NHK BSシネマ http://www.nhk.or.jp/bscinema/
放送 NHK BSプレミアム。2020年9月26日(土)
【※以下ネタバレ】
監督ジョン・カーペンター、主演カート・ラッセルのSFアクション。伝説のアウトロー、スネーク・プリスケンが荒廃したLAで活躍する、「ニューヨーク1997」の続編。
あらすじ
20世紀末、アメリカでは反政府勢力が台頭しており、市民を守るため「国家警察」が設立された。1998年、大統領候補は犯罪都市ロサンゼルスが大地震で壊滅すると予言した。そして、2000年8月23日、ロサンゼルスはマグニチュード9.6の大地震で壊滅し、周囲から切り離された巨大な島となった。大地震後、憲法が改正されて大統領の任期は終身となり、首都はワシントンDCから大統領の故郷リンチバーグに移された。そしてアメリカは道徳国家に変貌し、ロサンゼルスは市民権を奪われたものが永久追放される場所となった。
2013年。伝説のアウトロー・スネーク・プリスケンは国家警察に捕まり、大統領からロサンゼルスに行き、ある国家機密の機械を奪回するように命じられる。大統領の娘ユートピアが、ロサンゼルスの支配者であるテロリスト・クエルボ・ジョーンズにそそのかされ、装置を盗んでロサンゼルスに逃亡したのだった。スネークは10時間で神経が破壊されて死ぬウイルス「プルトキシン7」を投与されてしまい、生き延びるためには大統領の命令を聞くしか無かった。
ロサンゼルスに潜入したスネークは、悪党だらけの街で次から次に危機に襲われつつ、全てを切り抜ける。クエルボが手に入れたのは、「ダモクレスの剣」と呼ばれる防御システムのリモコンで、地球を周回する人工衛星が中性子爆弾を爆発させて地上に電子パルスを照射し、好きな場所の電子機器を破壊してエネルギーを無力化するというものだった。
色々の戦いの末、クエルボは死に、スネークはユートピアを連れてリモコンを持ち帰った。大統領たちはスネークに投与したのはただの風邪のウイルスだとあざ笑い、キューバからの侵攻軍に向けて電磁パルスを発射しようとするが、何も起きず、リモコンが偽物だと気が付く。本物のリモコンはスネークが持っており、スネークは全世界に向けて電磁パルスを照射し、全世界のエネルギーは全て使えなくなる。
最後、スネークがマッチを擦って煙草に火をつけ、マッチの火を吹き消すシーンで〆。
感想
評価は○(面白れぇ!)。
「ニューヨーク1997」は見たことが無いので、楽しめるのかなと心配したのですが、全く問題なし! いついかなる時でもふてぶてしさを失わないスネークが超カッコイイ映画でした。
ストーリーは「スネークの命は残り8時間の段階でロスへ出発」という余裕のないミッションでモタモタしている時間は無い訳ですが、映画の方もセミリアルタイムというか、とにかく一瞬も止まっている時間の無い超駆け足展開で、目を離している余裕無しのノンストップアクション。
悪党どもに囲まれても涼しい顔で全員撃ち殺したり、頭のイカレた医者集団に捕まっても速攻で逃げ出したり、死のバスケットボールを簡単にクリアしたり、大津波をサーフィンであっさり乗り切ったり、と、冒険がいちいち面白い。
最後も、(伏線として最初に渡されていた)ホログラム装置を使って大統領たちを出し抜き、世界中のエネルギーをあっさり無にしてしまうなど、アウトローぶりがカッコ良すぎ。
いやー、四半世紀前の古い映画ですけど、めっちゃ面白かったですよ。
エスケープ・フロム・L.A.
[BSプレミアム]2020年9月27日(日) 午前0:30~午前2:12(102分)
伝説のアウトロー、スネーク・プリスケンが活躍する、鬼才ジョン・カーペンター監督の名作「ニューヨーク1997」の続編。2013年、ロサンゼルスは大地震によって島となり、犯罪者の無法地帯となっていた。島を支配するテロリストのクエルボは、大統領の娘を利用し、政府の機密の装置を盗みだす。政府は、スネークをロサンゼルスに送り込み、装置を奪取しようとするが…。前作からスケールアップした傑作SFアクション。
【製作・脚本】
デブラ・ヒル、カート・ラッセル
【監督・脚本・音楽】
ジョン・カーペンター
【撮影】
ゲイリー・B・キッブ
【音楽】
シャーリー・ウォーカー
【出演】
カート・ラッセル、スティーブ・ブシェーミ、ピーター・フォンダ ほか
製作国:
アメリカ
製作年:
1996
原題:
ESCAPE FROM L.A.
備考:
英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