http://www.amazon.co.jp/dp/4802110480
甦る 伝説のRPG大全 Vol.2 (日本語) 単行本 2020/12/19
出版社 : メディアパル (2020/12/19)
発売日 : 2020/12/19
言語 : 日本語
単行本 : 160ページ
【※以下ネタバレ】
甦る 伝説のRPG大全 Vol.2 隆盛期編 1987年~1991年
https://www.mediapal.co.jp/book/1048/index.html
RPGブーム到来!ゲームが盛り上がっていた黄金の時代が今甦る!RPGマニア垂涎の決定版!
日本で最も人気のあるゲームジャンルRPG(ロールプレイングゲーム)の名作が勢揃い!
『ドラクエ』の発売により一大ブームが巻き起こり、RPGの一大転換期となった80年代後半から90年代初頭の珠玉の名作たちを一挙掲載!主にパソコンで遊ばれていたRPGが家庭用ハードへと広がりを見せ、爆発的に普及していった時期でもあり、後に名作と呼ばれるシリーズが次々と生み出されました。ドラゴンクエストⅡ・MOTHER・イース・ファイナルファンタジーなど、時代を代表する作品から、ややマイナーながら根強い人気を持つ作品まで、数多くの画面写真と貴重な資料で当時を振り返りながらフルカラーで詳解します!RPGの成り立ちから発展まで手に取るように分かるRPG決定版です。
内容
1987年~1991年に発売されたコンピューターRPGのカタログ。
パソコン・ゲーム機用のゲームについて、発売年毎に、その年を代表するような作品を15~20作程度選びだし、フルカラーで、基本1ページ、重要な作品なら2~3ページを割いて紹介。ゲームの基本的な内容だけでなく、ゲームとしての評価、当時の業界でどんな位置づけだったか、開発スタッフについての豆知識、等も記載されている。
紹介されているのは、パソコンゲームはイース・シリーズ、ソーサリアン、ブランデッシュ、ぽっぷるメイル、ダンジョンマスター、カオスエンジェルズ、ドラゴンナイト、闘神都市、ランス3、など。ゲーム機からは、トラゴンクエスト2~4、ファイナルファンタジー1~4、ファンタシースター、女神転生、MOTHER、など。
感想
評価は○(やや物足りない)。
2020年9月に発売された第一弾「甦る 伝説のRPG大全 Vol.1 黎明期編 1975年~1986年」の続編。
↓
【ゲームカタログ】感想:ゲーム関係本「甦る 伝説のRPG大全 Vol.1 黎明期編 1975年~1986年」
https://perry-r.hatenablog.com/entry/2020/12/19/013019
Vol.1は業界の黎明期を彩った作品を紹介していたのに対し、本作はRPGがすっかり当たり前となった1987年から91年までの五年間を網羅しています。
Vol.1同様、各ゲームについて、フルカラーで豊富にCGを掲載しつつ丁寧に紹介していますが……、しかし物足りない。この時期はもうRPGは当たり前の物となり、ゲーム機でも百花繚乱・玉石混合、状態で無数のタイトルが出ていた筈なのですが、
↓
ファミコンロールプレイングゲーム一覧
https://retoro.g-player.com/famicon/rpg/index.html
あくまで「名作選」というスタンスらしく、有名どころしか掲載されていません。おかげで隆盛期編と銘打ちながら、あの頃の勢いがまるっきり伝わってこない……
まあ愚にもつかない版権モノとか、ダメと解っているゲームまで丁寧に紹介しろとは言いませんが、せめて各年毎に「19XX年に発売されたRPG一覧」とかいう感じで、各機種毎にリストを掲載してほしかった……、
ゲームボーイ辺りは一切無視らしく「魔界塔士Sa・Ga」とが「カーブノア」とか「ウィザードリイ外伝」とか一切合切抜け落ちているし、パソコン用だってVol.1では親切丁寧に説明していたウィザードリイ・シリーズの第5作は無視しているし……
まあ「ゲームの目利きが選んだ間違いのないソフトを厳選」というスタンスなのでしょうし、それらが時系列に紹介されているので、素直に読めば業界の流れが把握できる……と言えなくも無いのですが、勝手に期待していた「RPGの歴史を一切合切まとめて振り返る」ような本では無かった……、って、タイトルを見たら「RPG大全」ではなく「伝説のRPG」、つまり名作縛りって書いてますね。仕方ないのか……(おたくの星座とかファミコンジャンプは名作なんですか……?)
まあこれはこれで悪い本ではありせんが、RPGの歴史を振り返る、という観点からすると物足りない。また別の本でも買ってきて読み合わせる必要がありそうですね。
http://www.amazon.co.jp/dp/4802110480
RPGブーム到来!8ビットPCから16ビットPCへ、さらに家庭用ハードへと広がりを見せるRPGの大きな渦を解説していく。名作からマイナー作品までを多数収録。RPGの一大転換期となった重要な時代にプレイヤーに愛された珠玉の名作達を一挙掲載。