【アナログゲーム】山本弘氏追悼本「山本弘ウォーロック大全」が10月中旬に出る予定【ウォーロック】

四人のキング: アドベンチャーゲームブック (現代教養文庫 1236)
※写真は山本弘氏の本ですが、以下の内容とは関係はありません。

新刊案内 株式会社グループSNE
https://groupsne.co.jp/news/book.html

groupsne.co.jp
 

山本弘ウォーロック大全
監修=安田均
作=山本弘
寄稿=安田均、近藤功司、友野詳
発行=グループSNE
発売=新紀元社
予価:3,520円(3,200円+税)
ISBN:


2024年3月に逝去した、グループSNE創設メンバーの一人でもある作家・山本弘氏の追悼と、ゲーム分野における氏の功績を讃え、氏のゲーム分野のキャリア出発点となったアナログゲーム専門誌『ウォーロック』掲載の単行本未収録作品を書籍化いたします。


ファイティング・ファンタジー〉のタイタン三大陸にそれぞれ封じられた強大な魔物の復活を阻止するため、師から秘術を受け継いだ主人公の大冒険を描く「暗黒の三つの顔」。
本作は全600パラグラフの長編であり、はてしない旅路の中で出会う仲間との協力や動物を操る秘術を駆使して、極めて困難な使命に挑みます。FFゲームブック屈指の壮大なスケールでの冒険をお楽しみください。


この他、山本弘直筆の連載コミック「私はこうしてバルサスした」「放課後のサイコロキネシス」「どこでもT&T」、ロールプレイングゲームのシナリオの創り方コラムなど同誌に掲載された人気記事も収録。


山本弘氏への想いをこめ、後世に伝えたい作品の数々を本書でお届けします。(西岡拓哉)

 
 今年亡くなった山本弘氏追悼本。しかも、その内容が社会思想社ウォーロック誌の内容を復刻したものだというのだからビックリです。単行本化されていなかったゲームブック「暗黒の三つの顔」三部作が復活するだけでなく、漫画「どこでもT&T」まで戻ってくるとは……

 山本弘氏が亡くなったからこの企画が起動したと思うと複雑な気持ちですが、懐かしのウォーロックの様々なコンテンツが蘇るというのは凄い魅力です。3000円超といささか値が張りますが、購入はマストですね。
 
 

 
 

【ゲーム】感想「EVE burst error R」[Nintendo Switch](2018年)【クリア】

EVE burst error R

EVE burst error R
https://el-dia.net/eve/

el-dia.net
★★【以下ネタバレ】★★
 

EVE burst error R (イヴ バーストエラー アール)
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000014281.html

デジタルリマスターした「EVE burst error R」が、Nintendo Switchに登場!


EVE burst error R」は、マルチサイトシステムを採用したコマンド選択式のアドベンチャーゲームです。プレイヤーであるあなたは「小次郎」と「まりな」2人の主人公を操り、物語の謎を次々と解き明かしていきます。一方は美術品の捜索、もう一方は要人警護‥‥と、当初2人の主人公はまったく別々の事件をそれぞれ追いかけます。彼らは時にすれ違い、また時には助け合いながら、その天才的な判断力と行動力で、事件の真相に迫ります。

 

概要

 2018年発売のミステリー系アドベンチャーゲーム。2016年にWindowsPSVita用に発売された作品のNintendo Switch移植版。オリジナルは1995年に発売されたパソコン用(18禁)ゲーム「EVE burst error」で、その後セガサターンPS2等に次々と移植された作品の最新バージョン。

あらすじ(序盤)

 199X年12月。私立探偵「天城小次郎」は独立開業したものの三か月間仕事が無く時間を持て余していたが、資産家「孔」から、屋敷から紛失した絵画を探すという仕事を依頼され、早速調査に乗り出す。同じ頃、政府の一級エージェント「法条まりな」は、中東エルディア共和国の駐日大使の一人娘「御堂真弥子」を不審者から護衛するという任務を与えられる。

 全く関係のないはずの二人の物語は、しかし実は意外な形でつながりが有る事が徐々に判明していく……


ゲームジャンル/システムなど

 アドベンチャーゲーム

 コマンド選択式で「見る」「話す」「調べる」等の少数のコマンドを選択するだけでストーリーが進行する、詰まりややり直しは発生しないタイプ。

 「マルチサイト」という、二人の主人公の物語が全く別々に進行するシステムを使用しており、プレイヤーは「小次郎サイド」「まりなサイド」を全くの別のゲームとしてプレイする。ただし片方のストーリーが途中で進行しなくなった場合に、もう一人のサイドに切り替えてプレイするとフラグが立って進めるようになる、という作りで、結果として両サイドの主人公のストーリーを交互にプレイするという構成となっている。

感想

 評価は◎(29年ぶりにプレイしても傑作)

 プレイ時間:約36時間50分。

 本作は、今を去る事29年前の1995年にオリジナルの「EVE burst error」(PC-9801版)をクリアして、そのとき大絶賛したのですが(その時のテキストはもう無い……、口惜しい)、今年改めて本作をプレイしたところ、既にストーリーをすっかり忘れてしまっていたのですが、約30年前のゲームなのに古さを感じる事もなく30時間超のプレイをひたすら楽しむことができました。

