【オカルト】感想:オカルト系番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー スペシャル」『最新超常映像2020』(2020年12月30日(水)放送)

「新」怪奇現象41の真相

ダークサイドミステリー http://www4.nhk.or.jp/darkside/
放送 NHK BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 
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『最新超常映像2020』 (2020年12月30日(水)放送)

 

内容

幻解!超常ファイル・スペシャル 最新超常映像2020▽鬼の鳴き声×ネコ幽霊
[BSプレミアム]2020年12月30日(水) 午後6:00~午後7:30(90分)


姿を消すネコ幽霊?タタ〇神は実在?鬼の叫び声?黄金UFO?驚きと納得!世界各地の謎現象を徹底検証!▽宇宙飛行士がUFO撮影?▽役所がビッグフット公表?▽竜・妖精


姿を消すネコ幽霊?タタ〇神は実在した?鬼の叫び声?黄金UFOあらわる?年末は栗山千明と一緒に、世界各地の謎現象を徹底検証!おどろきと納得の90分!▽宇宙飛行士がUFO撮影?▽アメリカ空飛ぶ円盤パニック!▽星空にリアル銀河鉄道?▽宇宙人誘拐の瞬間?▽徹底討論!米軍UFO映像は本物か?▽役所がついにビッグフット公表?▽中国に竜が出現▽監視カメラに妖精が!▽船が空に!人が吹き飛ぶ!森で死者が手招く!


【出演】栗山千明,【語り】中田譲治,【ゲスト】寺門和夫皆神龍太郎,藤木文彦,【アナウンサー】松岡忠幸

 
【UFO・エイリアン編】

アメリニュージャージー州 巨大UFO出現! 住民大パニック!

 2020年9月14日 アメリカ・ニュージャージー州パセーイク。夕暮れ時の都市の上空を、下側が光り輝いている円盤形の謎の物体が飛行しており、多数の市民に同時に目撃され、さらにネットで中継され大騒動になった。巨大UFOの襲来か!?

<真相>
 9月16日にはメディアで事実が報道された。飛んでいたのは「飛行船」で、最近の飛行船は船体下側に文字や画像を写すためLEDで取り付けられている。それが夕暮れの空に飛んでいたため、ぱっと見円盤形の飛行物体に錯覚されたのだった。



ライブカメラが捉えた! 国際宇宙ステーションと並走するUFO

 2020年2月21日 国際宇宙ステーションISSISSは外部の映像をライブで公開しているが、そこに20分にわたって謎の物体がISSの少し下を並行して移動している様が写っていた。やがてこの物体はISSから離れ宇宙のどこかに去っていった。宇宙人が400Kmの上空から人類を監視していたのか!?

<真相>
 おそらくISSから切り離された廃棄物。公開されている当日のISSの作業日誌を見ると、ISSから衛星間通信モジュールを廃棄したとの記録があり、おそらくこれだと思われる。



●宇宙飛行士も困惑! 南極上空を一列に飛行するUFO軍団

 2020年8月19日 ISSに勤務する宇宙飛行士が、南極付近を連なって飛行する5つの光を目撃しSNSで公開した。これは一体!?

銀河鉄道は実在!? 星空を横切るUFOの行列

 2020年10月24日 カナダ・エセックス州。夜空を横切る一列の光が目撃され、しかもこれはアメリカ大陸各地で同様に目撃されていた。さらに、日本でも2020年1月、11月に同様に、夜空を移動していく一列の光が撮影されている。銀河鉄道は実在したのか!?

<真相>
 以上二つの光の群れの正体は、アメリカの民間企業がインターネットアクセスのため打ち上げている人工衛星スターリンク衛星」。この衛星はロケットで一度に60個もまとめて打ち上げ、宇宙に放出された直後は衛星同士が接近しているため、まるで列車の移動のように見える。



●日本各地に出現 黄金のUFO!!

 2019年12月9日。日本・神奈川県海老名市。高速道路を車を運転していた人が、空を飛ぶ細長い光り輝く物体を目撃した。1km離れたところからでも見えていたので、相当巨大な物体だと思われる。しかも同じ物体が、2020年8月には大阪で、10月には神奈川で目撃されていた。異星人の葉巻型UFOか!?

