【映画】感想:劇場アニメ「劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~」(2009年)

劇場版 マクロスF イツワリノウタヒメ [レンタル落ち]

BS12 日曜アニメ劇場 https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/
放送 BS12。

【※以下ネタバレ】
 

2059年 歌が銀河を震わせる
奇跡のトライアングルが宿命さえ塗り替える


西暦2059年。新天地を目指し航海する超長距離移民船団「マクロス・フロンティア」。大空に憧れバルキリーパイロットを目指す少年「早乙女アルト」。銀河最強のポップスター「シェリル・ノーム」。そのシェリルを目指して一直線に走る歌手志望の少女「ランカ・リー」。
三人が出逢った時、誰も想像しなかった物語が幕を開ける。
謎の生物「バジュラ」からふたりの少女を守るため、可変戦闘機VF-25で戦うアルト。友との出会い、新しい世界。だが、船団を巡る戦いは激しさを増し、ついにはシェリルにスパイの疑惑さえ持ち上がる。炎を切り裂き飛び行く先に、彼らを待つ“謎”と“歌”とは……!

 

あらすじ

 西暦2059年。人類が銀河系の各方面へと大規模な移民を行っている時代。

 移民船団の一つ「マクロス・フロンティア」に「マクロス・ギャラクシー」の大人気アーティスト・シェリル・ノームがライブのため来訪した。ところがシェリルのライブの最中、宇宙から巨大な昆虫を思わせる宇宙生物「バジュラ」の大群が襲来し、フロンティアは大混乱に陥る。

 そんな中、ライブの裏方だった学生・早乙女アルトシェリルと友人ランカ・リーの命を救うため、戦闘機ヴァルキリーでバジュラと戦う事となった。パジュラはなんとか撃退されたものの、フロンティアは住人に数百人の犠牲を出してしまう。

 アルトはランカの義兄オズマから、ランカが過去の惨劇で肉親全てを失って過去の記憶を喪失し、オズマが引き取った事を知る。アルトはオズマが所属する民間軍事企業S.M.Sに入隊して訓練を開始した。一方ランカもかねてからの夢である歌手の道を歩みだし、小さな仕事をコツコツと積み重ねていった。

 フロンティアの上層部は、パジュラには脳が無く、何者かに遠隔操作される生物兵器であるらしいことを突き止めていた。

 シェリルは何故かアルトに好意的でプライベートで度々アルトを訪ねてくる。しかしオズマはアルトに対し、シェリルはギャラクシーのスパイで、パジュラはマクロス・ギャラクシーが差し向けた生物兵器だという疑いを表明し、シェリルを警戒するように言う。実際、シェリルのマネージャー・グレイスは、ランカを密かに監視させていた。

 やがて、パジュラ襲撃事件で中止となったシェリルのライブが、改めて「リベンジライブ」と銘打って開催されることになった。アルトはシェリルに真実を聞こうとライブ前のステージを訪れるが、そこにグレイス、オズマたちも現れる。オズマたちは、グレイスをスパイ容疑で逮捕しようとするが、グレイスはギャラクシー船団がパジュラに攻撃を受けたという事実を明かす。しかもフロンティアはギャラクシーからの救難要請を握りつぶし見殺しにするつもりだと糾弾する。

 事態の急変に動揺するオズマたちだったが、シェリルはS.M.Sに対し、自分の全財産と引き換えにギャラクシー船団の救援を依頼する。S.M.Sは依頼を受け、母艦マクロス・クォーターでギャラクシー船団へと向かった。そしてパジュラに攻撃を仕掛け、移民船三隻の犠牲を出しつつもなんとか船団を守り切る。

 ところがマクロス・フロンティアでシェリルのライブが始まると、それに引き付けられるようにパジュラたちはフロンティアに殺到し、攻撃を開始した。シェリルは人々を勇気づけるため、たった一人で歌い続ける一方、ランカは自分の歌声にパジュラを引き寄せる効果があることに気が付き囮になろうとするもののバジュラにさらわれてしまう。しかしアルトによってランカは無事救出された。シェリルとランカの歌が響く中、マクロスはパジュラの大群に対し勝利をおさめた。


感想

 評価は○(まあまあ)。

 テレビアニメの「マクロスF」は、数あるマクロス・シリーズでダントツに好きな作品で、ついうっかりシェリルの画集みたいな本を購入してしまうくらい好きなタイトルだったのですが、映画版は何故か見るチャンスが無く、なんと劇場公開から14年遅れでようやく視聴することが出来ました。

 し・か・し……、うーん? 俺の好きなマクロスFってこんな作品だっけ……? そもそもテレビ版のストーリーを忘れ切っているので偉そうなことは言えないのですが、なんかテレビの雰囲気と随分違いませんかね……?

