感想:アニメ「くまみこ」第12話(最終回)「決断」


TVアニメ「 くまみこ 」オープニングテーマ「 だって、ギュってして。 」【通常盤】

TVアニメ「くまみこ」公式サイト http://kmmk.tv/index.html
放送 BS11。全12話。

【※以下ネタバレ】

第12話(最終回) 『第拾弐話 決断』(2016年6月20日(月)放送)

あらすじ

 まちは仙台でのアイドルコンテストでリハーサル中に緊張に耐えられなくなり、会場から逃げ出してしまった。それを知ったナツは村人に車を出してもらい、仙台へと駆けつける。一方、良夫は響にまちにアイドルを無理強いしていることを責められるが、良夫は村の昔話で村の為に犠牲になった娘の現代版としてまちに頑張って欲しいとかいう。それを影で聞いていたまちは、コンテストに戻ってきてなんとか出番をこなす。

 後日。アイドルコンテストで都会に懲りたまちは、もう高校で都会に行くのは止めると言い出し、ナツが歓喜しておしまい。


脚本:ピエール杉浦/絵コンテ・演出:松田 清/作画監督:伊藤晋之、松尾亜希子、齊田博之、角田桂一、伊藤雅子総作画監督:齊田博之、鈴木理彩


感想

 うーん……、いくらなんでもこれはない。良夫の「まちには昔話の娘みたいに村の為に犠牲になってほしい」とかいう台詞ががナチュラルに酷いし、最後にまちがナツに向かって「都会は怖いからもう行きたくない」と言う敗北ラストなのも見ていて心が暗くなったし、にもかかわらずナツがそれを良い事みたいに大喜びってなんなの? まあ、ナツの立場からしたらまちが都会に行かないのは良い話かもしれないけど、「くまみこ」というアニメ全体で考えたらこれバッドエンドじゃないの? 見終わって全然気持ちが良くなかった……

 ちなみに原作にはこんなエピソードはありません。あくまでアニメオリジナルの展開です。スタッフの原作破壊ぶりがひど過ぎ……


 あと、結局「婦人会」の説明しなかったね。謎のまま終わっちゃった。


総括

 評価は、10話までは○、しかし11・12話は×。


 コミックフラッパーで連載中のゆるゆるコメディ漫画のアニメ化。最初は原作に忠実にノリを再現しており、傑作の予感がしていたのですが……


 東北の山奥にある熊出村(くまでむら)では、村の住民と山神の使い的なしゃべるクマが仲良く共存していました。クマ代表のナツと、熊を奉る神社の巫女・雨宿まち(14歳)は、昔からの仲良し。まちは都会の暮らしにあこがれ、高校は都会の学校に行きたいと思っているものの、人見知りな性格に加えて、家電やら公共交通機関やらについての基礎的な知識がほぼゼロのため危なっかしいことこの上なしです。逆に最新のIT機器を使いこなし、都会の知識も豊富なナツは、後見人的立場でまちの面倒を見るのですが……


 原作は、「中学生なのにネットとかそのあたりの知識がゼロで、それ以前に電気炊飯器も使えない」というまちと、逆に「ケダモノなのにタブレット端末やスカイプを使いこなして都会に詳しいナツ」という逆転した関係で毎回笑いを取るゆるゆるコメディ漫画。アニメの方も序盤から8話あたりまでは原作に忠実で、「実に上手く原作の雰囲気を再現している」と高く評価していたのですが……


 終盤の二部作、11話・12話のオリジナル展開がもう大失敗。突然今までのゆるコメディ展開からシリアスに移行してしまい目も当てられなかったし、さらに主要キャラクターたちの台詞が全部納得できないものばかり。良夫が「村おこしのためまちは犠牲となって働け」云々と突き放すのも冷酷で反感しか感じませんでしたし、過酷なアイドル体験で心が折れたまちが「もう都会はこりごり」とか宣言するのはバッドエンドでしかないし、それを聞いてナツが大喜びするというのもどうなの、という感じだし。


 スタッフは結局原作の面白みというものをまるでつかめていなかったんだな、という気しかしません。原作が連載中だからアニメオリジナルの最終回を作る、というのは珍しくない話ですが、ここまで原作のノリを無視した結末というのは珍しいのでは? スタートは素晴らしかったのに着地で大コケしてしまった悲しいアニメでした。


