感想:オカルト検証番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリーE+(プラス)」『シリーズ アメリカUFO神話(1) “空飛ぶ円盤”の原点に迫る』(2020年10月19日(月)放送)

UFO事件クロニクル

幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリーE+(プラス) https://www.nhk.jp/p/ts/R88ZYP985X/
放送 NHK Eテレ。毎週月曜午後7:25~午後7:50(25分)

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

他の回の内容・感想

perry-r.hatenablog.com
 

超常現象の謎を楽しみながら、その正体を徹底検証!
BSプレミアムで大好評を博したシリーズが、地上波・Eテレの夜に出現!
2014年に放送した総合テレビ版から名作をセレクト。最新情報などを加え再構成。
みなさんの心に引っかかっている謎と神秘と不思議の真相に迫ります!

 

シリーズ アメリカUFO神話(1) “空飛ぶ円盤”の原点に迫る (2020年10月19日(月)放送)

 

内容

幻解!超常ファイルE+(プラス)「アメリカUFO神話(1)空飛ぶ円盤の原点」
[Eテレ]2020年10月19日(月) 午後7:25~午後7:50(25分)


他のテレビでは決して語らない真実。私たちはなぜ「UFO=異星人の乗り物」と思わされているのか?誰が?なぜ?すべての謎の原点、70年前アメリカ大事件の数々に迫る!


今年、アメリカ空軍の撮影映像が話題になるなど、今なお謎のUFO(未確認飛行物体)。あなたはご存じですか?なぜ正体不明なのに「異星人の乗り物」と思わされているのか?謎の原点を探ると、意外な真相が…!▽今から70年ほど前、アメリカで政府や軍が真剣に対応を迫られた「空飛ぶ円盤」騒ぎ。多発する目撃、軍人が死亡する墜落事件、首都ワシントンDCを円盤軍団が襲撃!?今では想像もつかないほどの大問題の実態に迫る!


【出演】栗山千明,【語り】中田譲治,【ゲスト】疑似科学ウォッチャー…皆神龍太郎

 
●「フライング・ソーサー」出現
 
 1947年6月24日、ワシントン州上空を自家用機で飛んでいた実業家ケネス・アーノルドは、光る9個の物体が飛んでいくのを目撃した。着陸後、アーノルドは目撃した物を空港関係者に話し、それを聞きつけた新聞記者が記事にした。

 アーノルドは物体は音速以上で飛行しており、また「カップの受け皿(ソーサー)を水に投げた時のように、跳ねるように飛んでいた」と説明した。そして新聞記事では、この物体は「フライング・ソーサー」と名付けられていた。「空飛ぶ円盤」という言葉の誕生である。

 実は未知の物体の目撃例はそれ以前からあり、「謎の飛行船」「フーファイター」などと呼ばれていた。しかし「フライング・ソーサー」というキャッチーな名前が付いた事がきっかけで、6月27日にはカリフォルニア州で、28日にはウィスコンシン州で、それぞれ空飛ぶ円盤が目撃され、など、あっという間に全米で目撃事例が急増し、空飛ぶ円盤ブームが到来したのである。

 ただ、当時「空飛ぶ円盤とは何だと思うか?」というアンケートに対し、答えは「見間違え」「米軍の秘密兵器」「気象観測器具」「サーチライトや飛行機」「うそ」「ソビエトの秘密兵器」という答えはあったものの、「宇宙からの乗り物」という答えは一つも無かった。当時は冷戦時代であり、アメリカかソ連の秘密兵器、という発想の方が自然だった。



●円盤による撃墜事件

 1948年1月。ケンタッキー州で謎の物体を追跡した空軍のトーマス・マンテル大尉の乗る戦闘機P-51は墜落しているのが発見された。これは円盤に撃墜されたのでは、と噂された。もし本当にこれが円盤による撃墜なら、円盤は見間違えでもアメリカの秘密兵器でも無い事になる。



●プロジェクト・サイン

 実は空軍はマンテル事件の直前、1946年12月30日に、空飛ぶ円盤調査機関「プロジェクト・サイン」を立ち上げていた。空軍は、空飛ぶ円盤がアメリカの安全保障にどう関わる物なのかを調べようとしたのである。プロジェクト・サインのメンバーは、円盤の目撃事例を調べ、見間違えを除いても、どうしても説明できない事例がわずかに残る事を突き止めた。そして1948年9月、上層部への報告書で「空飛ぶ円盤は惑星間を行き来するものである」と結論付けていた。

