輔
ダニエル(スプリガン):立花慎之介
セオドア(ミノタウロス):内山昂輝
マイルズ(ケンタウロス):杉田智和
ロイ(ガルム):鈴木達央
アーサー(ベヒモス):津田健次郎
ベアトリス(セイレーン):早見沙織
クリストファー(ガーゴイル):福山潤

 
かつて神だった獣たちへ(1) (講談社コミックス)
かつて神だった獣たちへ(3) (講談社コミックス)
かつて神だった獣たちへ(7) (講談社コミックス)
かつて神だった獣たちへ(8) (講談社コミックス)