【ウォーゲーム】感想:雑誌「ゲームジャーナル No.86」『特集:戦略級三国志英雄伝説』(2023年3月1日発売)

シミュレーションジャーナル ゲームジャーナル86号 戦略級三国志英雄伝説

 3月1日発売予定のゲーム雑誌を通販で早期入手しましたので感想をば。

http://www.amazon.co.jp/dp/B0BTGSHKMK
ブランド: シミュレーションジャーナル
シミュレーションジャーナル ゲームジャーナル86号 戦略級三国志英雄伝説
¥3,960

【※以下ネタバレ】
 
 

付録ゲーム

戦略級三国志英雄伝説
http://www.gamejournal.net/item_list/gj_086
個性あふれる数多の英雄たちが競演する三国志の世界を、アサノそんし氏の幻の名作「戦略級銀□伝」システムで再現!
本作で特徴的なのは各武将の個性を120%表現した戦闘システムで、通常のボードウォーゲームとは全く異なる斬新なシステムで、発表当時多くのプレーヤーに大きな衝撃を与えた訳であるが、その後四半世紀近い歳月を経ても類似システムのゲームが一切登場しておらず、前作「戦略級銀□伝」が掲載された旧GJ40号はまたたく真に完売して中古市場でもプレミアムが付いても滅多に入手困難な「伝説の名作」となっていたが、このたび舞台をよりキャラクターの個性が光る「三国志」の世界に移して再登場!


テーマ 曹操陣営と劉備を中心とする「後漢」陣営の戦いを「戦略級銀□伝」システムで描く
ゲームデザイン そんし~浅野&編集部・編
カウンター数 198駒
マップ フルマップ1枚
ゲーム期間 曹操献帝推戴と劉備の入蜀の間のいずれか
プレイ時間 2~3時間
プレーヤー数 2人
難易度(5段階、5が最高) 3

 
 三国志の戦略級物。ゲームジャーナルが同人誌だった時代の40号(1995年発行)・銀河英雄伝説特集号の付録「戦略級銀英伝」のゲームシステムを三国志の世界に移し替えたもの。


本誌内容

◆特集:戦略級三国志英雄伝説

 袋から出した途端に飛び込んで来た表紙絵を見て、「三国志テーマの筈なのに金髪のキャラがいて変だなぁ~?」とか首をかしげたのですが、直後に銀河英雄伝説のパロデイだと解って爆笑しました(笑)

 内容は、収録ゲームに関して「カラーページでのリプレイ」「デザイナーズノート」「ゲームのリプレイ」「関連人物紹介」「松田大秀氏のリプレイ漫画」を掲載。

 リプレイは小説調で、キッチリ銀河英雄伝説のパロディになっており、曹操=ラインハルト、荀彧=キルヒアイス孔明ヤン・ウェンリー、的な立ち位置で、どこかで読んだような名セリフを連発するのでもう無性に可笑しかったです(笑)



◆[連載]ウォーゲーム英雄列伝(近藤友樹)

 メインの徳川家がどうのこうのは正直どうでも良いのですが、コラム的にツクダホビーのゲーム「信長風雲録」に触れられていて、その内容がもう仰天。

・「信長風雲録」は戦国群雄伝シリーズの中で唯一福田誠氏以外の人がデザインした作品
・福田氏はテーマ的に面白く作れないと判断したので、別の人が手を上げて作った。
・そのため版権の所在が分からず、戦国群雄伝シリーズで唯一再版できなかった
・もっともゲームとしては駄作なので再版する必要なし
・次号に福田氏が改めてデザインした「新信長風雲録」が付録になる


 !? タクテクス1988年6月号を見ると、ちゃんと「デザイナー福田誠」って書いてあるのに…… 35年目に明かされる衝撃の真実やん!?



◆[連載]Mrことくの過激にレポートするぜ!
ホビージャパン スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ パンデミックシステムゲーム 日本語版

 お題は「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」。あのクローン戦争を大ヒットゲーム「パンデミック」のシステムで描く……、ということで、宇宙中にどんどんドロイド軍団が増殖していくので、ジェダイの騎士たちが協力してドロイドをやっつけつつ悪のボスをぶっ倒す、というゲームだそうです。なるほど、テーマには合っている気がする。



◆次号予告

 次号No.87(2023年6月1日発売予定)の特集/付録は「新信長風雲録」。ツクダ「信長風雲録」と同じマップ範囲ながら、福田誠氏が一から作り直した作品とのこと。


ファイナルコメント

 今回は面白おかしいリプレイ小説とかクローンウォーズ紹介とか普段よりちょっとだけ面白かった。
 
 

他の号の内容・感想はこちらからどうぞ

perry-r.hatenablog.com