【映画】感想:映画「翼よ!あれが巴里の灯だ」(1957年:アメリカ)

翼よ! あれが巴里の灯だ [DVD]

NHK BSシネマ http://www.nhk.or.jp/bscinema/
放送 NHK BSプレミアム。2020年6月4日(木)

【※以下ネタバレ】
 

1927年、NYからパリへ史上初の大西洋横断飛行に成功したリンドバーグの回想録を、名匠ビリー・ワイルダー監督が、ジェームズ・スチュワート主演で映画化した感動作。


大西洋横断飛行に挑戦する資金を集め、1927年、ニューヨークの飛行場を単葉機「セントルイス魂号」で飛び立った郵便飛行士チャールズ・A・リンドバーグ。睡魔や悪天候など、さまざまな危機を切り抜け、パリまでの5810キロ、33時間30分の無着陸単独飛行という史上初の偉業を成し遂げた回想録を、名匠ビリー・ワイルダー監督が映画化。ジェームズ・スチュワートリンドバーグを演じ、綿密な演出で描いた感動のドラマ。

 

あらすじ

 1927年。郵便配達の飛行機のパイロット・チャールズ・A・リンドバーグは、当時話題となっていた飛行機による無着陸大西洋横断への挑戦を決意する。そして出資者を集め、特注の飛行機「セントルイス魂号」を作る。

 同時期に大西洋横断を目指すライバルたちは、次々と事故死したり、行方不明となったことで、出資者はリンドバーグに計画の中止を要請するが、リンドバーグは彼らを説得し、悪天候の中パリを目指して飛び立つ。

 襲い来る睡魔や、悪天候による飛行機の氷結など、様々な困難が降りかかるものの、リンドバーグは無事大西洋を横断してパリに到着し、20万人の大観衆に迎えられる。そして帰国したリンドバーグは400万人の前でパレードを行う。


感想

 評価は○。

 1950年代らしい、見ていて安心できる大らか系の映画。

 まずいきなり出発前夜のシーンからスタートし、続いて過去に戻って、リンドバーグが大西洋横断を決意するところから、出資者を募り、飛行機を作り、出発するところまで、という風に展開して飽きさせません。また飛行中も、リンドバーグの過去回想(飛行機によるサーカスとか陸軍航空隊時代のエピソード)を何度も挟み込んで、単調にならないように工夫されてます。

 最後、リンドバーグ機がパリの飛行場に着陸した途端、待ち構えていた大観衆がワーッと駆け寄ってくるシーンは、ちょっとホロリと来ました。こういうのに弱いんですよね。

 しかし、ラストは(50年代らしく)滅茶苦茶淡白で、リンドバーグの帰国時のパレードの映像(本物)を流しつつ「400万人に大歓迎された」というモノローグと共にすぐに〆、となってしまい、あまりにあっけなさに思わず笑いました(笑)

 でも、良い映画でした。古き良き時代のの作品という感じでしたね。
 
 

翼よ!あれが巴里の灯だ
BSプレミアム6月4日(木)午後1時00分~3時16分


【製作】
リーランド・ヘイワード
【監督・脚本】
ビリー・ワイルダー
【原作】
チャールズ・A・リンドバーグ
【脚本】
ウェンデル・メイズ
【撮影】
ロバート・バークス、J・ペバレル・マーレイ
【音楽】
フランツ・ワックスマン
【出演】
ジェームズ・スチュワート、バートレット・ロビンソン、パトリシア・スミス、マーレイ・ハミルトン ほか


製作国:
アメリ
製作年:
1957
原題:
THE SPIRIT OF ST.LOUIS
備考:
英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ

 
 

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