 しかし上層部はその報告書を焼却処分にしてしまう。軍にしてみれば、円盤がなんであれ、アメリカの安全を脅かす物でないのなら、正体はどうでも良かったからである。



●プロジェクト・グラッジ

 1949年2月11日、空軍はプロジェクト・サインのメンバーを入れ替えて、改めて「プロジェクト・グラッジ」を立ち上げた。これは空飛ぶ円盤とは見間違いにすぎず脅威ではない、という意見を国民に周知させるものだった。軍は雑誌に、円盤が実在するなら落下した部品の一つも見つかっていないのはおかしな話だ、といった感じで否定の記事を書かせた。

 にもかかわらず、国民の間では円盤の目撃事例はどんどん増え続けた。



●「空飛ぶ円盤は実在する」出版

 フリーライターだったドナルド・キーホーは、雑誌の依頼を受けて空飛ぶ円盤の取材を始め、関係者へのインタビューをまとめて、1950年6月に「空飛ぶ円盤は実在する(THE FLYING SAUCERS ARE REAL)」という本を出版した。

 この本では、円盤は地球外からの乗り物だと断言し、近年円盤目撃が増えているのは、人類がロケットや原爆を実用化した事が興味を引いたのであり、またアメリカで円盤が頻繁に目撃されているのは、世界一の文明国アメリカと最初に接触しようとしているから、と説明した。この本には具体的な証拠は何一つ示されていなかったが、関係者の証言が読者を納得させた。



ワシントンD.C.に円盤が襲来

 1952年7月19日と26日に、首都ワシントンD.C.上空で20機以上の謎の飛行物体がレーターで探知され、肉眼で目撃するパイロットも出現した。そのため空軍が迎撃に飛び立ったが、円盤どころか該当する物体を何一つ発見できなかった。

 空軍は、特殊な条件で発生した大気の層が、町の光やレーダーの電波を反射した自然現象であり、脅威は無かったと説明した。しかし記者が聞きたかったのは「宇宙から来た何かがいたのではないのか」という点で、そこを突っ込んだものの、軍は「そういうことは天文学者に聞いてほしい」て済ませた。ところがこれが『軍は円盤に関する情報を隠しているのでは?』という疑惑をもたれる事に繋がった。続く。


感想

 オカルトネタの超王道「UFO」ネタ全三回の第一回目です。UFOスキーならほぼ知っているネタばかりですが、それでも見ていてワクワクしますね。
 
 
 

光と闇のナビゲーター 栗山千明
語り 中田譲治
テーマ音楽 志方あきこ

 
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

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完全版 世界のUFO現象FILE―衝撃UFO写真とエイリアン極秘ファイルのすべて
完全版 世界のUFO現象FILE―衝撃UFO写真とエイリアン極秘ファイルのすべて (ムーSPECIAL) 
 
 

【SF小説】感想「テラニア執政官」(ローダンNEO 17)(2019年7月18日発売)

テラニア執政官 (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122407
ラニア執政官 (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2019/7/18
Frank Borsch (原著), フランク ボルシュ (著), 柴田 さとみ (翻訳)
発売日 : 2019/7/18
新書 : 293ページ
出版社 : 早川書房 (2019/7/18)

【※以下ネタバレ】
 

独断でヴェガ星系へ向かったクレストとそれを追ったローダンらは、共に1万年前のヴェガ星系へとたどり着く。第3シーズン開幕!


ヴェガ星系でフェロン人とトプシダーの戦争を終結させたローダンたちには、テラニアで執政官を選任する総会が迫っていた。病が進行するクレストは、地球遠征の真の目的である“不死の技術”の存在の手がかりを海底都市で掴み、独断で調査を開始する。ローダン達もまたそれを追うが―世界最長スペースオペラのリブート新シリーズ、時空を超えて地球とヴェガ星系に秘められた謎に迫る第3シーズン開幕!