 「TV版超時空要塞マクロス」と「映画版マクロス」が思いっきり違うのは有名な話で、あれ程には違いはなさげですが、展開が何かだるいし、シェリルがスパイ容疑でアルトと大喧嘩とか、なんかこうじゃないなー感強くて……

 まあラストは歌姫二人の熱唱に合わせて一大バトルが展開され、名曲「ライオン」もかかるしで、それなりには盛り上がりましたが、一本の映画として考えるとちょっと期待外れだったなー。続編で盛り返すのかなー?
 
 

https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/archive-sunday-animation/sunday-animation-103/
2023年3月12日放送
劇場版マクロスFイツワリノウタヒメ


番組概要
マクロスF」15周年記念!劇場版 前・後編を2週連続放送!


番組情報
【スタッフ】
原作:河森正治スタジオぬえ
監督:河森正治
演出:菊地康仁
脚本:吉野弘幸河森正治
キャラクターデザイン:江端里沙、高橋裕一
メカニックデザイン石垣純哉、高倉武史
バルキリーデザイン:河森正治
カニカルアート:天神英貴
CGIテクニカルディレクター:八木下浩史
色彩設計:中山久美子
美術監督吉原俊一郎美峰
音楽:菅野よう子
音響監督:三間雅文
制作:サテライト、エイトビット
配給:クロックワークス
製作:ビックウエスト、劇場版マクロスF製作委員会



【キャスト】
早乙女アルト中村悠一
シェリル・ノーム遠藤綾
ランカ・リー中島愛
オズマ・リー:小西克幸
ミハエル・ブラン神谷浩史
ルカ・アンジェローニ:福山潤
クラン・クラン豊口めぐみ
ブレラ・スターン:保志総一朗
ほか

 

2023年視聴映画のあらすじ・感想の一覧は以下のページでどうぞ

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劇場版 マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ [Blu-ray]
劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ [DVD]

【SF小説】感想「焦点の三角座銀河」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 684巻)(2023年3月7日発売)

焦点の三角座銀河 (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-684)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150123993
焦点の三角座銀河 (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-684) 文庫 2023/3/7
H・G・エーヴェルス (著), 工藤 稜 (イラスト), 星谷 馨 (翻訳)
出版社:早川書房 (2023/3/7)
発売日:2023/3/7
文庫:272ページ

【※以下ネタバレ】
 

アトランの要望を受け、局部銀河群への帰還に成功したロコシャンは、広大な三角座銀河にてバス=テトのイルナを探そうとするが!?


アトランの要望を受け、力の集合体エスタルトゥの暗黒空間から局部銀河群へと帰還飛行を試みたトヴァリ・ロコシャンは、四千万光年もの膨大な距離を転移し、なんとか到着できた。すべては守護神ルログの超能力のおかげだった。だがこの広大な三角座銀河でどうやってバス=テトのイルナを探そうかと考えていたとき、三隻のハウリ船と遭遇する。なんとその一隻には瀕死の状態で冷凍睡眠させられたイルナが乗っていたのだ!

 

あらすじ

◇1367話 焦点の三角座銀河(H・G・エーヴェルス)(訳者:星谷 馨)

 トヴァリ・ロコシャンは行方不明のバス=テトのイルナを探すため、守護神ルログの力を使い力の集合体エスタルトゥからM-33(三角座銀河)へと転移した。同じ頃アトランは不可思議なビジョンにより、ジェン・サリクがローダンとアトランの呪いを解くため、惑星クーラトで肉体を失ったことを知った。

 バス=テトのイルナは、秘密組織「遺伝子同盟」が、アコン人女性イルナとサーレルゴルト人カッツェンカットの姉を元に作った超生物だった。イルナはM-33に出現したハウリ人の情報を得ようとした際攻撃を受け重傷を負ってしまった。トヴァリはルログをハウリ人に渡す代わりにイルナの身柄を引き取るが、回復したイルナはトヴァリをハウリ人に捕まえさせたあとに脱走を手助けし、トヴァリを混乱させる。(時期:NGZ447年8月1日~)

※初出キーワード=惑星スリンガルIV。



◇1368話 ふたつの顔を持つ女(H・G・エーヴェルス)(訳者:星谷 馨)