TVアニメ「 くまみこ 」エンディングテーマ「 KUMAMIKO DANCING 」

スタッフ情報
【原作】吉元ますめくまみこ」(「月刊コミックフラッパーKADOKAWA刊)
【監督】松田清
【脚本】ピエール杉浦、池谷雅夫
【キャラクターデザイン】齊田博之
総作画監督】齊田博之
美術監督】森川篤
色彩設計】吉村智恵
【撮影監督】鈴木麻予
【編集】定松剛
【音響監督】たなかかずや
【音楽】立山秋航
【音楽制作】KADOKAWA



音楽
【OP】花谷麻妃だって、ギュってして。
【ED】雨宿まち(CV:日岡なつみ)、クマ井ナツ(CV:安元洋貴)「KUMAMIKO DANSING」


キャスト
雨宿まち:日岡なつみ
クマ井ナツ:安元洋貴
雨宿良夫:興津和幸
酒田響:喜多村英梨


くまみこ 1 (MFコミックス)

感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン8」第12話「メデューサ」


X-ファイル シーズン8 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン8 http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s8/
放送 Dlife。全21話。

【※以下ネタバレ】


※シーズン8の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「X-ファイル シーズン8」あらすじ・感想まとめ

第12話 メデューサ MEDUSA

あらすじ

http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s8/episode.html
EP12 メデューサ
地下鉄車両の中で、地下鉄警察の警官が腐食された遺体で発見された。スカリーとドゲットは現場に呼ばれ、地下鉄警察のカリス本部長のもと、調査チームを組み坑内を調べる。

 お題は「未知の生物」。


 ボストンの地下鉄の列車内で、地下鉄警官が体の半分が溶けるという異常な死に方をしているのが発見される。ドゲットとスカリーが調査にやってくるが、警察幹部は死体には伝染病や化学兵器の痕跡は見られないので、5時間後の午後4時には地下鉄の運行を再開させると一方的に言い放つ。

 スカリーは地上で指示を出す事になり、ドゲットや地下鉄の関係者がトンネル内に入って調査を始める。やがて一人が犠牲者と同じように体が溶け始め、さらにトンネル内で死んだ警官同様の死に方をした死体が隠されているのが見つかる。どうやら地下鉄警察は、以前から異常事態に気がついていたのに隠蔽していたらしい。

 やがて奇病の原因は、トンネル内に漏れている海水に海洋生物「メデューサ」が混じっており、さらにメデューサが肌に付着した状態で汗を出すと、結果電気反応を起こして異常な死に繋がるとわかる。ドゲットもまた漏水に触れてメデューサに感染しており、いつ死んでもおかしくない状況だった。さらに地下鉄警察幹部は、事件の解決も待たず強引に地下鉄の運行を再開してしまった。ドゲットはとっさの判断で、漏水の水たまりに高圧電流を流して、メデューサを焼き尽くした。

 事件後ドゲットは病院に運ばれるが、メデューサはアルコールで簡単に消毒できると判明し、すぐに退院できる事になった。ドゲットは地下鉄警察の責任を追及しようとするが、スカリーからは全てのメデューサは電流で死んでおり、証拠が無いため諦めろといわれる。


監督 リチャード・コンプトン
脚本 フランク・スポトニッツ


感想

 評価は○。

 閉鎖空間に入り込んだ人々が未知の病気に感染し、安全圏にいる方が治療方法を模索する、というサスペンス系のエピソード。舞台設定にさほど独自性は無かったが、結構緊迫していてそれなりに面白い話だった。


 今回のエピソートの主役となるのが未知生物「メデューサ」。目に見えないくらいのサイズの生物だが、拡大写真を見ると明らかにクラゲである。カルシウムを動力源・発光源とするが、そもそも海洋生物かどうかもわからない謎の生き物という設定で、これが皮膚についた状態で汗をかくと、汗がカルシウムイオンを運ぶ媒体となり電気が流れて、その結果感電してしまい、皮膚が焼け焦げてしまう。メデューサは普段は危険な生物ではないものの、特殊な条件下では一転人間に恐ろしい害をなす、という設定がなかなか面白い。ちなみに、「MEDUSA」とは英語で「クラゲ」という意味で、日本語で言うなら「クラゲという名前のクラゲ」である。しゃれのつもりなのかふざけているのか良くわからないネーミングでは有る。

