【映画】感想:劇場アニメ「機動警察パトレイバー the Movie」(1989年:日本)

機動警察パトレイバー 劇場版 [Blu-ray]

機動警察パトレイバー公式サイト https://patlabor.tokyo/
放送 BS12。2021年10月24日(日)

【※以下ネタバレ】
 

脚本・映像・音響…全てに頂点をきわめた超大作アニメーション!
1999年、夏。自衛隊の試作レイバーが突如、無人のまま暴走──。しかし、それは相次ぐ事件の本の幕開けに過ぎなかった!何者かが仕掛けたコンピュータ・ウイルスによって、次々と暴走するレイバー。我らが特車二課第2小隊のはみだしポリスたちは、姿なき犯人を追ってメガロポリスを駆け抜ける!──
ロボットやコンピュータ犯罪が日常化した世紀末の東京を舞台に、高密度なストーリーとスリリングなアクションを展開する最高のSFアニメ・エンターテイメント。(オリジナルサウンド版)

 

あらすじ

 東京湾を埋め立てる大規模工事「バビロンプロジェクト」が進行中の関東では、レイバーが突然暴走する事件が頻発していた。

 特車二課の篠原遊馬は、事件を詳細に調べた結果、暴走の原因は二か月前に篠原重工が大々的に売り出した画期的なレイバー用OS「Hyper Operating System」(略称 HOS/ホス)にあると睨み、後藤隊長に報告する。既に後藤も同じ結論に達しており、密かに調査を開始していたが、HOSを独力で開発した技術者・帆場暎一(ほば・えいいち)は五日前に工事用の海上プラットフォーム「箱舟」から投身自殺していた。

 遊馬はHOSの暴走は、建物に風が当たって発生する低周波音が引き金になっていると睨む。篠原重工もHOSが暴走の原因であることを掴んでおり、政府に働きかけ、HOSのバージョンアップの名目で古いOSに戻す事で対処することになった。しかし後藤はこのまま事件が終わるとは考えておらず、遊馬にさらなる調査を指示する。

 遊馬は「箱舟」に毎秒40メートルの強風が吹きつけると、ここから発生する低周波音が関東各地の建物に連鎖的に共鳴し、関東の全てのレイバーが暴走しかねないことに気が付く。しかも関東には風速40メートルの台風が接近していた。後藤は警察上層部に事態を警告し、全てのレイバーを停止させる一方、上層部の暗黙の了解を得て「箱舟」を破壊する事を決意する。

 遊馬たちは箱舟に乗り込み、制御室から建物の分解を開始するが、制御室のコンピューターもHOSからの影響で汚染されていたうえ、箱舟内のレイバーも暴走を開始した。しかし苦闘の末に箱舟の分解に成功し、レイバーの大暴走を食い止めた。<完>

感想

 評価は○(まあまあ)。

 パトレイバーOVAとか週刊少年サンデーの漫画版とかはふれていましたが、テレビ版とかは見ていない、「軽く知っている」程度で、この映画も初見。まあまあ面白かった。

 この映画は断片的にしか情報を得ておらず、「零式」「ウイルスがぁ~」「風速40メートル」というキーワード(?)しか知らなくて、ようやく今回で頭の中で繋がりました。

 「押井守作品だから、まーた面倒くさい感じの映画なんでしょ?」とか警戒していて、実際、いきなり自殺シーンから始めたり、後藤さんが犯人に共感するような感じのあれが有ったり、と怪しい所もありましたが、概ねは「パトレイバー」で、わりと普通にエンタメしていたので良かった(笑) しかし、泉野明が完全に脇役で、篠原遊馬の方が主役になっているというのには笑ったなぁ。女の子が主人公のありふれた作品なんかにしたくなかったということか?(笑)

 舞台が21世紀初頭あたりという設定だそうで、つまり現在(2021年)からみると遥かな(?)過去なので、未だに実現していない巨大ロボはうろうろしているのに、OSを起動するときの雰囲気は妙に懐かしい感じだし、プリンターで印刷するときはドットインパクト式だし、と、ミスマッチというかそういうのがなかなか楽しかった。

 とまあ、それなりに面白い作品ではありました。
 
 

機動警察パトレイバー the Movie
https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/archive-sunday-animation/sunday-animation-045/
2021年10月24日放送 機動警察パトレイバー the Movie


【出演者】
冨永みーな
古川登志夫
池水通洋
二又一成
郷里大輔
榊原良子
大林隆介
千葉繁
阪脩
井上遥


【スタッフ】
企画・原作:ヘッド・ギア
原案:ゆうきまさみ
脚本:伊藤和典
カニック・デザイン:出渕裕
キャラクター・デザイン:高田明美
監督:押井守
演出:澤井幸次
作画監督黄瀬和哉
美術監督:小倉宏明
メカデザイン協力:河森正治佐山善則
レイアウト:渡部隆、田中精美、小倉宏明
カラー・デザイン:池さゆり
原画:後藤隆幸、井口忠一、岸田隆宏
音響監督:斯波重治
音楽:川井憲次
コンセプト・フォト:樋上晴彦

 

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