 

あらすじ

 第3シーズン(17~24巻)全8作の1作目。 原タイトル:DER ADMINISTRATOR (意訳:執政官)。

 2036年9月。ローダンたちは「亡霊」がいるというヴェガ星系第14番惑星ゴルを調査し、無人のトブシダー宇宙船を発見する。ローダンは、ゴルで自分を呼ぶ奇妙な声と半球状の惑星のヴィジョンを体験するが、宇宙船に乗り込み脱出した。

 地球では、国家を超えた「テラ連合」を作るため、まず総会で執政官選挙が行われることになった。テラニアのメンバーも各国の代表もローダンが執政官に就任することを望んでいたが、ローダンは土壇場で出馬を撤回し、代わりにホーマー・G・アダムスを推薦したため、アダムスが初代の執政官になってしまう。

 クレストは大西洋の海底ドームで秘密の部屋を見つけ、一万年生き続けた何者かが記した手記を入手する。直後クレストは自分が悪性腫瘍で余命六週間と知らされ、タチアナ、トルケル=ホンと共に海底ドームの転送機から未知の目標に旅立つ。トーラはそれを止めようとするが間に合わず、転送機は破壊されてしまう。


NEO 200巻までの奇跡(井口忠利)

 ローダンファン業界の大御所・井口忠利氏による最新200巻(2019年5月刊行)までの簡単なあらすじ紹介。


感想

 新シリーズ開幕。地球にフェロン人やらアラロン人やらトブシダーやらが友好的にうろうろしている光景はちょっと嬉しい物がありますが、わずか数ヵ月で世界はテラニアを認める方向にすっかりまとまっているというのは何なの? アメリカも中国も大ロシアもローダン認めてなかったんじゃなかったの? あのアメリカの独裁者的な大統領はどこに行ってしまったのか……

 P225の「どちらまで?」「永遠の命の惑星まで」「仰せのままに!」という会話はユーモラスで面白かった。 
 
 

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テラニア執政官 (ハヤカワ文庫SF)

テラニア執政官 (ハヤカワ文庫SF)

 
 
 
 
 

【SF小説】感想「ラストホープ」(ローダンNEO 16)(2019年2月20日発売)

ラストホープ (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122199
ラストホープ (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2019/2/20
Christian Montillon (原著), クリスチャン モンティロン (著), 柴田 さとみ (翻訳)
発売日 : 2019/2/20
新書 : 266ページ
出版社 : 早川書房 (2019/2/20)

【※以下ネタバレ】
 

フェロン人とトプシダーの戦いを終結させる ため尽力するローダンたち。すべての物語が ヴェガ星系へ収斂する第2シーズン最終章!


ローダンの決死の知略はヴェガ星系を救えるか!?ヴェガ星系の戦闘を終らせるため、ローダンは単身トプシダー艦へ向かう。第2シーズン完結!


フェロン人の長トルトがトプシダーに拉致され、ヴェガ星系では両種族の最終戦闘の開幕が迫る。状況を打破するためローダンたちは壮大なハッタリで両種族の関心を惹き、和平交渉の席につかせようと目論み…。第2シーズン完結。

 

あらすじ

 第2シーズン(9~16巻)全8作の8作目。 原タイトル:FINALE FUR FERROL (意訳:フェロルのフィナーレ)。

 地球。イワン・ゴラチンは、超能力でテラニアに着陸したファンタン星人の宇宙船を攻撃したが、殆どダメージを与えられずに終わる。同じころ、クレストたちは、大西洋の海底に隠されていたアルコン製戦艦《トソマ》を調査していたが、事態を知り、《トソマ》を緊急発進させてテラニアに向かった。

 ところが、直後、ファンタン星人は仲間からの信号を受信すると、次の目標であるヴェガ星系を目指し、地球を立ち去った。《トソマ》はローダンたちの安否確認のためヴェガ星系に向かい、トブシダーがフェロン人を蹂躙している事、ファンタン星人は戦場で収集を行うため、大船団でヴェガに集結した事、を知る。

 同じころ、ローダンは、トブシダーのアルコン戦艦内で「光をもたらす者」を名乗り、交渉を行おうとするがあっさり嘘を見抜かれ殺されそうになる。しかし内部で破壊活動を行った後、《トソマ》に脱出し、《トソマ》がアルコン戦艦を撃沈した。またファンタン星人に捕まっていたブルたちともヴェガで再会した。

