【映画】感想:映画「マーニー」(1964年:アメリカ)

マーニー [DVD]

NHK BSシネマ http://www.nhk.or.jp/bscinema/
放送 NHK BSプレミアム。2020年7月8日(水)

【※以下ネタバレ】
 

巨匠ヒッチコック監督が、盗みを重ねる美女と、彼女を愛し救おうとする男性を描く傑作サスペンス。出演は「鳥」のヒロイン、ティッピ・ヘドレンとショーン・コネリー


求人広告に応募、採用されると金を盗み、逃亡を繰り返す美女・マーニー。若き会社社長のマークは、マーニーに興味を持ち、犯罪者と知りながら秘書として雇う。マーニーへの思いは、やがて愛に変わり、結婚を申しこんだマークは、なぜ、盗みを働くようになったのか、理由を突き止めようとするが…。巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督が、若く美しい女性の異常な心理を描く傑作サスペンス。赤を効果的に使った演出が印象に残る。

 

あらすじ

 会社社長マーク・ラトランドは、取引先の会社で、女性社員が一万ドルを持ち逃げしたという話を聞く。犯人のマーニーは、犯行後髪の色を元に戻して、何食わぬ顔をして母親の家に戻るが、母親はマーニーには冷淡だった。マーニーは赤い色を見るとパニックに陥るという持病を抱えていた。

 やがてマーニーは、ラトランド社に入社し、真面目な働きぶりで社長のマークの信用を得たばかりか、個人的にも親しくなるが、ある日会社の金庫から大金を盗んで逃亡してしまう。しかしマークは彼女の以前の言行から潜伏先を割り出し捕まえてしまう。マークは、マーニーが以前取引先のストラット社から一万ドルを持ち逃げした犯人だと知っていたと言い、刑務所に行きたくなければ結婚するように迫り、マーニーは嫌々ながら結婚する羽目になる。

 しかし新婚旅行ではマーニーは断固としてマークを拒み、男は汚らわしいと罵る。しかも豪華客船のプールで入水自殺を図り、危うくマークに助けられる有様だった。

 帰国したマークたちだったが、マークの亡くなった前妻の妹リルはマークに好意を持っており、マーニーを追い出そうと、彼女の周囲を嗅ぎまわり、だんだんと真実に迫っていく。そしてある日パーティーにわざとストラット社の社長夫妻を招待しマーニーに引き合わせる。マークとマーニーはその場はしのぐものの、ストラットにマーニーの正体がばれたため、マークはストラットをはじめとするマーニーの被害者たちに被害額を弁償して警察に連絡しないように頼もうと考える。

 翌日、狩りの最中に赤い服を見たマーニーはパニックに陥って愛馬で暴走してしまい、その結果馬は足を骨折してしまったため、マーニーは泣く泣く愛馬を射殺する羽目になる。自棄になったマーニーはまたラトランド社の金を盗もうとするが、駆け付けたマークに止められる。

 マークはマーニーがこうなった理由を突き止めるため、マーニーを伴い彼女の母バーニスに会いに行く。実はバーニスは若いころ売春で生計を立てていたが、マーニーが5歳の時、彼女の客がマーニーに手を出そうとしたため争いになり、マーニーが客の男を棒で殴り殺してしまったのだった。マーニーはその時の記憶を失うものの、その夜以来マーニーは血を連想する赤い色に恐怖を感じるようになってしまっていた。バーニスは自分が男を殺したと自首したが、今後は娘のためにまっとうな生活を送ると決意していた。

 マーニーは、自分は母親に愛されていないと思っていたが誤りだったと知る。そして今後はマークと暮らしていくと言ってバーニスの元を去る。おしまい。


感想

 評価は○。
 
 なんというか微妙な映画。ジャンルはまあサスペンスには違いないのですが、主人公たちの命が危険になるなどのハラハラは無く、そういう意味ではあまり見ていて面白い話ではありませんでした。

 結局「マーニーが赤い色にパニックになること、雷を怖がること、男を毛嫌いすること、の理由は何なのか」を突き止める一種のミステリーみたいなものでしたが、分かったからどうだったという事も無く……、駄目じゃないですけど特に面白みも無かったです。
 
 

マーニー
[BSプレミアム] 2020年7月8日(水) 午後1:00~午後3:12(132分)


【監督】
アルフレッド・ヒッチコック
【原作】
ウィンストン・グレアム
【脚本】
ジェイ・プレッソン・アレン
【撮影】
ロバート・バークス
【音楽】
バーナード・ハーマン
【出演】
ショーン・コネリー、ティッピ・ヘドレン、ダイアン・ベイカー ほか


製作国:
アメリ
製作年:
1964
原題:
MARNIE
備考:
英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ

 
 

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