ウルトラセブン 4Kリマスター版 NHK https://www4.nhk.or.jp/P6565/
放送 NHK BSプレミアム。
【※以下ネタバレ】
1967年10月1日に放送が開始された「ウルトラセブン」。当時のフィルムをデジタルスキャンし、4K・HDRでよみがえらせた4Kリマスター版を、NHKが初めて放送する。
第11話 魔の山へ飛べ
あらすじ
ウルトラセブン 4Kリマスター版(11)「魔の山へ飛べ」
[BS4K] 2021年06月13日 午前8:00 ~ 午前8:26 (26分)
『ウルトラセブン』初の4K化・国内初放送!ある山で若者らが変死する事件が発生し、ウルトラ警備隊が調査。そこで不可解な銃を発見する。それは危険なカメラであった。
1967年に地上波放送された『ウルトラセブン』を初の4K化・国内初放送!岩見山で、若者が原因不明の死を遂げる怪事件が続発していた。ウルトラ警備隊が調査に向かうが、なんとダンまでが若者たちと同じように命を奪われてしまう。悲しみに暮れる警備隊の隊員たち。ダンの弔い合戦が始まった。果たして、事件の裏に潜む侵略者の正体は? やがて隊員たちは、洞窟の中で“生命カメラ”を発見する。
登場 … 宇宙野人 ワイルド星人、宇宙竜 ナース
冒頭、宇宙からやってきた竜が悪天候をついて山中に着陸する。
岩見山で若者が次々と不審死するという事件が発生した。死体に外傷や毒物の痕跡はなかったが、キリヤマは原因を調べるため、ソガとダンに予備調査を指示する。しかし調査中にダンもまた原因不明の死の犠牲者となってしまう。キリヤマは隊員たちにダンの弔い合戦だと檄を飛ばす。
キリヤマたちは調査中岩見山の洞窟で奇怪な音が聞こえるという話を聞き調査に向かい、謎の相手との戦闘になる。相手の向けてきた武器で同行していた警官たちは次々と死んでしまうが、キリヤマたちは相手を追い払い謎の武器を入手して基地に持ち帰る。
調査の結果、謎の武器は生命を吸い取るカメラだと判明した。カメラは命をフィルムに焼き付ける仕組みになっており、ダンを初めとする犠牲者たちには肉体的には死んでいるが、その命は失われてはいなかったのだった。
一方、一人洞窟に残ったソガは「ワイルド星人」と名乗る相手に遭遇し、カメラを返すように懇願される。ワイルド星人には侵略の意図はなく、年老いた自種族のため若い命を少し分けて欲しいだけだと言う。しかしソガはワイルド星人の頼みを拒絶し、逆に失神させられてしまう。
ソガから基地に、すぐにカメラのフィルムを持ってくるようにとの連絡が入った。キリヤマたちはワイルド星人と対面し、ソガの身柄と引き換えにフィルムの缶を渡す。しかし缶の中身はカラで、それに気が付いたワイルド星人は宇宙竜ナースを呼び出し、攻撃を開始させた。直後ワイルド星人はウルトラ警備隊に倒された。
一方基地では、カメラで死体を撮影すると死体もカメラの中に取り込まれることが判明していた。アマギはダンの体を撮影してカメラに取り込み、フィルムの中で体と命が合体してダンはカメラの外に飛び出した。そして駆け付けたウルトラセブンは、暴れまわる宇宙竜ナースを倒した。
直後ダンがキリヤマたちの前に現れて生き返ったことを報告し、また若者たちもアマギの手で蘇生したことが報告された。
脚本:金城哲夫
監督:満田かずほ
特殊技術:的場 徹
感想
評価は○(イマイチ)
まあ特に話に深みがあるわけでもなく、ごくごく平凡なエピソード。
命を吸い取るカメラという設定はなかなか秀逸で、種族が年老いた宇宙人が他の星に命を奪いに来るという設定は、ストレートな侵略物とは一味違ってなかなか面白いものがありました。
しかし全体的に見るとシナリオの練り込みが甘く、牧童たちの存在はストーリー上の必要性が薄く丸ごとカットしても何ら問題は無かったのて、時間の無駄という印象を受けました。もっと他の部分を膨らませたほうが良かったのではないでしょうか。
またワイルド星人のデザインはかなりやっつけっぽく、顔の部分だけ人間、他の部分は雪男、といったひねりも何もないデザインでかなりしょぼいです。また宇宙竜ナースの方はデザインはなかなかですが、見せ方に余裕がないというか、上から釣った紐をムチャクチャに動かしているようにしか見えません。5話登場のビラ星人では、同じ操演キャラでも、細かい脚や顔の前の手(?)などを精密に動かして感嘆させてくれたのとはまるで反対の雑い仕事ぶりで、正直ガッカリしました。
セブンとの戦いも、セブンが周囲を回るナースに幻惑されて目を回すシーンとかだらしなかったし、決着も力任せに引きちぎっておしまいとか芸がなさ過ぎる……
他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ
perry-r.hatenablog.com
Vol.2
Vol.3
Vol.4
Vol.5
Vol.6
Vol.7
Vol.8
Vol.9
Vol.10
Vol.11
Vol.12