 若いころにプレイして圧倒されたゲームは、今プレイしても傑作でした! 思い出が美しいままに蘇ってくれて本当に嬉しい……(感涙)


 本作は1990年~1996年頃に頂点を極めた(と思う)「ストーリー主導型アドベンチャーゲーム」の最高峰で、フラグ立てのわずらわしさを最小限に抑え、ひたすらストーリーを魅せることに特化した作品です。その作りから、もはや「ゲーム」という感覚は希薄ですが、映画や小説と同様にストーリーを楽しませてもらうメディアと考えれば、これはこれで十二分にありですね。

 本作は、オリジナル作品をグレードアップしていて、ユーザーインターフェースを今風の仕様に作り直し、グラフィックはデジタルリマスター化、という要素もそこそこは嬉しいのですが、何よりオリジナル原画家の田島直氏を21年ぶりに起用して追加絵を描いてもらっているのがポイントが高かったです。まあオリジナルから21年経っているのでもう昔の絵柄とは全然違ってしまっているのですが「オリジナル絵の人」を連れてきてくれた、というエルディアのこだわりは嬉しかったですね。


 さて、この作品の魅力はなんといっても、すぐに作品世界に引き込まれてしまう、絶妙に作りこまれたストーリーでした。片や無頼の私立探偵が消えた絵画を探すミステリー物、片や凄腕エージェントが正体不明の敵から重要人物を護衛するスパイアクション物、とタイプは違うものの、どちらもめっぽう面白く、意外な展開が次から次へと発生するので、プレイを止めるタイミングがつかめ無いほどの面白さでした。

 また、ストーリーは基本はシリアス風味ですが、1990年代に流行った冗談要素もそこかしこに用意されており、選択できるコマンドに唐突に「壁を殴る」「おしゃれなバーで牛丼を注文する」「床で寝る」「往来で服を脱ぐ」といったトンチキなものが出現するのが愉快の一言。

 しかもそれらを選択すると、周囲のキャラが主人公の奇行にツッコミを入れたり、または主人公がプレイヤーの選択に対して愚痴をこぼしたり、と軽妙な感じの反応が返ってくるので、これらを選んでみるのは実に楽しい体験でした。しっかし「屋上から飛び降りる」を選んだ時の展開には焦ったなぁ(笑)


 しかも、小次郎とまりなのそれぞれストーリーだけでも十分に堪能できるのに、さらにマルチサイトというシステムがその面白さを倍増させてくれていました。二人の主人公のそれぞれの視点で別々の物語を進めるという作りは、序盤は両者は同じ町に住んでいるというだけで全く接点は無く、あまり意味を感じません。

 ところが話が進んでいくと、やがて片方の主人公が行った行動がもう一方のキャラクターの行動に影響を与える、といった展開が増えていき、マルチサイトというシステムを使った意味がどんどん発揮されていくため随所で唸らされることになりました。

 特に両サイドのキャラが同時に協力してデータベースのセキュリティ突破を試みる有名な場面では、それこそ数コマンド毎に両サイドを頻繁に切り替える必要があり、その緊迫感に「これこそマルチサイトだ!」と感じさせられ、そのプレイ体験にはゾクゾクさせられましたね。

 さらに、当初は全くつながりのなかったはずの二つの物語が、最終的にエルディアの次期王位を巡る一つの大きな流れに集約する展開は見事でしたし、クライマックスの沈没した客船内での密室劇、回想の形で語られる予想外の真相、そして感動の結末へ、という流れは圧巻の一言でした。この作品について、29年前に絶賛したことも、今でも伝説の作品として語られていることも、その後フォロワー作品が続出したことも、全て納得いくものでした。

 あと地味な要素ですがBGMが実に素晴らしく、クリア後にミュージックモードで色々な曲に聴き惚れてしまうほどでした。絵も良い、話も良い、音楽も良い、最高ですね。

 プレイする前は「一度クリアしたゲームを、再度時間をかけてプレイし直すのは無駄ではないか?」とか考えたりしたのですが、そんな考えは大間違いでした。再度プレイしてこの作品の素晴らしさを再認識できて、そして「ねぇ、笑って?」というあの場面を再体験出来て、本当に良かった。大満足です。

キャスト

天城小次郎 子安武人
法条まりな 三石琴乃
桂木弥生 本多知恵子
プリン 水谷優子
御堂真弥子 堀江由衣
氷室恭子 松井菜桜子
甲野本部長 野沢那智
鈴木源三郎 大塚明夫
柴田 茜 かないみか
シリア・フラット 高乃麗
ロス=御堂 若本規夫
二階堂進 上田祐司
アクア 田中敦子
香川美純 渕崎ゆり子
松乃広美 むたあきこ
 
 

あらすじ(完全ネタバレ)

