【映画】感想:劇場アニメ「映画大好きポンポさん」(2021年)

映画大好きポンポさん 通常版 [Blu-ray]

映画大好きポンポさん | BS11(イレブン) https://www.bs11.jp/anime/pompo-the-cinephile/
放送 BS11。2023年1月1日(日)

【※以下ネタバレ】
 

敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。 ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった! ポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。

 

あらすじ

 映画の都ニャリウッド。ジーン・フィニは、映画会社で、敏腕プロデューサー・ポンポさん(フルネームはジョエル・D・ポンポネット)のアシスタントとして働いていた。ある日、ジーンはポンポさんから新作のB級パニック映画「MARINE」の15秒CMを作成するように指示され、初の大きな仕事に夢中になって取り組む。製作したCMはポンポさんに気に入られ、他のCMも任されることになった。

 やがてジーンはポンポさんから、彼女が執筆していた「MEISTER」というタイトルのシナリオを渡され、一読してその内容に興奮する。次回作となる予定の「MEISTER」は、内容もさることながら、伝説の名優マーティン・ブラドックの10年ぶりの復帰作となることも決まっており、大ヒットは約束されているも同然だった。ヒロインには無名の新人ナタリー・ウッドワードが起用され、さらにポンポさんは監督としてジーンを指名する。

 撮影スタッフはロケのためスイスに向かい、ジーンは初監督のプレッシャーに押しつぶされるそうになるものの、その仕事ぶりに徐々にスタッフ・キャストの信頼を得ていく。そんな中で、ジーンハイスクール時代の同級生アラン・ガードナーと再会する。アランは名門・ニャリウッド銀行に勤務するエリートだったが、仕事に熱意を失い退職を考えていた。アランは映画監督の夢をかなえたジーンをうらやむ。

 「MEISTER」は無事にクランクアップし、ジーンは最も重要な編集作業に入るものの、いくら時間をかけても満足のいくものにならず、ついには行き詰ってしまう。ジーンはポンポさんの祖父で伝説のプロデューサー・ペーターゼンにアドバイスを求め、その言葉に自分が何をすべきかを悟る。

 ジーンは、スポンサー向けの試写が迫っているにもかかわらず、ポンポさんに脚本にも無かったシーンの追加撮影を懇願する。ポンポさんは熟慮の末、ジーンの希望を受け入れるものの、映画がスポンサー向けの試写会までに完成できなかったことで、スポンサーからは出資を取り消され完成のめどが立たなくなってしまった。

 アランはニャリウッド銀行に資金融資の申し込みが来ている事を知り、自分が担当となることを申し出る。そして重役にプレゼンを行い、会議の様子をネットで配信するという捨て身の方法で重役たちを説得しようとするものの、重役たちに熱意は通じず、試みは失敗に終わりかける。しかし配信を見ていた頭取が会議室に現れ、ニャリウッド銀行は夢を支援することがモットーだと言い出し、融資にOKを出す。

 資金調達が成功したことで「MEISTER」は撮影再開にこぎつけることが出来、ついに完成を見た。そして公開された「MEISTER」は大ヒットを記録し、ニャカデミー賞では主演男優賞・主演女優賞・脚本賞、そして監督賞を受賞するのだった。


感想

 評価は○(そこそこ)。

 映画作りアニメ。まあそれなりは面白かったです。しかし、タイトルが「ポンポさん」なのに、ポンポさんは脇役に過ぎないというのにいきなり度肝を抜かれた(笑) CMではあれだけ活躍していたのに。

 まあ、「ただの映画オタク青年がいきなり抜擢されて、なんだかんだの困難を乗り越えて、最終的に大成功」ってストーリー、映画好きだとか、またはクリエイターとかには、もうぶっ刺さるストーリーだと思うんですが、個人的には「上手くいきすぎだよなぁ、こんなに都合よくいくかよ」みたいな気持ちになりまして……

 ま、まあ、悪い映画では無かったと思います。
 
 

https://www.bs11.jp/anime/pompo-the-cinephile/
映画大好きポンポさん


杉谷庄吾人間プラモ】 の『映画大好きポンポさん』(MFCジーピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)は、映画を愛する青年と映画に愛された女性が映画制作を通して"自分"を見つけ出す、映画愛に満ちあふれた作品だ。pixiv上で80万ビューを超え、「このマンガがすごい!」、「マンガ大賞」に入賞。多くのファンを生み出してきた話題作が、充実のスタッフ、声優陣によりアニメーション映画となった。


 監督と脚本を務めるのは『劇場版「空の境界」第五章 矛盾螺旋』、『GOD EATER』などを手がけてきた 平尾隆之 。キャラクターデザインは『ソードアート・オンライン』シリーズ、『WORKING!!』の 足立慎吾 。アニメーションは『この世界の片隅に』チームが立ち上げた新進気鋭の制作会社 CLAP が担当する。


 主人公のジーンを演じるのは、映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』ほか数々の映画やドラマで注目を集めている若手注目株の俳優 清水尋也 。かねてから声優での活動も熱望していた清水は、この映画で声優初挑戦にして主演の座を掴み取った。 新人女優のナタリー役には、本人もモデル、女優として今後の活躍が期待されている 大谷凜香 。大谷も本作が劇場アニメーション声優初挑戦となり、2人が声をあてるキャラクターたちの掛け合いが待ち遠しい。そして映画プロデューサー・ポンポさん役には人気急上昇中の声優・ 小原好美 という、才気溢れる若手の実力者が集結した。


豪華スタッフと声優陣が生き生きと描き出す、映画制作の面白さと楽しさ、そして映画監督の尽きない探究心。映画ファンやクリエイターだけではなく、夢と未来を掴もうとするすべての人に贈る、青春“ものづくり”フィルムが、今、ここに誕生する。



CAST/STAFF
CAST & STAFF
清水尋也小原好美
大谷凜香 加隈亜衣 大塚明夫 木島隆一


原作:杉谷庄吾人間プラモ】(プロダクション・グッドブック)
『映画大好きポンポさん』(MFC ジーピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)


監督・脚本:平尾隆之 キャラクターデザイン:足立慎吾
演出:居村健治 監督助手:三宅寛治 作画監督:加藤やすひさ 友岡新平 大杉尚広 美術監督:二嶋隆文 宮本実生 色彩設計:千葉絵美
撮影監督:星名工 魚山真志 CG監督:髙橋将人 編集:今井剛 音楽:松隈ケンタ 制作プロデューサー :松尾亮一郎


制作:CLAP 配給:角川ANIMATION
映画大好きポンポさん製作委員会

 

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