<真相>
 正体は「凧」。防災シートで作った長さ2.2メートル、直径65センチの円筒形の物。空中では比較対象が無いので、小さな凧でも巨大な物体に見えてしまう。この凧を製作者が過去に知人に譲っていて、それが日本各地で目撃されている「UFO」の正体だったという訳。



アメリカ・テキサス州 宇宙人による誘拐か!? 突如空に消えた男

 2019年12月 アメリカ・テキサス州ヒューストン。民家の玄関先の防犯カメラの映像。家人が玄関から出ていくシーンの後、突然その人間が垂直に空に飛んで行ってしまう。まさかエイリアンのアブダクションなのか!?

<真相>
 「監視カメラの不具合」と「虫」の合わせ技。まず家人が玄関から立ち去っていくところで一時的にカメラがストップし、その直後、虫が垂直に飛びあがっていく場面が撮影され、奇跡的に人間が飛びあがっていくようなシーンが撮影されてしまったらしい。



●2020年7月 神奈川県 隕石を貫く光 地球を守るUFO

 2020年7月2日 日本。夜、巨大な火球が落下したことで話題となったが、撮影された映像には、謎の光が落下してくる火球を貫き、その直後に火球が爆発するシーンが捕らえられていた。実はUFOが隕石を貫いて地球を守ってくれたのか!?

<真相>
 正体は「カメラのゴースト」。カメラで強い光を撮影すると、内部のレンズなどで乱反射して、有りもしない光が写り込んでしまう。それがたまたま火球を貫いたように見えただけ。



【未確認生物編】

●鬼か? 竜か? 今中国の未確認生物がアツい!!

 2020年10月20日 中国と北朝鮮の国境死体にあるカルデラ湖・天池。この湖は船による立ち入りは禁止されており、以前かな謎の生物がすんでいるとの噂だったが、ついにその姿がカメラに捉えられた。湖面を何かが泳いでいるような姿が撮影されており、野生動物説や、北朝鮮の小型潜水艇説などがあげられている。今のところは続報待ち。



●2020年6月 鬼か? 竜か? 山里に鳴り響く不気味な鳴き声!!

 2020年6月20日 中国・貴州省・堅強村。村中に謎の鳴き声が10日以上も鳴り響き、観光客が押し寄せる大騒ぎとなった。まさか竜の鳴き声なのか!?

<真相>
 実はフェイク動画。7月3日には、警察が犯人二人を拘束した。犯人は謝罪動画を上げている。謎の声は、実は虎の声などを加工して元の画像にかぶせたもの。本当は「チョウセンミフウズラ」のメスが鳴いていて、その声が珍しいので観光客が集まっていたというオチ。



●今年1月 ワシントン州公共機関が認めた! ビッグフット映像

 2020年1月24日 アメリカ・ワシントン州交通局が、SNSで「ビッグフット」の映像を公開した。二足歩行する人影が歩いている姿が写っており、全米のメディアが大騒ぎとなった。ついに公的機関がビッグフットの存在を認めたのか!?

<真相>
 ジョーク画像。単に交通局のメンテナンス作業員が歩いている姿をユーモアで「ビッグフット」として公開しただけだが、マジに取られてしまい、交通局は後から訂正文を上げることに。



●こびと!? 妖精!? アメリカ 童話の生き物たちが撮影!

 アメリカ各地で童話の世界の生き物たちが撮影されている。まさか現実に童話の世界が入り込んできているのか!?

 その一。2020年8月 テキサス州。防犯カメラが夜の駐車場を歩く二本足を捉えている。サイズからして童話の小人なのか!?

 その二。2020年8月 カルフォルニア州。民家のガレージの防犯カメラに、空中を飛ぶ光り輝く何かが写り込んでいる。これは妖精ティンカー・ベルか?!

<真相>
 「こびと」は、多分スカンクが、尻尾を立てて歩き回っている姿。それが粗い映像で二本足の何かが歩いているように見えた。「妖精」の方は多分アシナガバチ。防犯カメラは容量の節約のため、間引きしたような映像として撮影している。そのため人間が見直すと、直感と違う、超常現象ぽい映像に見える。


●あの国民的名作アニメに登場するバケモノが現れた!?

