【少年漫画】感想:コミック「ゲッターロボ號 2巻」(原作:永井豪 作画:石川賢/1991年11月)

ゲッターロボ號 2 (少年キャプテンコミックス)

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ゲッターロボ號 2 (少年キャプテンコミックス) 単行本 1991/11/1
永井 豪 (著), 石川 賢 (イラスト)
出版社:徳間書店 (1991/11/1)
発売日:1991/11/1

【※以下ネタバレ】
 

あらすじ

 プロフェッサー・ランドウのメタルビースト軍団がアラスカに出現し、アメリカ軍との交戦を開始した。ランドウは世界に向け、三週間でアラスカ・カナダを、三か月でアメリカを、それぞれ征服して見せると豪語する。翔はランドウの背後に死んだはずの兄・信一の姿があるのを見て驚愕する。

 15年前。ドイツの天才科学者「アルヒ・ズゥ・ランドウ」の旗振りで、新世紀に向けての技術開発のため、世界中の優秀な科学者・軍人・技術者がランドウの北極基地に集まった。日本からは神隼人や橘博士一家が参加するが、隼人はランドウが集まった人々を改造して操り人形に変え、また侵略兵器を開発していることを突き止める。隼人はみなを脱出させようとするが、信一は他の人々を救うため自らを犠牲にして死んだ。現在の信一はランドウによって再生された機械人間に違いなかった。號は事情を知り戦意を燃え立たせる。

 アラスカでの戦いが続く中、日本各地に爆弾型メタルビーストが上陸し、ランドウは国民を人質に日本政府に降伏を勧告してきた。ランドウは政府に対し、資金・技術の提供のほかに、ゲッターロボの引き渡しを要求した。それを知った號は反発し、ゲッターロボを奪って逃走すると言い出し、翔・剴も同行を申し出る。そして隼人は號たちの行為を黙認し、基地から脱出したゲッターロボはアラスカへと向かった。

 ゲッターロボはアラスカに到着するものの、戦いは既にアメリカ軍の惨敗で、ゲッターロボはあてどもなく戦場をさまようしか無かった。やがてゲッターロボは立て続けの戦闘で深手を負い、自爆を覚悟するところまで追いつめられる。しかしそこに謎のステルス戦闘機型ロボットが現れ、ゲッターロボを救い、アメリカ軍の秘密基地に連れていく。ロボットはアメリカ軍の秘密兵器「ステルバーα-04」で、アメリカ軍は一大反抗作戦を計画していた。號たちは日本から駆け付けたゲッター整備チームと再会した。(続く)

感想

 無敵のゲッターロボが政治によって戦わずして敵に引き渡されそうになったり、アラスカに飛んだは良いけど、確たる目標も無いまま、あちこちさ迷った挙句自爆寸前まで追い込まれたり、と、なんとも「スーパーロボット物」らしくない展開。しかしそこが面白い。

 こういう展開、後のアニメ関係者たちがOVAとかでやたらやったノリを遥かに先取りしてますよね。石川賢の時代の先取りぶり凄いわ。
 
 隼人が號に「そんな口がきけるのは、きさまがまだまともな戦いをしていない証拠よ」「血ヘドをはいてみろ。血の重さがどのくらいのものかわかる」というシーンがカッコいい。
 
 

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