【科学】感想:科学番組「コズミックフロント☆NEXT」『U.F.O.の真実』(2020年5月28日)

UFO事件クロニクル

コズミックフロント☆NEXT https://www.nhk.jp/p/cosmic/ts/KWRKNGPXZV/
放送 NHK BSプレミアム(毎週木曜 22:00~23:00)。

【※以下ネタバレ】
 

U.F.O.の真実 (2020年5月28日(木)放送)

 

今回の内容

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-05-28&ch=10&eid=11655&f=1861
「U.F.O.の真実」
[BSプレミアム] 2020年5月28日(木) 午後10:00~午後11:00(60分)


アメリカ国防総省がUFO映像を公開した!さらに極秘調査機関も存在していたという。UFOは地球に来ているのか?なぜ情報公開が始まったのか?UFOの真実に迫る。


2020年4月、アメリカ国防総省は海軍の戦闘機が撮影したUFOの映像を公開!高速で移動し不可解な動きを見せるUFO。目撃したパイロットがニュース番組に出演するなど、軍の当事者がUFOとの遭遇を公の場で証言し始めた。さらに国防総省はUFO現象を調査する極秘機関AATIPを立ち上げていた。大規模な情報公開はなぜ始まったのか?UFOの真実とは?アメリカやフランスの研究機関が進める最新UFO調査に迫る!


【語り】萩原聖人,池田伸子,【声】宗矢樹頼樫井笙人,金光宣明,酒巻光宏,植竹香菜

 
●File 1 情報公開 ディスクロージャー

 2017年12月。アメリカ・ニューヨークタイムズ紙が、アメリカ海軍の戦闘機が撮影した未確認飛行物体の映像3件をスクープとして公開した。3件目の映像に至っては、戦闘機が謎の物体に照準を合わせる場面すら記録されていた。これを追って他のメディアも一斉にこの件を報じた

 さらに、他のメディアは、軍が未確認飛行物体を調査する極秘機関に、五年間で2200万ドル(20億円)を投入していることを報道した。この機関は「高度航空脅威特定プログラム」(Advanced Aerial Threat Identification Program / AATIP(エイエイティップ))という。

 さらに、問題の映像を2004年に撮影した当の戦闘機パイロットがテレビのインタビューに出演し、「サンディエゴの南西100マイルで、薬のカプセルの様な形の、12メートルほどの物体と遭遇した」と証言した。


 実はアメリカ軍は、1947年にも未確認飛行物体の存在を認めたことがある。この時は、軍が「ニューメキシコ州ロズウェルで空飛ぶ円盤を回収した」とプレスリリースを出した。しかし、直後、回収したのは機密の観測気球だったと訂正し、現在に至っている。

 1952年には、首都ワシントンの上空に謎の光が多数飛行しているのを空軍が確認した。軍は未確認飛行物体を調査するため「ブルーブック」というプロジェクトを立ち上げ、世界中のUFO事件を調査した。そして大半は天文現象や航空機と結論付けたが、その反面正体不明の件も19.7パーセントあった。しかし結局調査するには値しないと判断して、1969年にプロジェクトは打ち切られている。しかし、密かに軍はUFO現象の調査を再開していたわけである。

 アメリカには、UFOを調査研究する世界最大のNGO「相互UFOネットワーク(Mutual UFO Network / MUFON(ムーフォン))」が存在する。ムーフォンの関係者は、今回の件は、軍がUFOに関する重大情報公開・グランドディスクロージャーを行う前触れと見ている。

 アリゾナ州に拠点を置く宇宙観県企業ビゲロー・エアロスペース社の社長ロバート・ビゲロー氏は、UFO研究者としても知られ、AATIPの資金はビゲロー社にも流れたとされている。そのビゲロー氏は、テレビ番組で、地球外生命体は宇宙に行かずとも目の前に存在している、と発言している。


 人類を超越する技術を持つ何者かが地球に来ているのか?