 ローダンはフェロン人とトブシダーの停戦の仲介を行い、フェロン人が転送機を何台かトブシダーに渡す代わりに、トブシダーはフェロン人の復興を支援し、さらに高度技術を供与する、という条件で停戦をまとめる。こうしてヴェガの戦闘は終わり、ローダンたちは地球へと旅立った。


感想

 シーズン最終巻までごたごたして全く終息の気配が見えないのでどうするつもりかと思いましたが、ラストはなんとなくなし崩しに戦争が終わって平和になってしまいました。一応第二部最終話なのに、イマイチ釈然としない……

 ところでジャングルに置き去りにされたフレクト=オルンはどうなったんだろう……?
 
 
 

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【コミック】最終回「シネマこんぷれっくす!」(ビリー)(月刊ドラゴンエイジ2020年11月号)

シネマこんぷれっくす! 1 (ドラゴンコミックスエイジ)

ドラゴンエイジ公式サイト
https://dragonage-comic.com/

映画大好きな少年・熱川鰐人は、高校デビューで映画に出てくるような熱い青春を送ることを決意する。…のだが、学園一の変人が集まる映研(通称:死ね部)のトラップに引っ掛かり……!? はたして鰐人は映画に出てくるような熱い青春を送ることができるのか!?(多分できない。)ドタバタ映研コメディ開幕!!

 「月刊ドラゴンエイジ」で2017年5月号より連載していた映画コメディ漫画「シネマこんぷれっくす!」が、2020年11月号(10月8日(木)発売)でついに最終回。映画ネタ満載の面白漫画で、転生とかバトルとかそういうのばかりのドラゴンエイジの中では異端ながら物凄く好きでした。
 
 

あらすじ

 前回から数年後。主人公の熱川鰐人 (あたがわ・がくと)は、大学四年生となって就職活動中で、京都の良い大学に進学していたのに何故か就職の面接ではことごとく落とされまくって疲れ切っていた。そして、久しぶりに東京に戻ってくるが、怪しげな影に導かれて母校の高校にたどり着いてしまう。

 そこで待っていたのは、死ね部(映研)の先輩だった三人、黒澤天喜 (くろさわ・あき)、花村端月 (はなむら・みつき)、宮河一子 (みやかわ・いちこ)、の三人で、三人とも鰐人と似たような理由でここに集まっていた。三人は卒業後、それぞれ、

黒澤 → 独立系の映画を監督
花村 → 女優になり、戦隊物に出演して有名に
宮河 → 小説家になった

と、各々の個性を目いっぱい生かして成功していた。

 鰐人は、大学でも映研に入部したが高校時代の死ね部程の充実感は得られなかったこと、そしてまともに就職できそうにない現状、を嘆き、先輩三人をうらやむ。しかし、三人は三人で、それぞれ自分のやりたいような仕事をやらせてもらえないと不満を抱えていた。

 で、なんだかんだで、鰐人が映画を撮りますよとか言い出して、三人たちとともに自主製作映画を作った、というオチで〆。


感想

 連載の大半は、映画ネタをとにかくぶち込みまくったハイテンションなコメディでしたが、ラスト前から映研の映画撮影ネタに移行して少しずつ真面目モードになっていき、最後は青春ものの王道と言うかなんというかの爽やかなオチとなりました。いやー、面白かったわ~。

 しかし……、これが無くなってしまったら、もうドラゴンエイジ読むとこ無いぞ……?
 
 
シネマこんぷれっくす! 2 (ドラゴンコミックスエイジ)
シネマこんぷれっくす! 3 (ドラゴンコミックスエイジ)
シネマこんぷれっくす! 4 (ドラゴンコミックスエイジ)
シネマこんぷれっくす! 5 (ドラゴンコミックスエイジ)
 
 
 

【SF小説】感想「異銀河のストーカー」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 626巻)(2020年10月1日発売)

異銀河のストーカー (宇宙英雄ローダン・シリーズ626)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150123012
異銀河のストーカー (宇宙英雄ローダン・シリーズ626) (日本語) 文庫 2020/10/1
エルンスト・ヴルチェク (著), 林 啓子 (翻訳)
発売日 : 2020/10/1
文庫 : 287ページ
出版社 : 早川書房 (2020/10/1)