 話は基本的にドゲットたちが地下鉄トンネル内に入り、歩いているうちに死体を発見したり謎の病気に襲われたり、という探索系の話で、あまり起伏は無いが、突然一人だけが病気になって軽くパニックが起きたり、メンバー内で行動方針を巡って対立があったり、感染した男がメンバーを裏切って一人だけトンネル外に逃げ出そうとしたり、といった、この手のサスペンス話の定番イベントが次々と発生して楽しませてくれた。

 しかし、細かい部分で話に色々と粗が有ったのが引っかかった。まず序盤に地下鉄警察官がスキンヘッド男との邂逅の後死んでいるのが見つかり、視聴者に「スキンヘッドが犯人」と先入観を抱かせたが、メデューサが原因と解ると、あのシチュエーションで警官が死んでしまうのはおかしいと解る。警官は漏水に触れてもいないのに、どうやってメデューサに感染したというのだろうか。また終盤に出てきた台詞の無い少年がメデューサに感染していない、というのも変である。スカリーの説が正しいなら、少年は「感染していない」ではなく「感染していても、汗腺が発達しておらず汗があまり出ないので、電気が流れず、そのため無事だった」であるべきだろう。ひねった設定にしたものの、おかげで細かいところが色々綻びが出てしまったということのようである。


 ちなみに今回の「地下鉄構内」の描写は、ロケでは無く全てセットだそうで、駅のホームもトンネルも全て撮影用のセットである。凄い豪華さだと感服した。


 劇中で登場したカリスやビアンコは、普通の警官ではなく「地下鉄警察(Transit police)」という、普通の警察とは別の組織の一員である。日本の「鉄道警察隊」と似たような組織で、管轄は地下鉄構内限定である。


感想:アニメ「マクロスΔ(デルタ)」第12話「キング・オブ・ザ・ウィンド」


TVアニメ「マクロスΔ」オリジナルサウンドトラック1

MACROSS PORTAL SITE マクロスポータルサイト http://macross.jp/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第12話 『Mission 12 キング・オブ・ザ・ウィンド』

あらすじ

 ウィンダミア軍はプロトカルチャーの遺産である宇宙船シグル=バレンスを中心にアル・シャハルに襲来し、風の歌を使って15分で新統合軍を制圧してしまった。球状星団ウィンダミアに制圧されていないのはラグナだけとなり、各地からケイオスの敗残兵たちが集まりつつあった。中央は手っ取りぱやい「風の歌」対策として、ラグナのプロトカルチャー遺跡を破壊しようとするが、レディM経由での抗議が実り、破壊はギリギリの状況まで行なわないことになった。ミラージュは中尉に昇進し、小隊No.2としてアラドの補佐をすることになったが、全く自信が伴っていなかった。

 ケイオスは防戦では無くこちらから打って出ることに決め、マクロスエリシュオンでアル・シャハルに殴り込みをかけるが、デフォールド場所にはウィンダミア軍が待ち構えていた。


脚本:根元歳三/絵コンテ:西澤晋/演出:いとがしんたろー/総作画監督井上英紀、まじろ/作画監督:竹本美希、関口雅浩

感想

 多分物語は半周したわけですが、キャラが多すぎて話が回しきれていないという状態は全く解消されておらず……、

 味方は相変わらず「三角関係」がまったく成立していないのですが、もしかして製作スタッフ的には、今回みたいなハヤテ・フレイア・ミラージュが顔を合わせた場面程度で「三角関係」とでも認識しているのかしらん。もう多分恋愛とかはからめずに、最後までこのノリで行きそうな気がする……

 ワルキューレ五人組もフレイアが多少頑張ってはいるものの、美雲が「素性不明の謎のキャラ」というより露出が無さ過ぎて存在感の無い人になっちゃってるし、リーダーのカナメさんも今以上に出番があるとは思えず……、ピンク髪のマキナが変な口癖で一番キャラが立っちゃっているってどうなの。それに、ワルキューレの活躍「しない」ぶりも不満ですよ。第1話・2話の様に、毎回前線で大暴れする「戦うヒロインたち」的な物を期待していたのに、そういうのが無いし。