 2020年6月28日 イギリス・ニューカッスル・アポン・タイン。動画で、毛むくじゃらの何かが奥から手前に一直線に走り込んでくる。タタリをおよぼす神なのか!?

<真相>
 正体は犬。ハンガリー原産の牧畜件「プーリー」。モップのような外見の犬が走っているだけでしたー。




【超常現象編】

●ロシア 隠れ住む超能力者の一族が? 空中を浮遊する少女

 2009年3月 ロシア。動画の撮影者が森の中に入っていくと、少女が空中に浮いているシーンを捉えている。直後少女は地面に降り立ち、一緒にいた女性と共に姿を消してしまった。この映像はロシアのみならずアメリカでも検証サイトが出来る程話題になった。森の中に隠れ住む超能力者たちを捉えたのか!?

<真相>
 フェイク画像。空中浮遊シーンと着地しているシーンの間が手ぶれで画面が乱れているが、手ぶれの映像を一コマずつ送って調べると、途中が繋がっておらず、編集している事が解る。おそらく、まず少女をワイヤーか何かで釣り上げたシーンを撮影してから手ぶれにしつつ一時停止。次に少女を地上に下ろしてから、手ぶれシーンから再開、というように撮影したと思われる。



●2017年11月 メキシコ中部 悪霊降臨!? 突然吹き飛ばされる少女

 2017年11月 メキシコ・プエブラ。町を歩いていた少女が、車が近くを通った次の瞬間、見えない何かに突き飛ばされるように吹き飛ばされている。悪霊の仕業なのか!?

<真相>
 映像を分析すると線のような物が見える。おそらくずさんな工事で電線が上から垂れ下がっており、それをトラックが引っ掛けて走行し、少女はその電線に吹き飛ばされた、と思われる。



●2019年1月 アメリカ テキサス州 カメラの前で姿を消すネコの幽霊

 2019年1月12日 アメリカ・テキサス州オースティン。防犯カメラに、地面を歩くネコがいきなり姿を消してしまうシーンが捉えられていた。同様に、2018年10月11日にもアイルランドでやはり防犯カメラの映像で、歩くネコが姿を消してしまった。世界的にネコの幽霊が増えているのか!?

<真相>
 カメラの「ノイズリダクション機能」のイタズラ。ノイズリダクションとは画面上の小さな動きをノイズとして消して見やすくするための機能だが、猫映像では、猫と背景の色が近いため、猫が背景に溶け込んで見づらくなってしまい、猫の動きをカメラが「画面のノイズ」として消してしまった模様。



アメリカ国防総省が認めたUFO】

 2020年4月、アメリカ国防総省は、ネットに出回っている「UFO映像」を、海軍のパイロットが撮影した物だと正式に認めた。そのためメディアはついに「国防総省がUFOの存在を認めた」と大騒ぎになった。

 映像そのものは2017年から既にネットに流出していた物だった。

 第1の映像:撮影時期は2015年1月21日。撮影場所はフロリダ州沖合。高度7600メートル。時速440キロ。強い向かい風に逆らって飛ぶ楕円形の物体を撮影。回転している模様。

 第2の映像:撮影時期は2004年11月14日。撮影場所はカリフォルニア州サンディエゴ沖。高度6000メートル。時速460キロ。楕円形の旅客機サイズの物体。物体は撮影の途中で方向転換し、急加速して戦闘機を振り切って姿を消した。

 第3の映像:撮影時期は2005年1月。撮影場所はフロリダ沖合。海面上を動く物体をカメラで撮影し続けている。

 ゲストの「東京大学UFO研究会初代会長 藤木文彦」「科学ジャーナリスト 皆神龍太郎」「科学ジャーナリスト 寺門和夫」の三人がこの映像を検証。

 第3の映像
 藤木 … パイロットが慌てていない。カメラの性能テストをしているところではないか?
 皆神 … 音声はあとから別につけたものでは?
 寺門 … 映っているものの速度は時速50~60Kmと遅い。気球かバルーンでは?

 第2の映像
 藤木・皆神 … UFOが高速で逃げたのではなく、追尾システムが故障しただけでは?

 第1の映像
 藤木・寺門 … カメラのレンズについた虫か、レンズ内部のハレーションでは? 回転しているのはレンズの方では?