【※以下ネタバレ】
 

クロノフォシル・テラが活性化した! 人々が異郷への憧れを感じはじめたなか、アダムスは宇宙ハンザの臨時会議を招集するが……


ヴィールスインペリウムが暗黒エレメントとの戦いに打ち勝ち、ついにクロノフォシル・テラが活性化した。これをみずから体験した者はみな、深い洞察と強い連帯感を呼びさまされ、銀河系全体をひとつの大家族とみなすようになる。真のギャラクティカーの誕生だ。そして同時に、かれらは異郷への憧れ、星々への憧れを感じはじめた。そんななか、ホーマー・ガーシュイン・アダムスは宇宙ハンザの臨時会議を招集するが……

 

あらすじ

◇1251話 異銀河のストーカー(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:林 啓子)

 クロノフォシル・テラは活性化され、その影響を受けた者は、銀河系住民同士の強い連帯感と、未知の星々へのあこがれを感じるようになった。ヴィールスインペリウムは、暗黒エレメントとの戦いで分解した後、自らを高性能宇宙船・ヴィールス船に変化させ、人々に提供し始めた。ローダンは、クロノフォシル・エデンIIの活性化にはもはや無限アルマダは必要ないと判断し、護衛の《ソル》を付けて、二億光年離れたベハイニーン銀河に先行させた。

 ローダンたちは、アダムスから「警告者」こと異人「ソト=タル・ケル」、通称「ストーカー」を紹介された。ストーカーは、4000万光年離れたおとめ座銀河団に属する「エレンディラ銀河」からの来訪者で、12の銀河を統治する超越知性体「エスタルトゥ」の使者として、銀河系に交易を求めていた。ストーカーはエスタルトゥ諸種族は、秩序・混沌のどちらにも属さない第三の道を歩んでいると説明し、タウレクを敵視する。(時期:~NGZ429年2月20日)

※初出キーワード=ソト=タル・ケル/ストーカー、エレンディラ銀河、超越知性体エスタルトゥ、エネルプシ・エンジン、プシ・リフレクター



◇1252話 ヴィーロ宙航士の旅立ち(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:林 啓子)

 ローダンの前に“それ”が現れ、今後への警告や、銀河系が「ギャラクティカム」となったことを伝えた。ローダンは“それ”にエデンIIの位置を訪ねるものの曖昧な答えしか得られず、仕方なく当てもないまま《バジス》でエデンII捜索に出発した。一方、多くの人々が星々へのあこがれにとりつかれ、ヴィールス船の乗員「ヴィーロ宙航士」になり始めていた。ブル、イルミナ・コチストワ、ロワ・ダントンたちも、公職を辞した後、自らのヴィールス船を手に入れていた。

 ストーカーは銀河系の住民にエスタルトゥ12銀河の魅力を宣伝し始めた。テケナーはストーカーが太陽系外縁に仲間の乗った宇宙船を隠していたことを突き止め、ストーカーを挑発すると、ストーカーは正気を失ってテケナーたちを監禁した。しかしアダムスのとりなしで、全ては悪意のない誤解だったということにされてしまう。(時期:NGZ429年2月24日とその前後)

※初出キーワード=グラヴォ・エンジン、プシオン・ライン、ギャラクティカム、ヴィーロ宙航士、ウパニシャド生命学校、パーミット、プテルス種族 ※エスタルトゥ銀河名と奇跡は後述


あとがきにかえて

 2020年8月28日時点で、コロナウイルス蔓延のため在宅勤務をしている、という話


感想

 前半エピソード … 原タイトル:STALKER(意訳:ストーカー)

 サイクルの後半戦に突入した途端、物語の雰囲気がまるで変ってしまって困惑……、サイクル前半戦は「無限アルマダ」「クロノフォシル」「混沌の勢力」というキーワードで推し進めてきたのに、突然この回からそんな設定は無かったような空気になり、代わって「宇宙ハンザ」「エスタルトゥ」「ストーカー」云々という用語で埋め尽くされてしまっている……

 まだクロノフォシルの活性化は終わっていないし、混沌の勢力「エレメントの支配者」は健在だというのに……、今までやって来た全てを放り出したような新路線に違和感というかそういうのしか感じないんですが……、大丈夫なんですかね、今後。