 199X年12月。私立探偵「天城小次郎」は独立開業したものの三か月間仕事が無く時間を持て余していたが、資産家「孔」から、自宅から紛失した絵画を探すという仕事を依頼され、早速調査に乗り出す。やがて小次郎は訳ありらしい少女「プリン」を事務所で面倒を見ることになった。

 同じ頃、政府の一級エージェント「法条まりな」は、中東エルディア共和国の駐日大使「ロス=御堂」の一人娘「御堂真弥子」を不審者から護衛するという任務を与えられた。当初簡単な仕事と考えていたまりなだったが、真弥子は何者からか本格的に命を狙われ始め、何度も危機に陥る。さらにまりなは、中東で暗躍する正体不明の殺し屋「テラー」が日本に上陸したらしい事を知る。

 小次郎は鋭い推理で孔の屋敷内に絵画が隠されていることを発見し、法外な成功報酬を受け取った。しかし直後孔の屋敷で殺人事件が発生し、殺された人物が本物の「孔」で、小次郎に依頼をした人物は孔を名乗っていた全く別人であると判明する。

 まりなと同じ組織に所属するエージェント「氷室恭子」は、孔の横領疑惑を追っていたが、孔の死と共に調査から外されてしまった。不満を抱く恭子は、孔と関わっていた小次郎に協力を依頼し、こうして小次郎はこの事件に踏み込んでいくことになった。

 小次郎は、解体され今は存在しないはずの旧エルディア情報部の残党がプリンを追っていることを知る。実はプリンの正体は先日暗殺された国王の姪「プリシア」で、次期王位継承候補者だった。また同じころ、まりなもまた旧エルディア情報部が真弥子襲撃に関わっていることを突き止める。真弥子は死んだエルディア国王の側室の娘で、彼女もまたエルディアの王位継承権を持っており、女王となる事を決意していた。

 そしてエルディア新国王の戴冠式が豪華客船トリスタン号で行われることになり、小次郎とまりなはそれぞれ別の方法でトリスタン号に乗り込んだ。小次郎はプリシアを、まりなは真弥子を、それぞれ心情的に支持しており、二人は対立する。だが真弥子は王位争いから身を引き、プリシアがエルディアの女王として即位することになった。

 まりなはロス=御堂が娘の真弥子を国王にするために日本で暗躍していたことを突き止めており、御堂を日本の領海内で逮捕しようとするが、御堂は船内に爆弾を仕掛け乗客を人質に公海へと逃走を図った。しかし御堂もまた何者かに惨殺され、さらに爆弾の爆発により、小次郎・まりな・プリシア・真弥子は船室に閉じ込められた状態で、トリスタン号は沈没してしまった。救助を待っていた小次郎・まりなたちは、船が海溝に転落し始めたため、緊急脱出を試みる。

 実は真弥子は御堂の娘ではなく、それどころか人間ですらなかった。真弥子はエルディア科学陣がプリシアを元に創造した人工の人間「μ-101有機ヒューマノイド」で、彼女には先王の記憶がコピーされていた。先王は暴政で周囲の支持を失い暗殺の危機にあったが、権力を握り続けるため、μ-101に自分の記憶をコピーしてから自身を殺害し、御堂は「先王/真弥子」を再度王にするため暗躍していたのだった。真弥子は自分の記憶がない間に先王が「テラー」として多くの人間を次々と殺害していたと知るが、μ-101は失敗作で、もう死が目前に迫っていた。

 最後。ブリシアはエルディア女王として、今はカプセルの中で眠る真弥子を目覚めさせようとしていた。いつの日にか真弥子が目覚める日が来るのかもしれない。<完>


2024年にプレイしたゲームのあらすじ・感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

 
EVE burst error イヴ バーストエラー PC98
EVE burst error イヴ バーストエラー PC98
 
EVE burst error 初回限定版 サターン
EVE burst error 初回限定版 サターン
 
EVEbursterrorプレミアム版
EVEbursterrorプレミアム版
 
 

【海外ドラマ】感想:海外ドラマ「特攻野郎Aチーム」シーズン3 第21話「人質ハンニバル決死の救出」

特攻野郎Aチーム シーズン 3 バリューパック [DVD]

特攻野郎Aチーム シーズン3 https://www.twellv.co.jp/program/drama/a-team-s3/
放送 BS12。

【※以下ネタバレ】
 

不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する。俺たち、特攻野郎Aチーム!命知らずの個性派集団“A チーム”の活躍を描く、80年代を代表する痛快アクション・アドベンチャー

 

シーズン3 第21話「人質ハンニバル決死の救出」 WASTE 'EM!

