【歴史】感想:NHK番組「ダークサイドミステリー」(2023)「驚きの地下世界 アンダ-グラウンド伝説 ~人はなぜ地下に惹かれるのか?~」(2023年5月4日(木)放送)

ダークサイドミステリー
2023年度分

ダークサイドミステリー NHK https://www.nhk.jp/p/darkside/ts/4847XJM6K8/
放送 NHK BSプレミアム

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

本当の謎は、人間の闇

 

「驚きの地下世界 アンダ-グラウンド伝説 ~人はなぜ地下に惹かれるのか?~」(2023年5月4日(木)放送)

 

内容

ダークサイドミステリー 驚きの地下世界 アンダ-グラウンド伝説の地下探検!
[BS4K] 2023年05月04日 午後9:00 ~ 午後10:00 (60分)


都会の地下は謎と冒険のワンダーランド!人気の地下施設ツアーや地下鉄の謎、闇の都市伝説が次々登場!▽巨大アビス(深淵)!秘密基地潜入!幻の駅&地下道!巨大ウサギ!


大型連休は、あなたの足元の世界を大冒険!今、静かなブームの地下施設見学ツアーや、地下鉄のさまざまな謎、闇の都市伝説、ふしぎな地下インフラなど、闇に隠された魅力が次々登場!▽マニアおすすめツアー:足がすくむ巨大アビス(深淵)!封印された歴史!超レアトンネル!▽大都会地下の謎:幻の地下駅&VIP地下道?巨大ウサギ?宇宙人の駅?潜入!絶対秘密の地下基地▽地下新展開:闇で生まれる生命?地底湖が街を変える?


【出演】栗山千明,【ゲスト】見学家・フォトグラファー…小島健一,都市交通史研究家…枝久保達也,【語り】中田譲治,【司会】伊藤海彦

 
●地下ツアー

 近年、地下施設を見学するツアーが盛ん。


・放水路
 埼玉県春日部市のサッカーグラウンドの下には、直径30メートル・深さ70メートルの巨大な穴がある。これは有名な「首都圏外郭放水路」通称「防災地下神殿」につながっており、首都圏で大雨の場合に江戸川に水を流す施設。


・共同溝
 日比谷には地下40メートルに、直径6.7メートル、長さ1.6キロの「日比谷共同溝」がある。共同溝とは上下水道・電気・電話など地下を通るインフラを会社の壁を越え共同で使用しているトンネル。この日比谷共同溝は過去6年間で12日しか公開されていない。


・地下壕
 新宿区には1941年に旧軍が作成した「大本営地下壕」が存在し、2020年から一般公開されている。



●地下にまつわる都市伝説とか

・地下を掘るウサギ
 地下鉄京成線では巨大なウサギが垂直に地面を掘っている姿が見えるという噂。実は京成線の廃駅「旧博物館動物園駅」の展示。廃駅になって以降イベントで利用されており、アートイベントで使われた巨大ウサギを飾っている。


・廃駅その二
 銀座線表参道駅から渋谷方面に向かうともう一つホームがある。これも廃駅の名残。


・廃駅その三
 秋葉原の地下にも銀座線万世橋駅という廃駅がある。1930年から一年10か月だけ使用された。


新宿駅幻の新幹線ホーム
 噂では新宿駅南口の地下三階に新幹線のホームが存在し、銀色の宇宙人が目撃されたという……、もちろんそんなものは実在しない。ネタ元は40年近く前の新宿駅再開発案で、南口に上越新幹線のホームを作る計画があったが実現しなかった。


・浅草の地下トンネル?
 浅草には秘密の地下トンネルが二本あるという都市伝説が存在する。一つは雷門から浅草寺まで、もう一つは浅草地下街から二天門まで。

 雷門・浅草寺トンネル説は「1992年にゴルバチョフが浅草に来た時利用した」と言われるが、当時の映像を調べるとゴルバチョフは大半で地上を歩いておりトンネルを使った形跡なし。

 浅草地下街・二天門トンネル説も地下街の端は倉庫になっておりトンネルは存在せず。ただし真偽不明だが、「当初は二天門までトンネルを通す話があったが関係者が反対した」という話もある。



●地下の施設色々

・地下にはいろいろな施設があるが、その一つが地下鉄。都内の地下鉄の総延長は300キロメートル。地下鉄のトンネルは私有地の下を通ると使用料を払う必要があるので、極力道路の下を走るようにトンネルを掘る。そのため複雑なルートを描くことに。


・都内の地下200か所には電力会社の秘密の変電所が作られている。地下にあるのは地震・水害・落雷・テロなどから守るため。そのためどこにあるかは企業秘密。


・東京駅と上野駅は地下水で浮き上がらないように日々戦いが続いている。作られたときは地下水が利用されていたが、その後地下水利用禁止となったため地下の水位が上がってしまい、駅が浮上してしまうため、重りを乗せたりワイヤーで縛ったりしている。



●新しい地下の利用法

・野菜栽培
 千葉県某所では地下施設でレタスを栽培中。太陽の代わりにLEDライト、土の代わりに液体肥料。地下なら天候に左右されず虫もいない。また気温などの環境を一定に保てる。


・地下採石場
 栃木県宇都宮市大谷石(おおやいし)地下採掘場跡。コンサート、美術展、映画撮影、結婚式、等多用途に利用されている。さらにここにある地底湖は水温が5~15度で安定しているため、それを地上にくみ上げ、その冷たさを利用してイチゴの生育を遅らせ「夏イチゴ」として出荷している。


・現代の地底湖
 東京丸の内には「地域冷暖房配管ネットワーク」というトンネルが存在する。これで一か所で冷機暖気を作り、それを丸の内全体のビル群に送っている。個々のビルで冷暖房する必要が無いので、かつては暖房用機器があった地下スペースを有効活用できる。


感想

 いやはや、全然「ダークサイド」な要素無いやん(笑) でもまあ情報系番組としては面白かったですよ。
 
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

索引ページへは以下からどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
 
2023年度分

 
 
東京の地下鉄路線網はどのようにつくられたのか
東京の地下鉄路線網はどのようにつくられたのか