 ところでP31でベハイニーン銀河までの距離は二億光年と書かれていますが、623巻のP268では四億二千万光年と書いてましたよ? どちらが本当なのか……

 P35。カプセル光線族の濃淡グリーン、まだ《ソル》にいたとは(笑)

 P37。サーフォ・マラガンのスプーディー消滅……、フォルツの遺産であるベッチデ人たちを作者チームは持て余していて、この辺りで設定を大掃除しておこうと思ったのかしらん。



 後半エピソード … 原タイトル:START DER VIRONAUTEN(意訳:ヴィーロノートの旅立ち)

 クロノフォシル・テラの活性化の影響で、テラナーの重要人物たちが次々仕事を放り出して、宇宙の渡り鳥「ヴィーロ宙航士」になってしまうという驚愕展開。先行きに不安しかない。

 また、P178でしれっと「銀河系はギャラクティカムになった」と、ローダン悲願の(多分)銀河系統一が達成されましたが、このドタバタの中でそんなことを言われてもさっぱり喜べないですよねぇ。
 
 そして一見にこやかで耳ざわりの良いことしか言わないけど、実は狂暴、というストーカー、もろに侵略系SFの登場キャラです……
 

[参考]エスタルトゥの銀河とその奇跡

エレンディラ銀河(M-60/NGC4649)…奇跡名「至福のリング」
・シオン・ソム銀河(NGC4503)…奇跡名「紋章の門」
・スーフー銀河(NGC4596)…奇跡名「怒れる従軍商人」
・シルラガル銀河(NGC4579)…奇跡名「歌い踊るモジュールの輪舞」
・トロヴェヌール銀河(NGC4564)…奇跡名「オルフェウス迷宮をめぐるカリュドンの狩り」
・ムウン銀河(NGC4608)…奇跡名「番人の失われた贈り物」
アブサンタ=ゴム銀河(NGC4567)…奇跡名「不吉な前兆のカゲロウ」
アブサンタ=シャド銀河(NGC4568)
 
 

600巻~650巻(「クロノフォシル」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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ローダン・シリーズ翻訳者一覧は以下へどうぞ

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2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

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【プロレス】雑誌「Gスピリッツvol.57」は、あの「NWA」を大特集!!【昭和プロレスファン限定】

Gスピリッツ Vol.57 (タツミムック)

Gスピリッツvol.57
http://bemss.jp/g-spirits/cont111_003_043.php?kmws=kru9lnnfq1383o8vii787bcii3

http://www.amazon.co.jp/dp/4777826600
Gスピリッツ Vol.57 (タツミムック) (日本語) ムック 2020/9/24
発売日 : 2020/9/24
ムック : 112ページ
出版社 : 辰巳出版 (2020/9/24)

[特集]
NWA―ナショナル・レスリング・アライアンス―


[Chapter-1]
“ 総本山“セントルイスのギャラ事情
機密文書に記されていた具体的な金額
証言 ザ・グレート・カブキ/キム・ドク


[Chapter-2]
考察―6人の世界ヘビー級チャンピオン
なぜ彼らはNWAの頂点に立てたのか?
ジン・キニスキー/ドリー・ファンク・ジュニア/ハーリー・レイス
ジャック・ブリスコ/テリー・ファンク/リック・フレアー


[Chapter-3]
佐藤昭雄が見たテリトリー制の終幕


[Chapter-4]
その時、密室で何が話し合われていたのか?
~歴代会長の変遷と年次総会の中身~

 
 昭和プロレスファン向けムック「Gスピリッツ」の最新号は、NWA大特集。キールオーデトリアムのカードがどうの、世界王者の評価がどうの、テリトリー制がどうの、という内容。当時海外でバリバリ働いていたカブキ、戸口、佐藤昭雄、あたりにもインタビューしています。

 また、もう時効だからか「NWA王者が日本国内で馬場相手に一時的にベルトを貸して、すぐに返してもらう」云々の裏話も有り(笑)


 「NWA世界戦」とかいう単語に心を躍らせるプロレスオタクなら大喜びする内容となっております。
 
 
ジャイアント馬場ベストバウト NWA世界ヘビー級タイトルマッチ ジャイアント馬場 VS ジャック・ブリスコ [VHS]
ジャイアント馬場ベストバウト‾NWA世界ヘビー級タイトルマッチ ジャイアント馬場 VS ジャック・ブリスコ [VHS]
 