 アトランたちは通常宇宙側のハンガイ銀河の近傍にある会合場所「Xドア」に到着し、さらに力の集合体エスタルトゥからヴィールス船団50万隻が帰還した。アトランはローダン救出のためタルカン宇宙に進出する準備を進めるが、トヴァリ・ロコシャンからイルナの消息を聞きM-33に向かった。M-33でアトランたちはイルナの裏切りでハウリ人に捕まるが、すぐにイルナは裏切ったふりだったことが判明し、ハウリ人の基地を壊滅させた。“それ”はアトランたちのタルカン宇宙進出を支援すると約束した。(時期:~NGZ447年8月25日)

※初出キーワード=Xドア。ヴァリオ・ストリクター。恒星スリンガル・アルファ/スリンガル・ベータ。


あとがきにかえて

・映画「アバター」の二作目「ウェイ・オブ・ウォーター」を見た話。


感想

・前半エピソード 原タイトル:BRENNPUNKT PINWHEEL(意訳:焦点ピンホイール)

 お騒がせ男トヴァリ・ロコシャンのM-33に戻って来てのバス=テトのイルナ探しをメインに、イルナの過去が語られる話。過去回想が頻繁に挿入されてやたら読み辛かった。

 今までイルナに関してはメチャクチャ設定をあいまいにしていて、アコン人女性の姿なのにサーレンゴルト人でカッツェンカットの姉で、と、読者が「つまりどういうこと?」と困惑しっぱなしだったのですが、ようやく素性の説明が行われました……、が、それがまたメチャクチャ(苦笑) 

 秘密組織・遺伝子同盟がアコン人女性のイルナとカッツェンカットの姉を合成して作った的説明ですが、遺伝子同盟が何故そんなことをしたのか不明ですし、そもそもサーレンゴルト人の故郷ナルツェシュ銀河はどこにあるのかも不明なのにどうやって連れてこれたの、とか、もう疑問が一杯。さらに後付けで、超人的回復能力があるとかペドトランスファー能力があるとか……、エーヴェルスはオリジナルキャラを優遇しすぎ!



・後半エピソード 原タイトル:IRUNA(意訳:イルナ)

 アトランがイルナ探しにM-33へ出かける話。すっかり出番のなくなったエイレーネがただのお邪魔キャラになっているのが哀しい……
 
 
 

675巻~700巻(「タルカン」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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ローダン・シリーズ翻訳者一覧は以下へどうぞ

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2023年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

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【ゲームブック】感想:ゲームブック「ツァラトゥストラの翼(文庫版)」(岡嶋二人/1990年)【クリア】

ツァラトゥストラの翼 (講談社文庫)

http://www.amazon.co.jp/dp/406184671X
ツァラトゥストラの翼 (講談社文庫) 文庫 1990/5/1
岡嶋 二人 (著)
出版社:講談社 (1990/5/1)
発売日:1990/5/1
文庫:409ページ

★★【以下ネタバレ】★★
 
 

この本は一頁から順には読めません。あなたにささやきかける陰の声に対するあなた自身の選択と決断に従って物語が作られていきます。宝石“ツァラトゥストラの翼”を盗んだ犯人を追って、ただ一つの正解をめざしてスタートして下さい。岡嶋二人が贈る、数千万、数億通りの変化が楽しめる究極のミステリー。

 

概要

 推理作家「岡嶋二人」が手掛けた推理ゲームブック。1986年2月に発売された本の文庫版。1986年版は作中に登場する暗号の答えが本の中に記載されておらず、解けない場合は講談社に問い合わせる必要があったが、文庫版は答えを記載した袋とじが巻末に付けられている。


あらすじ

 本の読者であるあなたに、本の中の登場人物である探偵が話しかけてきた。彼は探偵事務所の所員で、ボスから命じられた、大富豪が殺害され高価な宝石「ツァラトゥストラの翼」が盗まれた事件の捜査に力を貸してほしいという。あたたは探偵に指示を出し、見事事件を解決できるか!?


ゲームシステムなど

・パラグラフ数 … 460
・主人公の能力値 … 無し
・サイコロ振り … 無し
・フラグチェック … 有り

 サイコロ振り等は無い分岐小説タイプ。特定のパラグラフを通過するたびにチェックリストでアルファベットのA~Zにチェックしていき、その後の選択肢で「もしAをチェックしていればパラグラフ***番へ、していなければパラグラフ***番へ」という形で分岐先が指定される。

 最大の特徴として、中盤に暗号解読があり、ある暗号文を解読しないとその先に進めなくなる。


感想

 評価は○(なかなか面白かった)。

 江戸川乱歩賞の受賞歴のある、発売当時(1986年頃)の人気推理作家・岡嶋二人が本気で書いた、推理作家による本格推理ゲームブック。面白さはなかなかでした。


 ストーリーは、殺人&盗難事件を探偵の立場から捜査していく、という推理モノの王道パターン。しかも、小説家が書いたゲームブックにもかかわらず、パラグラフ構成に素人じみたところが無く、ベテランゲームブック作家が手掛けたのかと思う程に良く出来ていて、ゲームブックとしての質は一級品でした。


