【映画】感想:映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」(シリーズ9作目)(2020年:アメリカ)

ワイルド・スピード/ジェットブレイク [Blu-ray]

金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ https://kinro.ntv.co.jp/
放送 日本テレビ系。2023年5月12日(金)

【※以下ネタバレ】
 

ワイルド・スピード」シリーズ最新作公開記念!
前作を地上波初放送!


想像の遥か先をいくド派手なカーアクション!
本作ではまさかの宇宙へ!!


ワイルド・スピード」シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が5月19日に公開。それを記念して、前作のシリーズ第9作を地上波初放送!超人的な運転技術を持つドミニクが今回狙うのは、世界中のコンピュータ・システムを操る装置「アリエス」。しかし、ドミニクの実の弟・ジェイコブが、ドミニクたちファミリーの行く手を阻む敵として現れる!ドミニクとジェイコブの間にある過去の因縁とは!?車とステルス戦闘機の空中合体、つり橋を駆け巡るカーチェイスなど、世界をまたに掛けた常識破りのバトルとカーアクションが満載!息つく暇もないスピード感で展開する超絶アクション大作!

 
 

あらすじ

 ドミニク・トレット(ドム)が、レティと息子と三人で田舎の家で平和に暮らしているところに仲間がやってきて協力を求めてきた。彼らによると、かつてドムたちと共闘した情報機関の大物ミスター・ノーバディが、何か重要な物を輸送機で運んでいたところ「モンテキント」国の上空で異常が発生し、飛行機が墜落したらしかった。

 ドムたちはモンテキントに乗り込み墜落した輸送機を発見するが、ミスター・ノーバディたちは見当たらず、代わりに金庫の中から半球状の電子装置を発見する。しかしそこに軍隊を率いたドムの弟・ジェイコブが現れ、装置を強奪し、ドムたちは命からがら逃げだすしか無かった。

 ドムの父親はカーレーサーだったが、レース中の事故で死んでおり、父親の死を巡ってドムとジェイコブとは不仲になり、長い間会ってもいなかった。

 ドムたちはミスター・ノーバディの秘密基地で、半球の装置が世界のコンピューターを自在に操れる装置「アリエス」の半分だと知る。もう半分はイギリスのエディンバラにあると解り、ドムたちはイギリスに向かった。そしてジェイコブが某国独裁者の息子オットーと手を組み、アリエスを完成させ世界を手中に入れようとしている事を知る。

 アリエス争奪戦の末、アリエスはジェイコブ・オットーたちの手に渡ってしまった。ジェイコブたちはアリエスの信号を人工衛星に送り、そこから世界中のコンピューターを支配しようとするが、ドムの仲間(ローマンとテズ)がロケットを取り付けた自動車で衛星軌道に登り、自動車を人工衛星に衝突させて衛星を破壊した。

 また土壇場でジェイコブはオットーに裏切られたため、敵の敵は味方でドムと手を組み、オットー一味を叩き潰してからどこかに去って行った。
 
 

感想

 評価は○(大バカ映画と化した(笑))。

 好調ワイスピシリーズもいよいよ9作目。前作「ICE BREAK」でガクッと面白くなくなったので今回はどうなったのかと思ったら、すっかりアレ映画と化していました(笑)


 相変わらず車がガンガン走り回るのは良いのですが、今回はストーリーがクッソ薄くて「モンテキントでひと悶着」→「イギリスに行って大暴れ」しかない……、アクションの凄さでごまかされていますが、中身めちゃめちゃ空っぽです。

 そもそも、世界のコンピューターが乗っ取られてしまうような一大危機に、何故にドム一味のような犯罪者集団が(だけ)が活躍しなきゃならんのか? ミスター・ノーバディアメリカ政府とかしかるべきところに連絡して、諜報員とか特殊部隊とかを総動員して対処するべきなのでは? とかそんなことが頭にちらついて「なんだかなぁ」感が酷かったです。