 敵は敵で満員状態で、騎士団だけで数が多すぎて話が回せてなくてハインツ様のキャラ立てが出来ていないのに、さらに王様まで出張ってきてますます窮屈に……


 こらー、今後もキレの無い展開が続いた末に「プロトカルチャーの遺跡のおかげでウィンダミア人の寿命が延びました」とかいうきれいごとのオチで終わりそうな感じがいたします。


一度だけの恋なら/ルンがピカッと光ったら
いけないボーダーライン
Walkure Attack!(初回限定盤)(DVD付)

感想:アニメ「ふらいんぐうぃっち」第10話「料理合わずと鉢合わず」


アニメ「ふらいんぐうぃっち」 エンディング・テーマ 日常の魔法

TVアニメ「ふらいんぐうぃっち」公式サイト http://www.flyingwitch.jp/
放送 BS日テレ

【※以下ネタバレ】

第10話 料理合わずと鉢合わず

あらすじ

・Aパート

 学校の授業の調理実習で、真琴・圭・なおは同じ班になるが、料理を全くしたことがないなおはハンバーグ担当になり悪戦苦闘。それでも真琴のアドバイスでなんとかそれらしいものを作って安堵する。そして、完成したからさあ食べようと思ったら、三人ともご飯を炊くのを忘れていて、というシーンで〆。


・Bパート

 真琴・茜は倉本家の家族と一緒にリンゴ農園の摘花(育った花だけ残して残りは摘み取る作業を)を手伝うことになった。そして色々有ってほのぼのムードで〆。

感想

 「カレーやハンバーグは作ったけどご飯を炊くのを忘れていたよー、トホホ」って昭和ですか(笑) こんなオチを2016年にアニメで見られるとは思わなかった(笑)


ふらいんぐうぃっち(1) (週刊少年マガジンコミックス)
アニメ「ふらいんぐうぃっち」オリジナル・サウンドトラック

【NHK番組】感想:NHK番組「はじめてのスマホ」第3回「スマホで広がるインターネット」


はじめてのスマホ―バッチリ使いこなそう (趣味どきっ!)

趣味どきっ!|くらしのパートナー http://www.nhk.or.jp/kurashi/doki-mon/index.html
放送 NHK Eテレ。全8回。

【※以下ネタバレ】


第3回 スマホで広がるインターネット (2016年6月20日(月)放送)

内容

インターネット利用のポイントは「検索」にある。ホームページ閲覧アプリ(ブラウザ)の基本的な使い方と効果的な検索の秘けつを学ぶ。また、話題の格安シムも簡単に紹介。


インターネットを使いこなすポイントは「検索」にある。ホームページ閲覧アプリ(ブラウザ)の基本的な使い方である、リンクの開き方や検索欄の入力方法を学ぶ。便利な音声検索も体験してみる。検索の秘けつはキーワードの選び方と絞り込みにある。原稿用紙中央にあるマークなど、あえて名称の分からない物をピックアップして実践的に名前を調べてみる。また、月々の利用料を減らせるとして話題の格安シムの基本的な情報を紹介する


【講師】スマホジャーナリスト…石川温,【生徒】長谷川初範,榊原郁恵,【語り】原口大平

 スマホでインターネットを使う方法のご紹介。ブラウザを起動し、URL欄に調べたい言葉を入力すると答えが出てきます。例えば今年のアメリカ大統領選挙の日にちを知りたい場合は「アメリカ大統領選挙」と入れればOK(11/8)。また原稿用紙の真ん中にある記号を知りたい場合は「原稿用紙 真ん中」という風に二つの文字を空白で空けて検索すると答えがわかります(=魚尾)。

 またカレーの専門店でカレーが入っている容器の名前が知りたければ思いついたイメージで検索するのもアリ。「カレー 魔法のランプ」で正解にたどり着きます。


 あとは格安SIMのことをちょろっと紹介。

感想

 イメージ検索(本来の意味とは違う)が結構使えるんですね。まさか「カレー 魔法のランプ」とかいうふざけた検索ワードで「グレイビーボート」「ソースポット」とか正解が出るとは思わなかった。