【科学】感想:NHK番組「サイエンスゼロ」『ロボット作りは「学び」の宝庫! 小学生ロボコン全国大会』(2022年5月8日(日)放送)

ロボコンマガジン 2017年 07 月号

サイエンスZERO NHK https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/
放送 NHK Eテレ

【※以下ネタバレ】
 

ロボット作りは「学び」の宝庫! 小学生ロボコン全国大会 (2022年5月8日(日)放送)

 

内容

サイエンスZERO「ロボット作りは“学び”の宝庫!小学生ロボコン2022」
[Eテレ] 2022年05月08日 午後11:30 ~ 午前0:00 (30分)


今年3月に開催された第3回小学生ロボコン全国大会。小学生たちが独自のロボットで難解な課題に挑戦!ロボットクリエイターも驚く独創的なロボット作りに密着。


今年3月に開催された第3回小学生ロボコン全国大会。競技テーマは「月面に建設中のホテルにロボットが資材を届ける」という、未来の宇宙開発を想定したものだ。使える材料はモーターとスイッチの他はストロー、輪ゴム、段ボールなど身近なものだけだが、小学生たちは柔らか頭を武器に課題に挑戦。ロボットクリエイターも驚く独創的な機構を作り出した。ものづくりを通して成長する小さなエンジニアたちの奮闘に密着する。


【ゲスト】ロボットエンジニア…田中章愛,【司会】井上咲楽,浅井理,【語り】川野剛稔

 
 

感想

 3月にオンライン開催された小学生ロボコン大会の中身を紹介する回だったんですが、これかメッチャクチャ面白かった! 「小学生向けなら大したことないだろ」と侮っていたら、とんでもなかったです。


 競技課題は「月面ホテル建設」というタイトルで、ビルを模したダンボール(横に穴が2×3空いていて、てっぺんに受け皿が二個)に、ロボットでボールを運んで全ての穴と受け皿に入れる、というもの。ビルにたどり着くまでに階段があり、ロボットはボールを拾って、階段を上り下りして、ビルにたどり着いてボールを入れる、という機能が必要。

 ビルにボールを入れないといけないのでロボットは必然的に縦長になるのですが、すると不安定になり、階段を超えられなかったり、途中で倒れてしまったりするので、そこをどう克服するか、またボールをビルに入れる仕組みをどうするか、と、小学生向けだから簡単、とかではありません。大人だってゼロからこれをやれと言われたら悪戦苦闘するだろう課題でした。

 さすがに小学生なので、ロボットの材質はダンボールとかそういう身近な物を使ってはいましたが、課題のために仕組みに知恵を絞るところは大学ロボコン高専ロボコンと大差ありませんでした。そして上位入賞者の作ったロボットたちは「これ小学生が考えて作ったの?」という驚きギミックの連発で、凄い人間は小学生から凄いんだなぁと感心しきりでした。


 また別枠で「アイデア部門」というのがあり、全ての課題をクリアするのではなく、何か特定の部分だけに絞って独創性をアピールする、というのもありまして、こちらも面白かった。要するに「階段を超えるところは無しで、ボールをビルに入れるギミックに特化」とか、「ボール一つだけを入れることに特化」とかそういう感じで、これもオオッと思わせるロボットが続出でした。


 30分枠での放送でしたが、凄い満足感。小学生ロボコンでもこのレベルとは、ホント出来る人間は幼少から違うんだなぁとつくづく感じましたよ。
 
 
ロボコンマガジン 2017年 05 月号 [雑誌]