【映画】感想：劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」（2018年:日本）

劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」Eテレで放送決定！ | NHKアニメワールド http://www6.nhk.or.jp/anime/topics/detail.html?i=9279
放送　NHK Eテレ。2020年5月2日(土)

【※以下ネタバレ】
　

高校生の「僕」は病院の待合室で、一冊の文庫本を拾う。その本は、同級生の山内桜良が密かにつづっていた日記帳だった。日記の中身を目にした「僕」に、桜良は自分が膵臓の病気で余命いくばくもないことを告げる。それは病気を隠している彼女にとって、ただひとり秘密を共有する相手ができた瞬間だった。最期の日が訪れるまで、精一杯人生を楽しもうとする桜良。そんな彼女に振り回され、「僕」の心は少しずつ変化していく。

あらすじ

　高校生「僕」は、病院の待合室で表紙に「共病文庫」と書かれている日記を拾う。それは、クラスメート「山内桜良」（やまうち・さくら）の闘病日記で、彼女は膵臓の病気で余命一年と宣告されていた。「僕」は家族以外で桜良の病気の事を唯一知る人間となる。

　その時から桜良は「僕」に親しく接するようになり、自分が死ぬまでにやりたいと思っていることに強引に「僕」をつき合わせる。事情を知らない桜良の親友「恭子」やクラスメートは、クラスの人気者の桜良と地味で目立たない「僕」が親しくしていることに違和感を抱き、「僕」を遠ざけようとするが、桜良は気にせず「僕」との付き合いを続ける。「僕」は桜良の強引な行動を最初は迷惑がるものの、だんだん桜良と打ち解けていく。

　ある日、「僕」は桜良と待ち合わせをするものの、彼女は遂にあらわれないままだった。そして帰宅した「僕」は、桜良が待ち合わせ場所に来る途中で通り魔に襲われて刺殺されていたことを知る。

　「僕」はショックのあまり桜良の葬式に参加することもできなかったが、やがて意を決して桜良の家を訪ねる。実は桜良は生前に母親に、自分が死んだらある人物に「共病文庫」を渡すように頼んでおり、母親は「僕」こそその人物だとすぐに察する。「共病文庫」の最後には、桜良の「遺書」として「僕」に対し、今後友達を作っていくようにとの言葉がつづられていた。「僕」は意を決して恭子を呼び出し「共病文庫」を見せ、自分の友達になってほしいと言う。

　一年後、「僕」と恭子が桜良の墓参りをしているシーンで〆。

感想

　評価は○（ほどほど）

　悪くも無く特に良くも無い、といったところでした。そもそも、美人で明るくクラスのカースト上位のヒロインが、人付き合いが悪くて他人と接しない地味主人公と仲良くなる、というあたりでもう違和感というか「なぜそうなる？」感が凄くて、なんか真面目に見る気が無くなり、以後は「病気物ファンタジー」と割り切ってぽやーっと見てました。

　話はまあ悪くはないけど、ラストで号泣するほどでも無く。昔（20年くらい前）はゲームの泣かせ物で目を潤ませたりしていたのですが、感受性のアンテナが衰えてきたのでしょうか……、ハンカチが必要なくらい泣きたかったよ……

　ただ感心したのは、冒頭の葬式シーンがてっきり桜良が膵臓の病気で死んだ後の事だと思っていたら、実は一年経つ前に「通り魔に殺されました」というオチだったという意表をついた展開だった事ですね。難病物と思わせて難病で死なないとは斬新でした。

　まあ見て損したという程でも無かったです。

おまけ

　ヒロイン山内桜良役は万能声優Lynnでした。この人本当に活躍の幅が広い。そして実に多くの役柄をこなしていて、色々な作品で声を聴いているのに、「あ、この声Lynnだ」とか認識したことが一度も無い……、さすがのカメレオン声優ぶりでした。
　
　

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-05-02&ch=31&eid=33222&f=0
劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」
チャンネル
[Ｅテレ] 2020年5月2日(土) 午後9:00～午後10:50(110分)

クラスで人気者の桜良が、膵臓の病気で余命わずかだと知ってしまった「僕」。彼女は言った。「君の膵臓をたべたい」　二人の心の交流を繊細な表現で描く劇場アニメ。

●スタッフ
原作：住野よる
原作イラスト：loundraw
監督・脚本：牛嶋新一郎
キャラクターデザイン・総作画監督：岡 勇一
音楽：世武裕子
アニメーションプロデューサー：三田圭志
アニメーション制作：スタジオヴォルン
製作：君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ

●キャスト
「僕」／志賀春樹：高杉真宙
山内桜良：Lynn
恭子：藤井ゆきよ
隆弘：内田雄馬
ガム君：福島潤
「僕」の母：田中敦子
「僕」の父：三木眞一郎
桜良の母：和久井映見

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