ウルトラセブン 4Kリマスター版 NHK https://www4.nhk.or.jp/P6565/
放送 NHK BSプレミアム。
【※以下ネタバレ】
1967年10月1日に放送が開始された「ウルトラセブン」。当時のフィルムをデジタルスキャンし、4K・HDRでよみがえらせた4Kリマスター版を、NHKが初めて放送する。
第19話 プロジェクト・ブルー
あらすじ
ウルトラセブン 4Kリマスター版(19)「プロジェクト・ブルー」
[BS4K] 2021年08月01日 午前8:00 ~ 午前8:26 (26分)
『ウルトラセブン』初の4K化・国内初放送!バリアで地球への侵入を防ぐプロジェクト・ブルー。その計画を阻止せんとバド星人が開発者・宮部博士と彼の妻を狙う。
1967年に地上波放送された『ウルトラセブン』を初の4K化・国内初放送!月と地球を磁力線の網で包み込んで、地球外からの侵略者をシャットアウトする「プロジェクト・ブルー」。自称・宇宙の帝王バド星人は、計画の責任者・宮部博士の邸宅地下に潜入。博士を拉致し、計画書類の所在を吐かせるべく、博士の妻・グレイスを執ように狙う。ダンはセブンに変身し、バド星人の円盤に乗り込む!
登場 … 宇宙帝王 バド星人
宇宙から飛来した物体が地球と月の間に張られていたバリアに衝突したあと、地表に落下した。
地球防衛軍は、宮部博士の指揮の下、地球と月をバリアで覆い宇宙人の侵入を防ぐという計画「プロジェクト・ブルー」を進めていた。宮部博士は久しぶりの休暇で地球に戻り、妻のグレイスに出迎えられるが、家の地下に作られていた謎のトンネルを調べに行ったところ捕まってしまう。
宮部博士を捕らえたのはバド星人で、遥かな昔冥王星に住んでいた生物を滅ぼし、今度は地球の生物を抹殺するためにやって来たという。しかしプロジェクト・ブルーが既に一部稼働しており、彼らの宇宙船がバリアに衝突して墜落してしまったので、計画の全容を知りたがっていた。
バド星人はグレイス夫人を危険にさらし、その様を見せて宮部博士に機密書類のありかを白状させようとするが、博士は頑として口を割ろうとはしなかった。
一方、ウルトラ警備隊は大気中の放射線が増加していることに気が付き、宇宙人の宇宙船が試験的に稼働していたバリアに衝突したと推測する。そしてダンとアンヌは宮部博士の家に向かい、二体のバド星人と遭遇するがすぐに射殺する。
最後のバド星人は、地球を破壊する爆弾を残して、宮部博士を拉致したまま円盤で逃走を開始した。ダンはセブンに変身して円盤を強制着陸させ、巨大化したバド星人を倒した。セブンは宮部博士から爆弾の事を聞き、すぐに宇宙に運んで処理した。
バド星人が欲しがっていた機密書類は、実は宮部博士がグレイス夫人にプレゼントしたドレスに見えないインクで書き込まれていたのだった。
脚本:南川 龍
監督:野長瀬三摩地
特殊技術:的場 徹
感想
評価は○(そこそこ)
ごくごくオーソドックスな宇宙人の侵略話で。ひどいところが無い代わりに特に面白みも無く、評価はそこそこ。ちなみに脚本を書いた「南川龍」氏は、監督「野長瀬三摩地」氏のペンネームです。
今回登場したのは(自称)「宇宙の帝王」のバド星人ですが、種族全体が全員帝王と名乗るのはおかしいので、してみると「帝王」というのは、宮部博士を脅迫し、かつセブンと戦ったあの一個体のみについている別名なのでしょうか。よくわからない……
また、バド星人は宮部博士にプロジェクト・ブルーの秘密を教えろと迫りますが、よく考えてみると何かおかしい……、パド星人は既に地球に潜入できているし、どうせすることは地球破壊爆弾を仕掛けて逃げるだけなのだから、プロジェクト・ブルーの事など気にせず、さっさと爆弾を残して立ち去れば完全勝利だったというのに。まあ、今回は明らかに子供向けシナリオなので、多少の矛盾は気にしない方針だったのでしょう。
今まで結構淡白だったセブンと宇宙人の戦闘シーンですが、今回はアクションシーンが驚くほどの大盤振る舞い。しかし、バド星人は倒れたセブンに手近の岩を投げまくるわ、ひざまづぃて許してくれというポーズを取りながら、次の瞬間メリケンサックを取り出してセブンを殴りまくるわ、もう宇宙人の戦い方ではない(笑) セブンもセブンで、光線技を全く出さず、相手をリフトアップした状態から岩場に投げ飛ばし、相手の口から血の泡を吹かせてKO勝ちするという衝撃の方法で決着を付けました…… 話の中身が無いからせめて戦闘シーンで満足してもらおうという事だったのでしょうか。
最後に宮部博士が夫人のドレスに秘密を書き込んでいたというオチとなりますが、何か意味有ったのかこれ(笑)
セブンが鏡の向こうに入っていって、アンヌが鏡に入れなくて困るシーンのところだけは凄く面白かったけど、それ以外は……、まあ、軽い内容の子供向け回でありました。
バド星人
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