あらすじ

Aチームは、犯罪者が何年にもわたり有毒廃棄物を町の下水道に捨てていた事を知る。

 
 宅配会社スピード・デリバリー社を経営するAJとリサのペリー兄妹は、ゴミ処理業者アイク・ヘーゲンの部下に仕事をたたむ様に脅されていた。たまりかねた二人はAチームに助けを求める。

 Aチームがすぐさま兄妹の会社で宅配業を始めると、早速へーゲンの部下たちが脅しに来るが、Aチームは簡単に撃退した。さらにハンニバルは乗り込んできたヘーゲンの部下に拉致され脅しをかけられるものの、ヘーゲンの部屋に盗聴器を取り付けた後、すぐ仲間に救出された。

 盗聴からヘーゲンがオキシム化学という会社と取引していることが分かり、Aチームが調査した結果、ヘーゲンの会社はオキシム化学から猛毒の廃液の処理を請け負っており、それを正規に処理するのではなくマンホールから下水に不法に投棄して大儲けしているのが解る。

 さらにAチームは、市の役人であるダーセルがヘーゲンとつるんでおり、今は使用されていないマンホールをヘーゲンに使わせていることがわかる。しかしペリー兄妹が会社の地下に駐車場を造ろうとしており、そうなれば下水工事の過程でヘーゲンたちが違法に下水に廃液を流していることがバレてしまうため、兄妹の会社をつぶして工事を止めさせようとしたのだった。

 Aチームはダーセルに悪事の自白書にサインさせるが、しへーゲン一味はペリー兄妹を捕まえ、自白書とダーセルを引き渡せと要求してきた。ハンニバルは人質交換のため単身乗り込み、さらに他のメンバーも乗り込んできて悪党たちを叩きのめし一件落着。

感想

 評価は○(まあ普通)。

 善良な市民が経営している会社を何故か悪党がつぶそうと画策、その裏には意外な真実が……、というAチームの定番フォーマット話。ということで意外性はないものの、まあそこそこ面白かったです。

 今回は超久々にモンキーの奇行設定が復活しており、モンキーが「左手に注射を打たれてから左手が自分の意志とは関係なく動き出した」とか言って、左手をレフティと名付けてコントみたいな動きをしていたのがちょいと面白かったです。
 
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

特攻野郎Aチーム シーズン3


番組概要
不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する。俺たち、特攻野郎Aチーム!命知らずの個性派集団“Aチーム”の活躍を描く、80年代を代表する痛快アクション・アドベンチャー
アクション満載なシーズン3でも、ハンニバル、フェイスマン、コング、クレイジーモンキーの腕利きの軍人チームが引き続き悪を懲らしめる。逃げたとしても、Aチームがすぐに捕まえてやる!(全24話/日本語吹替)



番組情報
【出演者】
キャスト:役名(吹替)
ジョージ・ペパード:“ハンニバル”ジョン・スミス(羽佐間道夫
ダーク・ベネディクト:“フェイスマン”テンプルトン・アーサー・ペック(安原義人
ドワイト・シュルツ:“クレイジーモンキー”H・M・マードック富山敬
ミスター・T:“コング”ボスコ・アルバート・バラカス(飯塚昭三


【スタッフ】
製作総指揮:スティーブン・J・キャネル、フランク・ルポ

 

【テレビ番組】テレビ番組評価[2024年8月分]

『キン肉マン』完璧超人始祖編
キン肉マン 完璧超人始祖編

 最新のテレビ番組(アニメ、ドラマ、他)の評価です。
【※以下ネタバレ】

ランキング

※行頭が「◇」は今期クール開始作品、「◆」はそれ以前からの番組。


●毎回楽しみ(評価:◎)
 ◇アニメ「キン肉マン 完璧超人始祖編」
 ◇アニメ「しかのこのこのここしたんたん」


●まずまず良い(評価:○)
 ◇アニメ「女神のカフェテラス 第2期」


●なんとなく見ている(だけ)(評価:△)
 ◇アニメ「異世界スーサイド・スクワッド
 ◇アニメ「機甲創世記モスピーダ 」(7/5~)※1983年アニメをBS12で放送
 ◇アニメ「疑似ハーレム」
 ◇アニメ「2.5次元の誘惑」
 ◇アニメ「僕の妻は感情がない」
 ◇アニメ「負けヒロインが多すぎる!」
 ◇特撮「ウルトラマンアーク」(7/6~)
 ◆ドラマ「特攻野郎Aチーム」※1980年代ドラマをBS12で放送
 ◆NHKグレーテルのかまどNHK Eテレ 25分(2011~)
 ◆NHK「サラメシ」NHK総合 30分(2011~)
 ◆NHK「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」NHK総合(2022/4/8~) 15分 ※情報番組


●視聴中止(評価:×)
 ◇アニメ「ATRI -My Dear Moments-」
 ◇アニメ「異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~」
 ◇アニメ「エルフさんは痩せられない。」
 ◇アニメ「義妹生活」
 ◇アニメ「グレンダイザーU」
 ◇アニメ「恋は双子で割り切れない」
 ◇アニメ「小市民シリーズ」
 ◇アニメ「先輩はおとこのこ」
 ◇アニメ「ダンジョンの中のひと」
 ◇アニメ「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」
 ◇アニメ「菜なれ花なれ」
 ◇アニメ「ばいばい、アース」
 ◇アニメ「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」
 ◇アニメ「真夜中ぱんチ」


