【SF小説】感想「ドリフェルへの密航者」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 659巻)(2022年2月16日発売)

ドリフェルへの密航者 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-659 宇宙英雄ローダン・シリーズ 659)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150123578
ドリフェルへの密航者 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-659 宇宙英雄ローダン・シリーズ 659) 文庫 2022/2/16
エルンスト・ヴルチェク (著), クルト・マール (著), シドラ 房子 (翻訳)
出版社:早川書房 (2022/2/16)
発売日:2022/2/16
文庫:283ページ

【※以下ネタバレ】
 

カリュドンの狩りが始まりハンターたちがオルフェウスの迷宮に入っていく。ローダンはそこでダントンとテケナーを探し出すが……


アラスカ・シェーデレーアはハトゥアタノのリーダーであるライニシュの傭兵となり、カリュドンの狩りに参加を志願した。惑星ヤグザンのオルフェウス迷宮に囚われたロワ・ダントンとロナルド・テケナーを救いだすためだ。同じころ、ヴェト・レブリアンとその伴侶スリマヴォもヤグザンに入り、狩人としてひそかにダントンとテケナーの行方を追う気でいた。それぞれの思惑を秘めたカリュドンの狩りが、いよいよ開始される!

 

あらすじ

◇1317話 オルフェウスの迷宮(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:シドラ 房子)

 惑星ヤグザンのオルフェウス迷宮で、ついに「カリュドンの狩り」が開始され、ライニシュはロワ・ダントンとロナルド・テケナーを殺すため、アラスカ、ヴェト・レブリアン、スリ、ローダンは二人を救出するため、それぞれ迷宮に入った。迷宮は中に入ったものを怪物の姿に変える特殊な領域だったが、ローダンたちはロワとテケナーを見つけ出し、計略を用いて迷宮から外に脱出させた。(時期:不明:NGZ446年3月頃)

※初出キーワード=惑星タロズ


◇1318話 ドリフェルへの密航者(クルト・マール)(訳者:シドラ 房子)

 コスモヌクレオチド・ドリフェルは、半年前に近傍に「丸太」が出現して以来、異常な反応を示していた。アトランはドリフェルの調査に向かうが、ドリフェル・カプセル内にはエイレーネが密航していた。二人はドリフェル内で、起こりうる未来として、永遠の戦士がプシオン・ネットを消滅させ破滅寸前の世界、局部銀河群に未知の巨大銀河が存在する世界、を体験した。二人は宇宙の高次勢力「スィ・キトゥ」の従者に翻弄されるものの、エイレーネはコスモクラートとしての秘めたる力を発揮し、なんとか二人共元の宇宙に帰還した。(時期:NGZ446年2月28日~4月11日)

※初出キーワード=特になし


あとがきにかえて

 2021年にスイスでオペラやコンサートに行った話。


感想

・前半エピソード 原タイトル:DIE ORPHISCHN LABYRINTHE(意訳:オルフェウスの迷宮)

 前回から引き続いてのオルフェウス迷宮の冒険エピソード。ロワとテケナーを救出するお話。ヴルチェクらしく(?)二人がどうやって助かったのかよく解らなかったけど、まあとりあえず無事に戻って来たという事で。

 ところでP111で「ロンがどなりつけた」と有りますが、ここは「ロワ」の間違いですよね。一瞬頭がこんがらがったですよ。



・後半エピソード 原タイトル:DORIFER(意訳:ドリフェル)

 謎のコスモヌクレオチド・ドリフェルに突入して、色々冒険する話。局部銀河群に未知の巨大銀河が出現するという伏線がしれっと書いてありました。百戦錬磨のアトランおじさんが、今回は16歳の少女に主導権を取られて形無しでしたね。
 
 
 

650巻~675巻(「ネットウォーカー」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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