 三つの映像はどれも赤外線カメラで撮影したもので、見慣れていない。過去、2004年3月5日にメキシコ東部・高度3500メートルで、空軍機がUFOに遭遇するという事件が発生。ところが正体はメキシコ湾海上の石油の掘削基地の炎が写っているだけ。錯覚。

 ちなみにアメリカ軍は、UFOという言葉は「宇宙人の乗り物」のイメージが強すぎるため、最近は謎の物体は「未確認空中現象(Unidentified Aerial Phenomena|UAP)」と呼ぶようになっている。近年無人偵察機やドローンなどの技術が進み、アメリカ領空で正体不明の飛行物体は増えているとされる。こういった物体を記録するため、謎の飛行物体はUAPとしている。

 今回軍が謎の飛行物体の映像を認めたのは、変に否定すると、UFOビリーバーが「軍が隠蔽している」と騒ぐため、隠し事をしていないとアピールする目的があると思われる。



【自然の神秘編】

●2020年4月 ニュージーランド 魔女が見せた幻覚!? 空飛ぶ巨大船

 その一。2020年4月20日 ニュージーランド・マウントマウンガヌイ。船が海面から浮かび上がっている。
 その二。2010年夏。アメリカ・フロリダ州。やはりヨットが海面から浮かび上がっている。

 これは船を空に浮かばせ、見たものを殺すという魔女ファタ・モルガーナの仕業なのか!?

<真相>
 これは蜃気楼……、と思って調べてもらうと、「虚像」が写っておらず、また船の姿が揺らいでもいないため、どうも違う模様…… 

 ということで改めて調べ直すと「潮目」による錯覚の模様。潮目とは二つの潮流が交わる場所のことで、海水同士が交わらず、はっきり色が別れていることもある。この場合は、手前側に濃い色の潮、向こう側に空と同じ色の潮、という状態が発生し、そのためちゃんと海の上に浮かんでいるのに、空中に浮いているように見えてしまった模様。



●長野県 不気味な植物発見! 異世界から死者の手招きか?

 2019年10月1日 長野。森の中で、草が一本だけ揺れていて、まるで手招きしているように見えた。前世の知り合いが挨拶をしているのか?

<真相>
 渦励振(うずれいしん)と呼ばれる現象。風が物の側を通り抜けると渦が出来て吸引力が生まれる。それがたまたまその物体固有の振動と合致すると、激しく動く。微妙な条件によって揺れ方が変わるので、同じように草が生えていても、一本だけが激しく動く、という現象が起こりうる。


感想

 前年2019年12月の超常映像特集から一年ぶりの放送。通常放送が無くなってすっかり年一作の年末特番化してしまっているのがオカルト愛好者として寂しい限りですが、面白映像がたくさん集まっていたので良しとします。

 しかし「国防総省はUFOを認めた!?」というあの映像も、専門家か分析すると実は味もそっけもないしょーもな画像という事になってしまい、ちょっとガッカリだぜ。
 
 
 

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番組概要

http://www4.nhk.or.jp/darkside/26/
UFO、ネッシー、雪男、予言&占い、心霊現象、超古代文明、妖怪、吸血鬼、魔女…。闇の魅力がもつ妖しげな幻に対して、「今、何がどこまでわかっているのか?」を徹底検証!そこから浮かぶのは、自然の神秘、私たちの脳や心の不思議なメカニズム、社会のからくり、昔の人の驚くべき技術と想像力…。ダークサイドの向こうの“本物の不思議”をワクワクしながら楽しんでいただく、NHKならではの超常現象ガチンコ検証番組!


出演者 栗山千明 (くりやまちあき)

テーマ曲: 志方あきこ
オープニング曲“Arcadiaアルカディア)”
エンディング曲“Leyre(レイレ)”
アルバム名/ “Turaida(トゥライダ)”

語り: 中田譲治(声優、俳優、ナレーター)
代表作 『巌窟王』(モンテ・クリスト伯爵)、『ケロロ軍曹』(ギロロ伍長)、『HELLSING』(アーカード)、『Fate/Zero』(言峰綺礼)、『劇場版 空の境界』(荒耶宗蓮)など

 
 
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NHK 幻解! 超常ファイル ダークサイド・ミステリー
NHK 幻解! 超常ファイル ダークサイド・ミステリー (教養・文化シリーズ)