【特撮】感想:特撮「ウルトラセブン 4Kリマスター版」第4話「マックス号応答せよ」

ウルトラセブン Vol.1 [DVD]

ウルトラセブン 4Kリマスター版 NHK https://www4.nhk.or.jp/P6565/
放送 NHK BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 

1967年10月1日に放送が開始された「ウルトラセブン」。当時のフィルムをデジタルスキャンし、4K・HDRでよみがえらせた4Kリマスター版を、NHKが初めて放送する。

 

第4話 マックス号応答せよ

 

あらすじ

ウルトラセブン 4Kリマスター版(4)「マックス号応答せよ」
[BS4K] 2021年04月25日 午前8:00 ~ 午前8:26 (26分)


ウルトラセブン』初の4K化・国内初放送!地球防衛軍のマックス号が、ある消失事件の調査を開始した。が、マックス号まで消失してしまう。その行方は宇宙空間だった。


1967年に地上波放送された『ウルトラセブン』を初の4K化・国内初放送!地球防衛軍が誇る最新鋭の科学調査艦マックス号が、相次ぐ船舶消失事件の調査を開始したが、なんとそのマックス号まで消失してしまう。行き先はなんと、宇宙空間だった。地球侵略を企むゴドラ星人の仕業だ。フルハシに化けて地球防衛軍基地に潜入したゴドラ星人をダンは見破るが、カプセルに閉じ込められてしまう。


【出演】中山昭二森次晃嗣ひし美ゆり子毒蝮三太夫阿知波信介古谷敏

 
登場 … 反重力宇宙人 ゴドラ星人

 ソガとアマギは極秘の任務で地球防衛軍の最新鋭原子力船マックス号に乗り込むことになった。ダンは二人をマックス号まで車で送った帰り、車の故障で立ち往生している女性を見かけ、車を点検するが、運転手の女性に殴られウルトラアイを盗まれてしまう。

 ソガとアマギはマックス号の船内でタケナカ参謀から任務の内容を告げられる。太平洋のある海域で原子力タンカーや海上保安庁の船が相次いで行方不明になっているため、その背後にいる相手を調査するのが任務だった。マックス号は船舶の消失海域に到着するが、突如船体が空中に持ち上げられ、そのまま消えてしまう。

 地球防衛軍はマックス号までが行方不明になったため、キリヤマとダンがウルトラホーク1号、フルハシが2号でそれぞれ捜索に飛び立った。ホーク1号は何の成果も無かったが、2号のフルハシは宇宙空間を漂流するマックス号を発見し中に乗り込む。一連の事件を引き起こしたのはゴドラ星人で、消失海域に地球防衛軍の注意を引き付けておき、その間に地球を征服するつもりだった。

 やがてフルハシのホーク2号が帰還し、何も成果は無かったと報告した上で、太平洋海底の徹底捜索を提案する。ダンはフルハシの態度に違和感を感じ尾行すると、フルハシが基地の地下の原子炉に爆弾を仕掛けているところに出くわす。この「フルハシ」はゴドラ星人としての正体を現すと、ダンを破壊不可能のカプセルに閉じ込め、今度はダンの姿に変身してしまう。

 マックス号ではゴドラ星人の仕掛けた爆弾の事を知らされ、アマギが観測用ロケットに乗って基地に帰還しようとするが、ゴドラ星人に撃たれてしまい、帰還したものの意識不明だった。同じころ、地下のダンの前に、ウルトラアイを奪った女が現れ、ダンが苦し紛れに女の持っていたペンタントを撃つと、その余波でカプセルは消えてしまう。女はゴドラ星人の正体を現すが、ダンにウルトラアイを取り戻されてしまい、セブンに倒される。

 セブンはアンヌを連れ去ろうとしていた偽ダンを攻撃すると、偽ダン/ゴドラ星人は正体を現し巨大化するが、セブンに敗れる。セブンは爆弾を持ってマックス号に乗り込み、捕まっていたタケナカ参謀、フルハシ、ソガを連れて脱出し、マックス号は爆弾でゴドラ星人ごと破壊された。三人は迎えに来たウルトラホーク2号に救助された。


脚本:山田正弘・金城哲夫
監督:満田かずほ
特殊技術:有川貞昌


感想

 評価は○。

 ウルトラセブンの宇宙人デザインでは人気上位だろうゴドラ星人登場エピソード。宇宙と地球と目まぐるしく場面が切り替わる忙しいエピソードですが、面白さはまあまあ。

 見ていて気が付きますが、このエピソードは「セブン初」が多いです。

・序盤、ダンがソガとアマギをポインターで送る際に、BGMで『歌詞が英語オンリーのあの曲』が初登場。ポインターで道路を快走するシーンと曲調がピッタリ合っていて、実にオシャレな感じ。

・セブンが初めてウルトラ警備隊の隊員たちと会話します。今までは地球人たちはセブンが戦っているシーンを遠巻きにして応援しているだけだったのですが、初めて話しかけられてもびっくりせず、普通に会話しています。さすが地球防衛軍のエリートたちです。

・今までのエピソードは、侵略宇宙人は単独犯、ピット星人は二人組でも取っ組み合う相手はエレキング一体、と、一体を倒せば事件解決でしたが、この話ではゴドラ星人が計7体、画面に出てこないところにもさらにいることが描写されており、セブンが侵略宇宙人を次から次から倒していく忙しい展開となっています。まあ、ゴドラ星人は一体一体は、おつむも戦闘能力もイマイチなので、徒党を組んで押し寄せてきた模様ですが、それでもセブン一人ににあっさり撃退されてしまいました。ちなみにゴドラ星人の声は、小林恭治氏。あの特徴的な声は聞き間違えようがありません。


 さて、この話もよく見ると変なところが多く、

・「車が故障女」はダンを殴って昏倒させた後、殺してしまえばよかったのでは?(巨大化して踏みつぶすとか)
とか

・「車が故障女」は地球防衛軍の基地に現れた時、何故防護服のような物を着ていたの?
とか

・ゴドラ星人は捕まえたフルハシたちから銃を取り上げてないのは何故?
とか

・最後タケナカ参謀がマックス号から脱出するとき、宇宙服も着ずに大丈夫だったの?
とか

 色々な事があり過ぎるのですが、ゴドラ星人のデザインが秀逸なので許してあげたいと思います。
 
 
おまけ:ゴドラ星人リスト
1体目 マックス号で閉じ込めていたフルハシに撃たれて死亡
2体目 基地の地下でセブンにエメリウム光線で撃たれて死亡
3体目 基地の外に逃亡して巨大化した後、セブンにエメリウム光線で撃たれて死亡
4体目 マックス号の船内でセブンにチョップを受けて昏倒
5体目 マックス号の船内でセブンにチョップとキックを受けて昏倒
6体目 マックス号の船内でセブンにエメリウム光線で撃たれて死亡
7体目 マックス号の船内でセブンにナイフみたいな光線を撃ち込まれて死亡
 
 
ウルトラセブン 反重力宇宙人ゴドラ星人 ノンスケール ポリストーン製 塗装済み完成品フィギュア
 
 

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