※今期お気に入りのアニソン
 無し

コメント

◇アニメ「キン肉マン 完璧超人始祖編」

 キン肉マン史上一番面白いエピソードを充実のアニメ化。漫画のイメージそのままのアニメ化で文句なし。


◇アニメ「しかのこのこのここしたんたん」

 毎回毎回ホントにしょうもないストーリーばかりなのに、なぜか妙にツボにはまってしまい、いつもリピート視聴してしまう(笑)


◇アニメ「女神のカフェテラス 第2期」

 まあなんだかんだでそれなりには面白い。それにしてもライバル店の五人組はあんなにピッタリキャスティングできたのに、主人公サイドの五人組の声がなんかぴんと来ないのはどういうことなのか。
 
 
しかのこのこのここしたんたん
しかのこのこのここしたんたん

女神のカフェテラス 第2期
女神のカフェテラス

僕の妻は感情がない
僕の妻は感情がない

2.5次元の誘惑
2.5次元の誘惑

疑似ハーレム
疑似ハーレム

異世界スーサイド・スクワッド
異世界スーサイド・スクワッド

【ゲームブック】感想:ゲームブック「サラモニスの秘密」(スティーブ・ジャクソン/2024年)【クリア】

Fighting Fantasy: The Secrets of Salamonis
Fighting Fantasy: The Secrets of Salamonis

http://www.amazon.co.jp/dp/4815619638
ファイティング・ファンタジー・コレクション 40周年記念~スティーブ・ジャクソン編~「サラモニスの秘密」 単行本(ソフトカバー) 2024/2/16
安田均グループSNE (著)
出版社:SBクリエイティブ (2024/2/16)
発売日:2024/2/16
単行本(ソフトカバー):2056ページ

★★【以下ネタバレ】★★
 
 

サラモニスの秘密
スティーブ・ジャクソン氏が、シリーズ40周年を記念して、じつに36年ぶりに筆を執ったファン待望の最新作。舞台となるのは、古き都サラモニス。

 
 2024年2月に発売されたゲームブック5冊詰め合わせセット「ファイティング・ファンタジー・コレクション 40周年記念~スティーブ・ジャクソン編~「サラモニスの秘密」」

ファイティング・ファンタジー・コレクション 40周年記念~スティーブ・ジャクソン編~「サラモニスの秘密」 | SBクリエイティブ
https://www.sbcr.jp/product/4815619633/

www.sbcr.jp
 
 の中の一冊「サラモニスの秘密」(スティーブ・ジャクソン/本国イギリスでは2022年発売)をクリアしたので感想をば
 

概要

 「ファイティング・ファンタジー(FF)・シリーズ」の一冊。スティーブ・ジャクソンが「モンスター誕生」(1986)以来36年ぶりに手掛けたゲームブック。FFシリーズ生誕40周年記念作品。


あらすじ

 まだ年若い「きみ」は、両親の元を離れ、遠路はるばるサラモニス王国の首都サラモニスへとやって来た。しかし、きみは旅の途中で荷物を盗まれてしまい今は一文無しだ。きみはこのサラモニスの街でどんな冒険を体験することになるのだろうか?


ゲームシステムなど

 パラグラフ数は480。ファイティング・ファンタジー・シリーズの基本システムに成長要素が組み併せてあり、まずキャラクターは既定の数値「技術点:6」「体力点:12」「運点:6」からスタートし、途中様々なミッションを成功させて経験値に相当する「名誉点」を獲得していくことで能力を上昇させ、強いキャラクターへと成長させていく、というもの。


感想

 評価は○(まずまずの出来栄え)

 スティーブ・ジャクソン(英)がFFシリーズ生誕40周年を記念して実に36年ぶりに執筆したゲームブック。面白さとしては「まずまず」でした。


 ジャクソンは、FFゲームブックを書くたびに毎回新しい試みに挑戦していますが、本作ではFFシリーズ初(多分)の「キャラクターの成長」システムを採用していておおっと思わされました。

 本作では、主人公は腕に覚えのある冒険者ではなく能力値の低い未熟なキャラクターとしてスタートし、ミッションクリアを積み重ねて経験値に相当する「名誉点」を貯め、その経験値でキャラクターを強化していき、最終的に立派な冒険者となる、という流れとなっています。ファンタジー世界の冒険者が経験を積んで成長していく、というのはFF作品以外ではそれこそ当たり前ともいえるくらいお馴染みですが、FF作品では初めての体験だったのでちょっと驚かされました。

 そして、ストーリーの方もこのシステムを十二分に生かしたもので、最序盤は主人公は田舎から大都会に出てきた一文無しのお上りさん、というめったに体験できない状態から始まり、そこから日雇いの仕事か物乞い(涙)で苦労してお金をコツコツとため、ようやく冒険者ギルドに参加し、さらにお金を払って修行をして知識や特殊技能を身に着けていき、お金と時間をかけた末にようやく「新米冒険者」と名乗れるようになる……

