【ドラマ】感想:NHK番組「六番目の小夜子」(2000年)第1話「謎の転校生」

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六番目の小夜子 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/YLVZ5L91N8/
放送 NHK総合

【※以下ネタバレ】
 

とある中学校に伝わる「サヨコ」という不思議な言い伝え。3年に1度、先代のサヨコから指名された生徒が、秘密裏にサヨコの約束を実行し、その成果が学園生活の明暗を左右するという伝説だ。サヨコ伝説に取り組む三人の少年少女を主人公に、彼らの友情と成長を描く、ミステリー仕立ての学園ドラマ。

 

第1話 謎の転校生

 

あらすじ

潮田玲(鈴木杏)の通う中学校では、三年に一度、サヨコと名乗る生徒が選ばれて、三つの約束を果たす、という言い伝えがあった。玲は自分が選ばれたことにしたくて、始業式の早朝学校へ行くが、自分より先にサヨコらしき痕跡を残した生徒を見かける。それは津村沙世子(栗山千明)という転校生の疑いがあり、玲は隣に住む友人の関根秋(山田孝之)やバスケ部の友人花宮雅子(松本まりか)と協力して、サヨコの謎を解き始める。

 
 西浜中学校には不思議な言い伝えがあった。それは「3年に1度、選ばれた生徒が『サヨコ』という存在となり、三つの約束を果たすと、大いなる扉が開かれ、三年後にまた新しいサヨコが現れる」というものだった。


 西暦2000年4月。早朝、二年生の潮田玲は、サヨコの第一の約束である「赤い花を花瓶に生ける」を実行するため学校にやって来るが、花瓶が入っているはずの施錠された棚の中には花瓶は無く、既に正面玄関に赤い花が生けられて出されていた。直後、玲は長髪の女子生徒が逃げ去るのを目撃するが見失ってしまう。

 実は玲は本当のサヨコではなく、友人の関根秋(せきね・しゅう)が今年のサヨコ、つまり「六番目のサヨコ」を担当する筈だった。しかし、玲は自分がサヨコを演じたくて、サヨコに指名された秋に郵送されていた戸棚の鍵をこっそり拝借し、自分がサヨコを演じようとしたものの、誰かに先回りされたという次第だった。秋は元々サヨコをゲームだと乗り気ではなく、サヨコ役を玲に任せることにした。

 同じころ、体育館での始業式の最中に、校長の頭上の照明が落下するという事故が起きり、生徒たちはサヨコの仕業だと大騒ぎする。

 やがて玲や秋の2年A組に「津村沙世子」という女子生徒が転校してきた。クラスの生徒は「サヨコ」という名前にどよめく。放課後、玲は部活のバスケの途中で、何故か体育館にいる沙世子に声をかけると、沙世子は華麗なシュートを見せつけてそのまま立ち去る。玲はその後ろ姿を見て、沙世子に朝学校にいなかったかと問い詰めるが、沙世子は知らないという。


 翌日。玲はバスケ部の部長に頼まれ、沙世子をバスケ部に勧誘するように頼まれるが、沙世子はもうバスケをやる気が無いと興味を示さない。やがて玲と沙世子は言い争いになってしまい、玲は1対1の対決で自分が勝ったら「サヨコの鍵」を渡してもらうという条件で対決するが、途中で沙世子が足をひねったため勝負無しに終わる。


 また翌日。学校のあちこちに赤い花が生けられたり、廊下の壁に貼り付けられたりしていた。玲は秋からサヨコ役の生徒が果たすべき三つの役割についての引継ぎ資料を見せられる。それには「赤い花を生ける」「文化祭でサヨコを演じる」「次のサヨコを指名する」と書かれていた。

 部活に出た玲は沙世子がバスケ部に入部したと知る。秋は弟から沙世子の奇妙なふるまいについて聞く。校庭の隅には交通事故で死んだ女子生徒の碑が置かれていたが、その前で沙世子が異様な表情をしていたのだという。

感想

 超懐かしいドラマが再放送されたので視聴。

 放送から20年も経ってしまったのでビックリするくらい内容を全て忘れていて、オープニングタイトルにかかる曲以外もう何一つ覚えていませんでした(笑)

 ということでほぼ初視聴感覚で見ていますが、内容が濃いぃぃぃ、これが30分ドラマなのかというくらい内容がみっちり。また犯罪とか幽霊とか宇宙人とか出てくるわけでもないのに、ミステリーな感覚がメッチャいい。初回からグッとくる展開で、この先が楽しみですわ。
 
 

【原作】
恩田陸
六番目の小夜子
【脚本】
宮村優子
【音楽】
coba


【初回放送】
2000年4月8日~6月24日
ETVドラマ愛の詩にて放送


潮田玲 (鈴木杏)
津村沙世子 (栗山千明)
関根秋 (山田孝之)
黒川先生 (村田雄浩)
潮田真弓 (美保純)
潮田俊作 (上杉祥三)
唐沢由紀夫 (勝地涼)
花宮雅子 (松本まりか)
加藤彰彦 (山崎育三郎)

 
六番目の小夜子 (新潮文庫)