 
 

【SF小説】感想「タイタンの秘密」(ローダンNEO 15)(2019年1月22日発売)

タイタンの秘密 (ハヤカワ文庫)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122156
タイタンの秘密 (ハヤカワ文庫) (日本語) 新書 2019/1/22
Bernd Perplies (原著), ベルント ペルプリース (著), 鵜田 良江 (翻訳)
発売日 : 2019/1/22
新書 : 231ページ
出版社 : 早川書房 (2019/1/22)

【※以下ネタバレ】
 

ジュリアンらは土星衛星タイタンに到着し、 地球のクレストは古代宇宙船に搭乗する。ロ ーダンらはトプシダーへの作戦を開始した!


ローダンらが地球との連絡を絶って1週間が過ぎた。大西洋の海底ドームではクレストらが、海底で発見されたアルコンの巨艦“トソマ”内に侵入する方法を模索していた。その頃、超小型宇宙船で土星の衛星タイタンにたどり着いたジュリアンらは、地球の状況を打開する情報を得る。ヴェガ星系では、トプシダーに捕獲されたフェロン人の長トルトの威厳ある姿に感銘を受けたローダンらが、トプシダーへの対抗策を練り始めた!

 

あらすじ

 第2シーズン(9~16巻)7作目。 原タイトル:SCHRITT IN DIE ZUKUNFT (意訳:未来へのステップ)。

 ティフラー、ミルドレッド、ハルナハンは宇宙艇で土星の衛星タイタンに到着し、難破しているアルコンの直径200メートルの宇宙船を発見する。そしてハルナハンは艦内で球状の宇宙生物と遭遇し、相手は「ハルノ」と名乗る。ハルノは光をエネルギーとしていたが、一万年前から光の無い艦内に閉じ込められて力が尽きかけており、そのために救難信号を送ったという。ティフラーたちはハルノを連れ出して太陽光を吸収させ、ハルナハンは宇宙へのあこがれのため、ハルノと共に旅立つことを決意した。ハルノはティフラーに謝礼としてある情報を渡す。


 大西洋の海底ドームでは、マーカントたちが帰還しないローダンの死亡を考え始めていた。またドーム内で採取されたDNAからは、その持ち主が一万年の間全く老化しなかったことが判明していた。クレストは、そのDNAの持ち主に化けて海底のアルコン戦艦のポジトロニクスと交渉し、最後の瞬間にティフラーから届いたコードをポジトロニクスに教えることで、自分がかつてのドームの司令官の後任であると信じ込ませた。


 世界各地では、ファンタン星人の略奪行為に市民の反感が高まっていた。30年間眠り続けていたミュータント・イワン・ゴラチンは、イシ・マツという女性に誘われ、ファンタン星人に抵抗するグループの一員となった。


 ヴェガ星系では、捕らえられたトルトが、トブシダーに種族に対する放送を強要されるが、一日の休戦の後の大反抗を呼び掛けたため、殺害されてしまう。それを見たフェロル人は激高するが、実はトルトは生きていた。

 ローダンたちは、フェロル人とトブシダーを停戦させるため、一万年前の宇宙船を「ラスト・ホープ」と名付けて出発させ、トブシダーに自らを「光もたらす者」と名乗って接近する。そして《ラスト・ホープ》はトブシダーの使うアルコン製戦艦に収容される。


感想

 なんと! ここでハルノ登場か! まあスタートしてからすでに15巻目なので、オリジナルシリーズと量的には変わらない段階なのですが、まさか太陽系でひょっこり出会うとは思わなかった(笑)

 ほーん、アルコンの総督は既に不老不死状態ですか……、しかし正体はまだまだ明かすつもりはないようで、気を持たせますのう。

 すっかり忘れていたイワン・ゴラチン再登場……、しかしイシ・マツとくっつくとは意表をつかれた。あとゴラチンたちの登場パートだけ、ローダンというよりハリウッドの侵略SF映画みたいになっとる。ゴールデンゲートブリッジを切って持っていくとか、その手の映画でいかにもありそうじゃないですか?