 と、このように、過去のFF作品には無かった「主人公が冒険に出られるようになるまでの修行の過程」が描かれていたのは、ちょっと面白かったですね。


 キャラクターがそれなりに成長し、ようやく冒険に出られるようになると、そこからが本番となり、ギルドに出かけて様々な仕事を選択して完遂し、金・アイテム・経験値・情報を手に入れ、そして全てのミッションをクリアした暁には最終フラグが立って最後の大冒険に出陣することになります。こういう構成となるのは途中からは完全に予想がついていましたが、それまでに出会ったキャラクターたちとともに最終ミッションに出かけるという展開はそれなりに盛り上がりました。


 またジャクソンは成長システム以外に、後半の冒険のために、さらに二つの要素、魔法「綴り魔法」と、時間経過を示す「週の輪」、を用意していて、これもちょっと面白い試みでした。

 「綴り魔法」は一種のパズルで、使用できる場面では、例えば(自分が考えたものですが)「それは剣よりも長い武器……、相手に投げつけることもできる…… 答えは「Y○○I」」のように書かれているので、答えは「槍(YARI)」だと見当をつけ、各英文字に割り振られた数字を色々足したり引いたりすると、最終的に目標のパラグラフ番号が判明する、という仕組みです。

 つまり隠しパラグラフの一種ですが、答えがわからなくてもクリアできないという事は無く、ある程度話を有利に進められる、というだけなので、それほど重要ではありません。しかし上手く謎を解いて正しいパラグラフにジャンプできると、これは結構うれしかったですね。


 「週の輪」は時間管理のシステムで、この世界では七曜「嵐→月→火→土→風→海→高」がぐるぐる回っています。そして冒険をクリアするたびに何日経過したかが解るのでそれに従い曜日を進めていきます。そして現時点が何曜日かで発生するイベントが異なってくる、という作りとなっています。そして用意された全てのミッションをクリアしないと、最終イベントには入れないように管理してある、というわけです。


 さらに楽しかったのはジャクソンの過去作品とのリンクが随所に存在していたことで、

・修行の過程でザラダン・マーの兵士を育成する訓練所に行ってしまい、下手をするとそのままザラダン・マーの兵士となってしまってバッドエンドに……
 →「モンスター誕生」

とか

・ギルドの依頼でドリーの村の魔女のために薬草を集める
 →「モンスター誕生」

とか

・ハーフエルフの要請に従いバルサス・ダイアと戦うことに……
 →「バルサスの要塞」へ続く

とか

・夢の中で見知らぬダンジョンをさまよい、数字付きの鍵を見つけたり監禁されていた老人を助けたり……
 →「火吹山の魔法使い

とか

ジャクソンの過去作品の読者へのサービスが盛り込まれていて、これは嬉しい驚きでした。火吹山のダンジョンの冒険は、どうせ序盤だけだろうと思っていたら、結構奥まで進んでいってなかなか終わらないので、もしかしてこのままザコールと対決するところまで進んでいくのか?! とちょっと焦りました(笑)


 と、このように、本作では様々な新しい試みが盛り込まれており、ストーリーも(FFでは)今までに体験したことのないタイプで新鮮ではあったのですが……、ただ面白さという面では、それほど成功していたようには感じませんでした。

 綴り魔法はともかく、経験値をためて成長するシステムや、フラグで時間を管理し最終イベントの発生を制御する作り、ギルドで複数のミッションを自由に選択できる構成、全ての依頼イベントをこなすと最終決戦が待っているという流れ、等はFFシリーズ初ではあっても、他のゲームブックで、あるいはコンピューターRPGで、既に何度も体験してきたもので、本作ならではの新鮮さというものは全く有りませんでした。

 また成長要素をウリにしたことで、代わりに「なかなか冒険がスタートしないので退屈」とか「一つ一つの冒険のスケールが小さくあまり盛り上がらない」という事になってしまっていました。最終ミッションも「震える男」や「シュリーカー」等、それまでに体験してきた要素の集大成ではありましたが、いきなり王子がどうとか言われても……、という気持ちになりましたしね。

 本作はゲームブックとしては悪くない出来で、これはこれで楽しめる一作でしたが、「モンスター誕生」の様な鮮烈なプレイ体験を求めていただけに、やや求めていたものとは違ったな、という感はありました。そこはちょっと物足りなくて残念でしたね。
 
 
 

他のファイティング・ファンタジー作品の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com

【ゲーム】「EVE burst error R」[Nintendo Switch]:あらすじメモ:第6回(最終回)【完全ネタバレ】

EVE burst error R

EVE burst error R
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EVE burst error R (イヴ バーストエラー アール)
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000014281.html

デジタルリマスターした「EVE burst error R」が、Nintendo Switchに登場!


