ハニワ開発室(ゲームデザイナーの隠居生活): 私のアリスソフト史17(2012-2014)
https://hannylaboratory.blogspot.com/2022/04/2012-2014.html
往年のエロゲーマーなら誰でも名前を知っていた(多分)アリスソフトの重鎮TADA氏のブログ。アリスソフト(というブランド)の立ち上げから始まって、数年単位で内側の事情を語ってくれていて、当時を知る世代にはメチャクチャ興味深いのですが、2010年代に入ると内容が暗くなってきて……
以下、引用メチャクチャ多めで。
2012年 ---------
エロゲーが売れなくなってきた
完全な衰退期に入った
エルフは解散した
エロ抜きでも勝負出来るメーカーは一般ゲームへ鞍替えした
実力のあるライター、絵描きは、ラノベ業界に向かった
まぁ、同じようなエロゲーばかりで
進化も変化も無くなった
エロ絵だけならインターネットでいくらでも見れるし
一本道ADV、それならラノベやアニメが手軽となるのも当然
時代についていけなくなり飽きられてきたのだ
あんなにエロゲー大好きだった自分も
よほど有名なタイトル以外はやらなくなったし・・
エロゲー雑誌を熟読する事も無くなった
私も飽きていた
が、他社のエロゲーには飽きたが
その分、欲しいエロゲーは自分達で作るしか無い
エロゲーを作るという意欲は、まだまだあった
開発部長の変更と東京事務所の閉鎖
アリスソフトのバラバラ感
手をこまねいていた訳ではないんだ
この2010代前半
エロゲーは衰退していき、ガチャゲーやラノベ、同人ソフトが伸びてきた
エロゲーは、いずれ商売として成り立たなくなる
それは分かっていたので、なんらかの手を打たねば
ソシャゲー、ガチャゲー
私もだいぶ研究した、自分でも課金してみたり、作っている人と相談もした
結果、自分達には無理と判断
その理由に関しては書くと長いし、ソシャゲーの否定になっちゃうんで
また、今度の機会に
読んでいて辛い……(T△T)
部外者の客の方は、お気楽に、当時
「最近アリスの新作の発売のペースが遅くなったよね」
とか
「なんか昔ほどインパクトがある新作ゲームが出ないなぁ」
とか
「東京事務所無くなっちゃったの?」
とか
それこそ好き勝手に言っていたわけですが、その裏ではこんな事が起きていたという……、まさに当事者が語る歴史だから重い。
あと、ゲームを作っている方が「もうエロゲの進化が無くなったので飽きた」云々と書かれていて、エロゲ衰退の理由がもう的確に指摘されているなぁと……、トートロジーみたいな「オタクがエロゲに興味をなくしたからエロゲが売れなくなった」みたいな寝言ではなく進化も変化も無くなって停滞したから衰退したと…… 作り手がそれを言ったらもう身もふたもない…… エロゲが衰退する訳だ。
母娘乱館
ランス01 光をもとめて
エスカレイヤー・リブート
ランス9 ヘルマン革命