 ローダンが乗るのも、大西洋に沈んでいるのもポンコツ宇宙船……、地球人が故障にびくつかなくていい新品に乗れる日はいつになるのか?
 
 
 

他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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【SF小説】感想「宇宙オペラ」(ローダンNEO 14)(2018年12月19日発売)

宇宙オペラ (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122113
宇宙オペラ (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2018/12/19
Wim Vandemaan (原著), ヴィム ファンデマーン (著), 高木 玲 (翻訳)
発売日 : 2018/12/19
新書 : 274ページ
出版社 : 早川書房 (2018/12/19)

【※以下ネタバレ】
 

トーラと共にラノルに着いたローダンらはフェロン人の長・トルトに迎えられる。ブル、シドらは脱出のため新たな作戦を練るが……


トプシダーの捕虜収容所から脱走したタコ、アンネらは、遂に惑星ピゲルでフェロン人の長トルトと邂逅した。そしてトーラを救出したローダンらは惑星ラノルにて、長年彼らを待ちわびていたという者から驚愕の事実を知らされるが…。一方、宇宙船“ミラナー”に囚われているブル、シドらは、ネズミやビーバーに似た姿のグッキーと出会う。彼らは脱走のため協力して、ファンタン星人相手に“芝居”を演じる算段を始めた。

 

あらすじ

 第2シーズン(9~16巻)6作目。 原タイトル:DIE GIGANTEN VON PIGELL (意訳:ピゲルのギガント)。

 ファンタン星人に拉致されたブルたちは、宇宙ステーション《ミナラー》で、やはりファンタン星人に捕えられているネズミビーバーのグッキーと遭遇した。ブルたちはグッキーと力を合わせ、逃走のために、芝居を公演すると言い出す。そして芝居の最中にグッキーたちのテレポート能力で、ステーションに係留中の宇宙船内に逃走する。


 ヴェガ星系。タコたちのグループは第6惑星ピゲルに到着した後、フェロル人に保護され、元首トルトと対面した。タコは、トルトがトブシダーに降伏すると見せかけてトブシダー司令官を拉致する計画を立てる。そしてトブシダー司令官フレクト=オルンをテレボートで誘拐する事には成功するが、トルトとアンネはトブシダーに捕まってしまった。


 一方、ローダンたちは転送機で第16惑星ラノルに到着するが、彼らの前にテラニアで昏睡状態の筈のエルンスト・エラートが幽霊の様な姿で現れ、奇妙な予言を行ってから消える。さらに、そのあと老アルコン人・ケルロンが現れ、ローダンが来るときのために要塞を建設して待っていたと言う。しかしケルロンは半ば正気を失っており、「要塞」は未完成のまま放置された廃墟で、兵士たちも既にミイラ化して死んでいた。ケルロンは過去の事をローダンたちに説明した。

 一万年前。アルコン人は「メタン種族同盟」という敵との戦いのため、「ラルサフIII」と呼ぶ地球に進出し、コロニーと基地を建設していた。しかしラルサフIIIは本星から見捨てられたため、総督は金星に避難用の基地を建設させるとともに、やはり避難所建設のため、ケルロンに27光年離れたヴェガ星系の調査を命じた。

 ケルロンはヴェガでフェロン人が内戦状態であることを知るが、トルトと名乗る男に協力し、フェロン人の統一に力を貸した。そしてその見返りとして、フェロン人が「光もたらす者」という種族から貰った転送機の内の一台を贈られた。ケルロンは一度ラルサフIIIに戻り、総督に転送機を渡した後、避難民を連れて再度ヴェガに向かい、第16惑星ラノルに基地を建設し、コールドスリープを繰り返しながら、総督が来る日を待ち続けていたという。

 ケルロンは全てを語った後、力尽きて死んでしまった。ローダンたちは一万年前にはヴェガには43個の惑星があったのに、現在は当時の第10惑星が無くなっていることに気が付く。「要塞」にはケルロンが乗っていた一万年前の60メートル級宇宙船が残されていた。


感想

 とりあえずケルロンの過去語りは面白かったのですが……、タコとアンネのどうしようもなく冷え切ったギスギスした会話を読んでいるだけで鬱になってくる…… そしてこの泥の中を進むような展開の遅さよ……

 
 

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