EVE burst error R」は、マルチサイトシステムを採用したコマンド選択式のアドベンチャーゲームです。プレイヤーであるあなたは「小次郎」と「まりな」2人の主人公を操り、物語の謎を次々と解き明かしていきます。一方は美術品の捜索、もう一方は要人警護‥‥と、当初2人の主人公はまったく別々の事件をそれぞれ追いかけます。彼らは時にすれ違い、また時には助け合いながら、その天才的な判断力と行動力で、事件の真相に迫ります。

 
 今スイッチでアドベンチャーゲームEVE burst error R」(イヴ バーストエラー アール)を少しずつ進めています。長丁場になってきていて、話の細部を忘れてはまずいので、個人的にメモしていきます。
【※以下ネタバレ】
 

ストーリー

●199x年12月9日
[小次郎・まりな共通ルート]
 小次郎・まりな・プリシア・真弥子が船室に閉じこめられてから30時間が経過したが、助けは全く来ず、プリシアと真弥子の疲労は限界に達していた。しかも部屋の酸素が底をつき、呼吸に困難が生じ始めていたため、酸素ボンベを確認すると、なぜか一つが何者かに壊されていた。小次郎とまりなは何者かが侵入したと疑い、すぐさまチェックするものの何も見つからない。

 ついに誰かが外に助けを求めに行くことになり、真弥子は小次郎とまりなは怪我人、プリシアは一国の王である、という理由で、強引に自分が行くと主張し海へもぐった。やがて真弥子が帰還し、救助隊が接近していること、しかし船が海溝に転落しかけていること、を伝える。小次郎・まりな・プリシアは急いで脱出の用意をするが、なぜか真弥子は船に残ると言い、やがて真弥子の姿は、金髪で左右の眼の色が違う、というプリシアと同じ姿へと変わっていった。


[真弥子の回想]
 真弥子は幼いころから父親と共にエルディアと日本を往復していたため、友といえる人間は誰もおらず、さらに糖尿病を抱えている事で肉体的にも辛い日々を送っていた。さらに不審者につけ狙われることになるものの、いつの日にかエルデァアの王に即位し、母親を殺した者たちに復讐することを誓っていた。

 やがて真弥子はまりなに護衛されることになり、最初は反発するものの、やがてその人柄を知り親しくなっていく。しかし数日後にはまりなは護衛から外され、真弥子は戴冠式のためトリスタン号に送られた。

 真弥子はそこで以前から親しいロイド首相(アクア)が政敵のはずのプリシアと密談しているシーンを目撃する。プリシアは真弥子が王になれば先王以上の暴君になると言い、アクアもそれを否定しなかった。真弥子はアクアを訪ね話をするが、「先王の元側室の娘で、母親を爆弾テロで失った」という自分の過去が、実はアクアの物だったことを知り混乱する。

 真弥子は父親を問い詰め、ついに真実を知る。真弥子は実は人間ではなく、エルディア科学陣がプリシアを元に創造した「μ-101有機ヒューマノイド」で、先王の記憶を受け継ぐ存在だった。先王は暴政で周囲の支持を失い暗殺の危機にあったが、権力を握り続けるため、μ-101に自分の記憶をコピーしてから自身を殺害した。そして御堂は「先王」の分身ともいえる真弥子を再度王にすべく工作していたのだった。

 μ-101は作られてから一年しかたっておらず、そもそも「真弥子」という人格は先王が表に出ていない間に現れるかりそめの存在に過ぎなかった。真弥子は自分の記憶がない間に、先王がアクアや他の人間を次々と殺害していたと知る。しかしμ-101は不完全な存在で、糖尿病の薬と偽って薬剤をひっきりなしに使用しても肉体の崩壊が止まらず、もう死が迫っていたのだった。


[プリシア編]
 ブリシアはエルディアの宮殿で真弥子の日記を読み終えた。真弥子は今はカプセルの中で眠り、エルディアの科学者たちが彼女を目覚めさせようと努力していた。いつの日にか真弥子が目覚める日が来るのかもしれない。<完結>
 
 

キャスト

天城小次郎 子安武人
法条まりな 三石琴乃
桂木弥生 本多知恵子
プリン 水谷優子
御堂真弥子 堀江由衣
氷室恭子 松井菜桜子
甲野本部長 野沢那智
鈴木源三郎 大塚明夫
柴田 茜 かないみか
シリア・フラット 高乃麗
ロス=御堂 若本規夫
二階堂進 上田祐司
アクア 田中敦子
香川美純 渕崎ゆり子
松乃広美 むたあきこ
 
 

 
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【TRPG】4gamer記事「50周年を迎えた 「D&D」はどこへ向かうのか」【ダンジョンズ&ドラゴンズ】

D&D ダンジョンズ&ドラゴンズ セット1:ベーシックルールセット 赤箱 TRPG 新和 日本語版
 

2024/08/24 12:00
https://www.4gamer.net/games/319/G031949/20240822001/
50周年を迎えた 「D&D」はどこへ向かうのか。2024年版最新ルールブックの秘密も語られた,プライベートイベント潜入レポート

www.4gamer.net

 

D&Dはここ10年の「第5版」の展開で大躍進を遂げ,アニバーサリーイヤーとなる2024年,満を持して新たなルールブックを世に送り出すこととなった。そして8月1日に開幕したアナログゲームの一大イベント「Gen Con 2024」に先立ち,D&Dの50周年を記念したプレスイベントを7月29日に開催した。

製品名を見てのとおり,いずれも「2024」が冠されている。これは今回の改訂の位置づけを表すもののようで,そこには,これが「第6版」への版上げでもなければ,「第5.5版」でもないのだという強い意志が込められているようだ。

