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放送 AT-X。
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【※以下ネタバレ】
第5話(最終話) 触れ得ざる者 (発売日:1994年12月1日)
あらすじ
聖地アレギウムの根本聖堂へ侵入したキリコを、新法皇モンテウェルズの命により迎え撃つテイタニア。モンテウェルズは強制的に、テイタニアの補助脳を起動させる。ネクスタントの圧倒的な戦闘能力の前に、追いつめられていくキリコ。だが、一発の跳弾が奇跡を起こした……。
全5話中の第5話。
ゴディバは、キリコの戦闘の騒ぎに紛れて聖堂に侵入し、ついにフィアナの元にたどり着いた。ところがフィアナが既に完全に蘇生させられていることを知り、愕然とする。
一方、キリコはアレギウムのATを次々と撃破していたが、そこにテイタニアの乗るATが出現した。テイタニアはキリコを自分との戦いに集中させようと、フィアナは無事に蘇生したと知らせるが、キリコは逆にそれを聞いて焦りだす。
モンテウェルズは、テイタニアに埋め込まれている「補助脳」を外部から強制起動させたため、テイタニアは自分の意思を持たない人間兵器と化し、キリコを一方的に追い詰める。キリコは負傷しATも破壊されるが、無意識に発射した拳銃の弾丸が兆弾となってテイタニアのATの装甲の裂け目から飛び込み、テイタニアの補助脳を破壊した。
自分の意思を取り戻したテイタニアは負けを認め、フィアナの元に向かうキリコを見送る。そしてゴディバからの通信で、フィアナに関する真実を知る。元々PSの寿命は二年しかなく、フィアナの寿命はもう尽きていた。キリコはフィアナと永遠に生きるため、二人でコールドスリープカプセルに入ったのだった。キリコはフィアナと一瞬の再会を果たすが、直後にフィアナはこと切れた。
数ヶ月後。ゴディバとテイタニアは荒野を放浪するキリコを見つけ出す。そこにマーティアルの使者が現れ、キリコに教団に協力するように要請するが、キリコは拒絶する。一方、キリコを愛するようになったテイタニアは、ひたすらキリコの後を追うのだった。(完)
感想
評価は○(まあまあ)
いやはや、続編の結末がこれというのも……、テレビシリーズのラストで「キリコとフィアナは、二人で戦争の無い世の中へと旅立った」という綺麗なオチだったのに、その続きで「フィアナは死んでしまいました」ではねぇ……
ドラマとしては、そこそこには見れましたが、ストーリーはちょっと受け入れがたい……
総括
装甲騎兵ボトムズのテレビシリーズ終了から10年後に作られたOVAシリーズ。多分完結10周年記念的な作品だったと推測しますが、ちょっとテレビシリーズファンには厳しい内容でした……
アストラギウス暦7247年。キリコとフィアナがコールドスリープについてから32年後。キリコとフィアナが眠っていたカプセルが民間の蘇生業者に回収された。宗教団体マーティアルは、「触れ得ざる者」と呼んでいたキリコの目覚めを知り、キリコを自分たちの教えに導くか、さもなくば殺そうとするが……
全体的に見て、ストーリーは「モンテウェルズの野望/謀略」とか付けたほうが適切な内容で、法皇を目指すモンテウェルズ枢機卿の目論見にキリコたちがだしにされただけ。ドラマとしてはそれなりには見れましたが、キリコたちは脇役として振り回されただけで、「ボトムズ10年ぶりの正統続編!」というものには相応しくない話だったという印象です。あまつさえファアナは死んでしまうし……
装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
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<スタッフ>
企画・製作・著作:サンライズ
原案:矢立 肇
原作・総監督:高橋良輔
監督:今西隆志
キャラクターデザイン・作画監督:塩山紀生
メカニカルデザイン:大河原邦男
メカニカル作監督:吉田 徹
デザインワークス:出渕 裕
サブメカデザイン:佐山善則
音楽:乾 裕樹
作画監督:塩山紀生
音響:小林克良
プロデューサー:猪股一彦(ユーメックス)、沢登昌樹(ムービック)、植田益朗(サンライズ)、富田民幸(サンライズ、第2話~第5話)
制作:サンライズ、ユーメックス、ムービックプロモートサービス
<キャスト>
キリコ:郷田ほづみ
フィアナ:弥永和子
テイタニア:松岡洋子
ロッチナ:銀河万丈
ゴディバ:江原正士
ノスコヴィッツ:笹岡繁蔵
法皇テオ:坂東尚樹
モンテウェルズ:山内雅人
1994年OVA作品 全5話