Newton Special
劇的に進化した「対話AI」
ChatGPTの衝撃
監修 松尾 豊
執筆 尾崎太一
ChatGPTは,従来の対話AIよりも各段に自然な会話をすることができる。ChatGPTをはじめとする最新AIの進化と,その未来について解説する。
内容
ChatGPTが自然に文章を生成できるのは、膨大なデータから単語の繋がりを学習しているから。例えば「かわいいので、ネコが」と単語が続けば、この次には「走る」ではなく「好き」とくるのが自然というのを学習していて、そういう風に単語を繋げるので自然な文章が作れる。
ChatGPTが質問に対して往々にしてデタラメな答えを返すというのもこういうつくりだから。もし「相対性理論について説明しなさい」と問われた場合、きちんとしたデータが有れば「アインシュタイン」とか「光速」とかの単語を使って説明できる。しかしChatGPTは知識がない場合でも、「相対性理論」という単語から「物理」とか「絶対性」とか繋がりそうな単語を適当にひねり出して、それっぽいがデタラメな文章を生成してしまうのである。
ChatGPTのこういう動きを「何も考えずに単語を繋げているだけ」と考えるのか「知能がある」と考えるのかは意見が分かれる。
感想
もうすっかりおなじみの言葉となったChatGPTについての説明記事。何故ChatGPTがデタラメ回答をするのか、という疑問についての回答が実に腑に落ちるというかでした。
これを知ると、AI相手に質問して答えをもらうというの恐ろしくてできんわ。「適当につながりそうな言葉を繋げているだけ」なんですぜ?