 RPGの誕生から50年。デジタル環境の変化によってアナログRPGの代表格であるD&Dも進化を遂げた。ここから先のD&Dの未来は,プレイヤーとの共存によって拓かれていくことになる。長いRPGの歴史の中で,我々はその一端を担ってきた。そしてこれからも,担っていくのだ。そんなことを考えさせられたイベントだった。

 

コメント

 新作をバージョンではなく発売年で表現するってウインドウズと同じことやってますね(Win1→2→3→3.1→95→98→2000→以下略)(小学生並み感想)


ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(Wizards Of The Coast)ダンジョンズ&ドラゴンズ スターターセット:竜たちの島ストームレック D&D RPG ロールプレイングゲーム ウィザーズ・オブ・ザ・コースト D09951400

【SF小説】感想「ベントゥ・カラパウへの道」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 719巻)(2024年8月5日発売)

ベントゥ・カラパウへの道 (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/415012454X
ベントゥ・カラパウへの道 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 2024/8/21
マリアンネ・シドウ (著), エルンスト・ヴルチェク (著), 安原 実津 (翻訳)
出版社:早川書房 (2024/8/21)
発売日:2024/8/21
文庫:272ページ

【※以下ネタバレ】
 

ダオ・リン=ヘイは、過去700年の間にカルタン人の版図が小さくなり植民惑星の多くが放棄されていたことを知ってショックを受ける


ダオ・リン=ヘイは“ナルガ・サント”を無事に故郷である惑星タルカンへと導いた。メイ・メイ=ハルから最高位女性の地位を譲りたいと打診されるが、“ナルガ・サント”を襲撃したカラポン人への復讐と、“モトの真珠”の奪取をもくろむダオ・リン=ヘイはそれを固辞し、カラポン帝国の秘密基地であるベントゥ・カラパウの位置をつきとめるため、最新鋭の戦闘船“マーラ・ダオ”で惑星ヴァアルジャディンへと向かった!

 

あらすじ

◇1437話 ベントゥ・カラパウへの道(マリアンネ・シドウ)(訳者:安原 実津(初))

 M-33(三角座銀河)。ダオ・リン=ヘイは《ナルガ・サント》を襲撃したカラポン人への報復と、彼らが所有する宝物「モトの真珠」の奪取のため、カルタン政府の提供した最新艦《マーラ・ダオ》で出発した。この時代には、カルタン帝国はかつてより縮小していたが、700年前のカルタン人の栄光の時代の復活を目論む勢力が台頭しており、ダオ・リン=ヘイはその勢力から崇拝の対象となっていた。ダオ・リン=ヘイは計略を用いてカラポン人の秘密基地惑星「ベントゥ・カラパウ」にたどり着くが、《マーラ・ダオ》を密かに追跡してきたカルタン人艦隊が出現し、混乱の中で捕虜となってしまった。(時期:不明;NGZ1144年頃?)

※初出キーワード=惑星ヴァアルジャディン


◇1438話 アラロンの人工生命体(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:安原 実津)

 銀河系。NGZ1144年。銀河系の医療の中心惑星アラロンでは、アラスがクローンの研究に邁進しており、アラス種族自身もクローン製造された「ネオ・アラス」が大半を占めていた。しかしアラスのクローン研究の権威フェルドールは、ギャラクティカーが徐々にクローンに置き換わりつつ有る現状に危惧を抱き、抵抗組織ヴィッダーの協力者となっていた。フェルドールは自分の「息子」として製造したクローン・アリボがカンタロに消去されるのを防ぐため、自分の命を犠牲にしてアリボを逃がし、アリボはヴィッダーの工作員に救助された。(時期:~NGZ1144年2月23日)

※初出キーワード=ネオ・アラス。インヴィトロ(人工生物)。インヴィヴォ(自然出産)。クライト兵士(別名ハイグフォト)

あとがきにかえて

安原 実津氏
・翻訳チーム参加のあいさつ
・ドイツで開催されたサッカー欧州選手権の試合の話

感想

・前半エピソード「ベントゥ・カラパウへの道」 原タイトル:DER WEG NACH BENTU-KARAPAU(意訳:ベントゥ・カラパウへの道)

 M-33(三角座銀河)でダオ・リン=ヘイたちがカラポン人の秘密基地惑星ベントゥ・カラパウを探す話。ちょっとテンポが悪く、読んでいてまどろっこしかったです。


・後半エピソード「アラロンの人工生命体」 原タイトル:KINDER DER RETORTE(意訳:レトルトの子供たち)

 銀河系がクローン大盛況の時代になっていて、その中でアラスとその「息子」がカンタロから逃亡する話。前巻の「コンピュータ・ウイルス」とかこの話の「クローン」とか、ローダン・シリーズも随分ハイカラ(死語)になってきたものだと感じました。しかし面白いかというと特にそうでもなかったな……

その他

 翻訳チームに新メンバー・安原実津氏が参加となりました。ドイツ在住とのこと。
 
 
 

700巻~750巻(「カンタロ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com

ローダン・シリーズ翻訳者一覧は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com