【ゲーム関連本】感想:ゲーム関連本「OLD GAMERS HISTORY Vol.12 アドベンチャーゲーム・パズルゲーム興亡史編」(2017年4月)

OLD GAMERS HISTORY Vol.12 アドベンチャーゲーム・パズルゲーム興亡史編

http://www.amazon.co.jp/dp/4802110057
OLD GAMERS HISTORY Vol.12 アドベンチャーゲーム・パズルゲーム興亡史編 単行本(ソフトカバー) 2017/4/11
須藤 浩章 (編集)
出版社:メディア・パル (2017/4/11)
発売日:2017/4/11
単行本(ソフトカバー):160ページ

【※以下ネタバレ】
 

1989年~1994年のTVゲームの栄枯盛衰をジャンル別に徹底解説! 増え続けるアダルトゲームと規制の動き、エロから恋愛への移り変わり。ハードの発展に伴い多様化するアドベンチャーゲームとパズルゲームの名作が今ここに蘇る!

 

内容

アドベンチャーゲームの紹介(1989年~1994年発売分)
・パズルゲームの紹介(1989年~1994年発売分)

 フルカラー本。一作品につき1~2ページを割いて、内容や関連エピソードなどを紹介。

感想

 アドベンチャーゲームの記事目当てに購入。評価はそこそこ。

 一般AVGが激減し、アダルト作品が大半を占めるようになっていった時期を扱っているため、トップでエニックスのバーニングポイント(ほぼ存在を忘れていました)が出て来るものの、それ以降、かなりの量はアダルト作品の紹介になっており、半ば18禁ゲーム本になっています。


 アダルト一辺倒になるのを避けるためか、頑張って一般AVGも扱おうとしているのですが、いかんせんタイトルが少ないからか、

JBハロルドシリーズ DCコネクション
琥珀色の遺言
ファミコン探偵倶楽部うしろに立つ少女
メタルスレイダーグローリー
ミスト
アローン・イン・ザ・ダーク
ポリスノーツ
シルキーリップ
銀河お嬢様伝説ユナ
かまいたちの夜

等等、納得できるタイトルもあるのですが、反対に、光GENJIローラーパニックとか舛添要一朝までファミコンとか美味しんぼとか、取り上げる意味有るのか? というタイトルが多々あるのがどうにも……、そんなの入れるくらいならもっと名作認定されているゲームのページ数を増やしてほしかったです。

 メタルスレイダーグローリーの評価も、ストーリーや何かをほめるのではなく、「ファミコンでこのグラフィックを実現した得体のしれない技術が凄い」云々、と褒めているのか何なのか解らない書き方をしていてひっかかるし……


 アダルト系は、ポッキー、はっちゅけあやよさん、ランス光を求めて、DE・JA、同級生、コズミック・サイコ、CAL、河原崎家の一族、DESIRE、きゃんきゃんバニーエクストラ、等々、まあ当時人気のあったタイトルは概ね押さえている感じ。

 しかし制作者はなにかフェアリーテール/カクテルソフト系にこだわりがあるのか、「卒業写真」「透明人間あらわるあらわる」「電話のベルが……」など、どう考えても取り上げなくても誰も困らないようなタイトルが見受けられるのはどうかという感じ。それに初代きゃんきゃんバニーはアドベンチャーゲームではないのですけどね。何を基準に選んでいるのかよく解らない。


 発売タイトルが多くなれば何を取り上げ何を切るかが重要となるはずですが、それの基準がどうもあいまいというかで、玉石混合というかでイマイチ引っかかる本です。昔読んだマイクロマガジン社の「アドベンチャーゲームサイド」では、内容に納得感があったのですけどね……

 しかし、まあ、印刷物で「コズミック・サイコ」とか「世界でいちばん君が好き!」の紹介が読めるのもこの本くらいだとは思いますので、その辺りは評価できるかもしれません……


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