【コミック】この漫画は少年漫画とか少女漫画だとか誰が決めるのか?【読者ではない】

石ノ森章太郎のマンガ家入門 (秋田文庫)

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悠戯@迷宮レストランとか@shkwyt
漫画読みの海原雄山「店主よ、少女漫画とはなんだ?恋愛要素が含まれていればそれが少女漫画なのか?それとも掲載誌によって少女漫画か否かが変わるなら、連載作品を少年誌に載せた途端に少女漫画ではなくなるのか?」
午後4:46 2022年1月13日 Twitter Web App


 

掲載誌によって少女漫画か否かが変わるなら、連載作品を少年誌に載せた途端に少女漫画ではなくなるのか?」

 
 「はいそうですよ」とか言いようがない。当たり前の話ですが、漫画単体に「少年漫画」「少女漫画」という属性があるわけではない。どの雑誌に掲載されたかで初めて「これは少年漫画」「これは少女漫画」という属性が付加されるのだから。

 だからある作品が「少年誌→少女誌」、あるいは「少女誌→少年誌」と移籍することがあるとしたら、その途端扱いは変わる。<完>



 あとは余談ですけど……

クジラの子らは砂上に歌う梅田阿比
クジラの子らは砂上に歌う 1 (ボニータコミックス)

 秋田書店ミステリーボニータ」連載。内容は陰鬱な世界を舞台にしたSF。少年誌に移籍したとしても、そのまま少年向けレーベルで違和感なく発行可能でしょう。



●ケルン市警オド(青池保子
ケルン市警オド 1 (プリンセスコミックス)

 秋田書店ミステリーボニータ」連載。中世ドイツの都市ケルンを舞台にした犯罪捜査物。「男が読める少女漫画」というと必ず名前が出て来る「エロイカより愛をこめて」の作者・青池保子の最新作。

 この作品に「女性向け」という要素は一ミリグラムも無く、男性誌に移籍して掲載しても何の問題も無い。というか青池作品の歴史物が、昔モーニングの増刊だったかに掲載されていたし。



ましろのおと羅川真里茂
ましろのおと(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

 講談社月刊少年マガジン」連載。三味線漫画(要約しすぎ)。羅川真里茂は、以前は少女漫画誌花とゆめ」の連載で大人気だった人ですが、作者の経歴がそうだからこれは「少女漫画」? 今の羅川真里茂のことを少女漫画家って呼ぶ? そうじゃないでしょ。つまり掲載誌が全てなんですよ。



●おとなりに銀河(雨隠ギド
おとなりに銀河(1) (アフタヌーンKC)

 講談社「goodアフタヌーン」連載。ほのぼの恋愛漫画。たまたま(?)goodアフタヌーンに載っていますけど、そのままレディコミに移籍しても何の違和感もない内容ですわコレ。



※まだほかにもいろいろありそうな気がするけど今は思いつかない。


 ということで、読者が作品内容で「これは少年漫画・少女漫画」とか言うのが如何に無駄(?)な事か解ります。決めるのは出版社の編集部・編集者なんですよ。
 
 
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