●File 2 遭遇 エンカウンター

 1965年。フランス・プロバンス地方・ヴァレンソール村で、地元の農夫(マス氏)が宇宙人に遭遇した。宇宙船がラベンダー畑に着陸しており、奇怪な生物二体が畑を調べていたという。そしてその宇宙人が農夫に筒を向けると、農夫は金縛りにあい、その間に宇宙船は飛び立ってしまったという。

 宇宙船が去った後、金縛りが解けた農夫は警察に連絡した。警察が調べてみると、畑に宇宙船が着陸した跡が三個残っていた。専門家が土を調べると、異常にカルシウムが多かった。そしてその後10年間畑には作物が育たなかったという。

 この事件はフランスの宇宙機関の一部門GEIPAN(ジェイパン)で調査された。GEIPANは国内の未確認飛行物体に関する情報を収集・検証する機関である。ヴァレンソール事件は警察が検証したことから、数ある事件の中でも最も信ぴょう性が高いと言われる。


 GEIPANの関係者は、核実験とUFOの出現には関連性があるという。1945年に人類が初めて原爆を使用し、1947年にロズウェル事件が起きている。

 水爆の父エドワード・テラーは、核施設(プルトニウム精製施設、核実験場、ミサイルの格納庫など)で未確認飛行物体が目撃されていると報告している。

 モンタナ州モルムストローム空軍基地では、冷戦時代には核ミサイルが配備されていたが、1967年に基地の上空に謎の光が飛び交ったと元軍人が証言している。オレンジ色で無音の飛行物体が飛来し、その直後核ミサイルが発射不能の状態に陥ったという。

 1960年代にカナダの国防大臣だったポール・ヘリヤー氏は、冷戦中に50機の未確認飛行物体がロシアからヨーロッパに飛行し、途中で北極海へ方向転換したと証言している。アメリカ・カナダ軍は3年にわたってこの件を調査し、最低4種類の異星人が地球を訪れていると結論付けたという。異星人は地球人が核兵器を乱用しないように地球人を監視していると語った。



●File 3 接触 コンタクト

 AATIPの元責任者によれば、国防総省はUFOのテクノロジーを手に入れて研究しているという。その一つが地球に存在しない物質「メタマテリアル」。メタマテリアルの一つは、電波を当てると空中に浮かぶという。

 国防総省が研究しているUFOテクノロジーの一つが反重力。地球外テクノロジーを活用できれば、エネルギー問題は解決される。

 UFO事件の真相が公開されるグランドディスクロージャーが起こる日は夢ではないのかもしれない。


感想

 普段は真面目に天文関係の情報をレクチャーしてくれるコズミックフロント☆NEXTが、突然何をとち狂ったのかUFOネタ大特集(笑) オカルト番組の「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」ならともかく、何故コズミックフロントでこのネタを?


 番組中で色々な人物にインタビューしているのですが、UFO調査機関の元責任者とか、元カナダ国防大臣とか、宇宙関係企業の社長とか、が、そろいもそろって「宇宙人はいる。彼らは人類を監視している」的なことを喋って、しかも番組もそれについて全然否定しない(笑) そして最終的に「UFO関係の真実が公開される日は来るのか……?」的に締めているという。オカルト大好きの私でも「いや、もっと疑えや!!」と突っ込みたくなる構成でした(笑)


 普段真面目な番組が下手に慣れていないテーマに手を出すとこうなってしまうのか……、と、怖くなりました(←ちょっと大げさに)。まあ何にせよ、最初から最後まで「UFO=地球外知的生命体の乗り物=彼らは既に来ている」というトーンで推し進めるのってどうなのかって感じでした。ムーみたいに解っている人しか手に取らないメディアならともかく、普段は真面目なコズミックフロントがこーういうの作るのってどうなんですかねぇ?

 まあ、今まで全然知らなかった「ヴァレンソール村」事件の情報は有難かったので見た甲斐はありました。でも、宇宙人の顔イラスト(満月に目・鼻・口を付けたような顔)を見たら爆笑した(笑)
 
 
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