 まあ、それはドムたちを活躍させるため作劇上仕方ないのだとしても、カーアクションが……ひどい(笑) 完全に「運転が上手い」というレベルではすまなくなっており、


・モンテキントで、ローマンたちの車が、崩れていく吊り橋の上を走り抜けて無事向こうに着地(※トムとジェリーの一場面風味)
とか


・ドムが車を崖から転落させ、空中をぶらぶらしている吊り橋のワイヤーを車体に絡ませ、振り子の要領で向こう岸に着地する(そんなバカな?!)
とか


・ローマンとテズがロケットを取り付けた自動車を輸送機の上に載せ、そこから宇宙に飛び出して衛星軌道に到達する(アホか)
とか


 もうめちゃくちゃというか失笑もののシーンが連発。かつての「運転が上手いアウトローたちがそのテクニックを利用して華麗に犯罪を遂行する」みたいなノリはどこかに行ってしまいました(ト書き:苦笑) 最後に「ファミリー」が集まって飯を食えば全部許されると思ってそう(笑) 大体肝心のミスター・ノーバディは行方不明のままなのに、お祝いして良いのか?(笑)


 今回はホブス(ドウェイン・ジョンソン)もデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)も出てこなくなってしまい寂しいことになりましたが、その代わりとして(ドウェイン・ジョンソン同様)プロレスラーから俳優に転身したアクション俳優ジョン・シナが登場。へー、シナってワイスピに出演できるくらい俳優としての格を上げたんですか? びっくりだよ Σ(゚д゚;)


 ということで、まあアクション映画として悪くはなかったんですけど、以前のような「アウトローたちのカーアクション映画」みたいな面白みは無くなり、「派手にバタバタしているだけの安いスパイアクション映画」と化してしまったなぁと。別にいいですけどね。
 
 

https://kinro.ntv.co.jp/lineup/20230512
2023.5.12 よる9時~11時9分放送
ワイルド・スピード/ジェットブレイク
2020年制作 アメリカ映画 字幕 二か国語 地上波初放送 15分拡大


ドミニクたちファミリーの行く手を阻む新たな敵
それはドミニクの実の弟・ジェイコブだった…!


超人的なドライビングテクニックを持つドミニク(ヴィン・ディーゼル)は、最愛のレティ(ミシェル・ロドリゲス)と息子とともに静かに暮らしていた。ある日、ドミニクのもとに仲間のローマン(タイリース・ギブソン)とテズ(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)、ラムジー(ナタリー・エマニュエル)が現れる。ミスター・ノーバディカート・ラッセル)を乗せた輸送機が墜落したというのだ。


ミスター・ノーバディの依頼は、世界のコンピューターを制御できる装置「アリエス」を墜落現場から回収すること。仲間たちと共に現地に向かったドミニクは無事「アリエス」を回収するが、ドミニクの弟・ジェイコブ(ジョン・シナ)が現れ、装置を奪われてしまう。某国独裁者の息子・オットー(トゥエ・エルステッド・ラスムッセン)は、ジェイコブと手を組み、世界を掌握しようと企んでいたのだ。ドミニクはオットーの計画を阻止するべく、仲間たちとの結束力を武器にオットーとジェイコブの行方を追う…。



キャスト/スタッフ
出演
<ドミニク・トレット> ヴィン・ディーゼル楠大典
<レティ> ミシェル・ロドリゲス甲斐田裕子
<ミア> ジョーダナ・ブリュースター園崎未恵
<ローマン> タイリース・ギブソン(松田健一郎)
<テズ> クリス・"リュダクリス"・ブリッジス(渡辺穣)
ラムジー> ナタリー・エマニュエル(坂本真綾
サイファー> シャーリーズ・セロン田中敦子
<ジェイコブ> ジョン・シナ中村悠一
<ハン> サン・カン(川島得愛
<エル> アンナ・サワイ(アンナ・サワイ)
<クイーニー> ヘレン・ミレン沢田敏子
ミスター・ノーバディ> カート・ラッセル大塚芳忠


スタッフ
<監督> ジャスティン・リン
<原案> ダニエル・ケイシー&ジャスティン・リン
<脚本> ジャスティン・リン&アルフレッド・ボテーロ and ダニエル・ケイシー
<キャラクター原案> ゲイリー・スコット・トンプソン
<音楽> ブライアン・タイラー
<スタント・コーディネーター> スピロ・ラザトス

 

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ワイルド・スピード/ジェットブレイク ディレクターズ・カット(吹替版)