感想:アニメ「手品先輩」第12話(最終回)「はやす先輩」「失敗しない先輩」「負けない先輩」「サイレント先輩」「バニー先輩」:失敗じゃないけど期待した物とは何か微妙に違ってた……(ため息)

FANTASTIC ILLUSION *CD 初回生産限定:TVアニメ「手品先輩」盤

アニメ「手品先輩」公式サイト http://tejina-senpai.jp/
放送 BS日テレ。15分ショートアニメ。全12話。

【※以下ネタバレ】
 

第12話(最終回)「はやす先輩」「失敗しない先輩」「負けない先輩」「サイレント先輩」「バニー先輩」

 

あらすじ

その1「はやす先輩」

 今回の部活動は、咲の指導でバルーンアート作り。先輩は予想通りへたくそで、犬を作ろうとして風船を割ってしまい、タラコみたいなものだけが残ってしまいました、というオチ。


その2「失敗しない先輩」

 先輩は助手に絶対に手品を失敗しない方法を見つけたといって、手足に錠付きの鎖をつけてからカーテンの向こうに隠れる。しかしいつまで経っても出てこないので、助手がカーテンを開けると先輩は消えていた。実は先輩はロッカーに隠れており、あらかじめ「何のマジックをするか」と言っていなかったので、錠を外せなくても人体消失マジックが成功したと強弁する気だった。

 しかし助手はそのままさっさと帰ったのに、先輩はロッカーから出られなくなってしまい、最後夜中に守衛さんが見回りに来た時にロッカーの戸が開いてビックリするというオチ。


その3「負けない先輩」

 助手は奇術部の部室が開いていないので、科学部の部室の方に行くと、斑部長から科学を応用したマジック的な物を見せられて感心。そこに先輩が遅れてやってくるが、助手と斑部長が仲良くしているのを見てモヤモヤ。さらに途中から仲間に入って、テーブルクロス引きに挑み、当然失敗する。最後は奇術部の部員が全員科学部部室でだべってしまい、斑部長が大迷惑しているシーンで〆。


その4「サイレント先輩」

 先輩が部室に来ると、助手が机に突っ伏して居眠りしていたので、静かに手品の練習を始めるが、ことごとく失敗する。そして部活の時間が終わったが、助手がまだ起きないので、先輩は助手にそっと近づき……、頭の上でカードの塔を建てて遊び始める。実は目を覚ましていた助手が「期待して損した」と心の中で愚痴って〆。


その5「バニー先輩」

 先輩は助手に「手品であがらないためには、もっと恥ずかしいことをしてそっちに気を取られればいい」と言い出し、超エロいバニーガールの恰好でカップ&ボールの手品を始める。そして確かに手品は失敗しなかったが、助手は先輩のおっぱい(カップ)の方ばっかり見ていて、手品など全く目に入っていなかった。最後は手品成功に喜ぶ先輩が動くと、胸のところの衣装がぽろっと外れてしまい、助手が大満足するというオチ。


脚本:池田臨太郎 コンテ:久行宏和 演出:臼井文明 総作画監督:松岡謙治 作画監督:出野喜則、林 夏菜、冨田郁子、西田美弥子、古林杏子


感想

 なんか斑部長役の高橋李依の声がいつもと違ったような……、そして最終回なのに全然最終回してない……、なんかアメリカのテレビドラマ(最終回の概念がなくていきなり終わるやつ)みたいな感じでしたねぇ。


総括

 評価は○(まずまずは面白かった)。

 原作は週刊ヤングマガジンで連載中のショート漫画で、結構好きな作品。もっとも、連載の途中で作者が病気で倒れてかなりの期間休載してしまい、その後なんとか復活したものの、以後も思い出したようなタイミングでしか掲載されていなくて、ほとんど存在感が無くなっているのが悲しい (T△T)


 高校に入学した主人公は、生徒は全員部活参加が必須のため、出来るだけ楽な文化部に入りたいと考えていて、ふと奇術部の部室を覗く。奇術部は3年生の女子の部長が一人で頑張っていたが、この先輩、恰好が本格的な割にものすごいあがり症で、人前でまともに手品を成功させられないポンコツな人だった……


 アニメは、作画はまあ概ねOK、声優も問題なし、15分枠で4~5本のストーリーをテンポよく進める、など、悪くは無くて、ギャグでクスッとさせられることも多かったのですが……

 問題は、というか問題と言って良いのかよく解りませんけど、「なんか原作と違う……」 σ(._.@) というのが有りまして…… 原作とは何か文章では表現しきれない何かか違っていて「これじゃない」感が最初から最後までぬぐえませんでした…… この現象は、サザエさんの原作四コマ漫画とアニメで『やっている事は同じなのに何かが違う』と感じさせられるのと同じです。何が違うのかどうにも説明不可能なのですが、何かしらが原作漫画と違うんだよなぁ……


 結局のところ、悪い作品でなくて1クール楽しませてもらったのは確かなのですが、「あの『手品先輩』のアニメ化かっ!!」と期待していた物とは何か違ったなぁと……、と微妙な評価のアニメでした。嫌いじゃなかったですけどね。
 
 

手品先輩


「ボクは、出会ってしまった…、カワイイけど”ヘンな“先輩に!」
手品が大好きだけど、アガリ症のせいで失敗率は100%!?

そんな「先輩」に、無理やり奇術部に入部させられ、あげくに「助手」扱い…。

大道芸姉弟の「咲ちゃん」と「まーくん」、それに化学部の「斑さん」まで巻き込んで、先輩は、今日も元気に、ちょっぴりエロスに大失敗!

見てられないけど、見ていたい、ポンコツ手品GAGアニメ!!



制作会社
ライデンフィルム


スタッフ情報
【原作】アズ(「ヤングマガジン講談社刊)
【監督】臼井文明
【シリーズ構成】池田臨太郎
【キャラクターデザイン】伊藤依織子
【プロップデザイン】林志保
【美術設定】イノセユキエ
美術監督】齋藤幸洋
色彩設計】小野寺笑子
【撮影監督】志良堂勝規
【編集】吉武将人
【音響監督】鶴岡陽太
【音楽】はまたけし
【制作】NAS



音楽
【OP】i☆Ris「FANTASTIC ILLUSION」
【ED】鈴木みのり「ダメハダメ」


キャスト
先輩:本渡楓
助手:市川蒼
咲ちゃん:喜多村英梨
斑さん:高橋李依
まーくん:浪川大輔
お姉ちゃん:茜屋日海夏

 
手品先輩(1) (ヤンマガKCスペシャル)
手品先輩(2) (ヤンマガKCスペシャル)
手品先輩 B2タペストリー A 73×52cm
手品先輩 B2タペストリー B 73×52cm