 しかしまあ、本作をクリアするのは本~当に大変でした。


 まずフローチャートを書くのが本当に難しい。探偵物だから当然ではあるのですが、「関係者に話を聞く」とか「どこそこに移動して捜査する」という場合の選択肢がとにかく多い! 関係者は10人近くいるし、移動できる場所も同様の数なので、フローチャートを書いていても一気に大量に分岐してしまい、爆発的に膨れ上がっていくチャートを見て半分泣きそうになっていました。

 また、チャートの分岐がコンピュータープログラムのそれに近く、何度もループして同じところに戻ってきてはループを抜けるまであれこれ行うとか、あるいは「容疑者を尋問する」「犯人を推理する」といった部分が一種のサブルーチンになっていて色々な場所から呼び出せるようになっていたりするので、普通の一本道フローチャートに慣れた身では上手くチャートを書ききれず、綺麗にまとめようと試行錯誤して何度も書き直したりしたので、手間がかかりましたね。

 また、本作に限らず「記号や文字によるフラグチェック」があるゲームブックではおなじみの辛さなのですが、分岐で「もしAをチェックしていればパラグラフ***番へ、していなければパラグラフ***番へ」という場合でもしAをチェックしていたら即死エンドだった場合、「Aをチェックしたのは一体いつどこだったのか」がすぐわからないので、どこからやり直せばいいのか即分からない。目を皿のようにしてフローチャートを丹念に見渡して、ようやく「あっ、ここだったのか」と確認して、そこからやり直さないといけなかったので非常に面倒くさかった……


 また本作品最大の謎である暗号の解読もかなり意地が悪かったですね。数字の羅列である暗号文を読んだだけでは絶対に解けず、あるアイテムと組み合わせて初めて読むことが出来るのですが、その「アイテム」の候補が10個くらいあり、その中から正しい物をノーヒントで選び出さないといけないのです……、そんなんわかるか!!(笑)

 しかしまあ、どのアイテムかを特定できれば、あとの解読自体は結構簡単でした(結構自慢したい)。暗号文に使われている数字を全てリストアップし、それをヒントのアイテムと見比べれば誰でも自然に答えは思いつきますよね~(再度自慢)

 でもまあ、暗号を解読できても、まだまだ作者の仕掛けた罠が山のように残っていて「おお、ようやくクリアか?」とぬか喜びさせられてバッドエンド、という失望を何度体験したことか……


 それだけにようやく真のエンドに到達できた時は小躍りしたのですが、ラストパラグラフの内容のあまりにあっけなさにちょっとガクッと来ました。もう少し祝福してくれても良かったんじゃないですかね?


 しかし作品の評価は上々で、解きごたえもありプレイしていて楽しい作品でした。あまり有名な作品では無いようですが、本作は隠れた名作と言って良いと思います。


参考:1986年版

http://www.amazon.co.jp/dp/4061924516
ツァラトゥストラの翼 (スーパーシミュレーションノベルス) 単行本 1986/2/1
岡嶋 二人 (著)
出版社:講談社 (1986/2/1)
発売日:1986/2/1
単行本:460ページ

 

追記(2023/03/19)

作者ご本人からコメント頂きました~ヽ(´▽`)ノ


  
 

2023年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

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ツァラトゥストラの翼 (スーパーシミュレーションノベルス)


 

【鉄道】感想:NHK番組「驚き!ニッポンの底力」『鉄道王国物語7 お召列車スペシャル』(2023年2月23日(木)放送)

驚き!ニッポンの底力

驚き!ニッポンの底力 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/XQN61JP49Y
放送 NHK BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 

驚き!ニッポンの底力
世界に誇る日本の技術力に迫る!

 

内容

驚き!ニッポンの底力 鉄道王国物語7 お召列車スペシャ
[BSプレミアム] 2023年03月12日 午後0:30 ~ 午後2:30 (120分)


天皇・皇后などが乗車した「お召列車」の御料車内部を高精細4Kカメラで初撮影。究極の美で彩られた華麗な世界と、お召列車にまつわる鉄道発展の意外な物語を明らかにする


さいたま市鉄道博物館に、明治・大正・昭和を駆け抜けた御料車計6両が、巨大なガラスケースに守られ保存されている。国の重要文化財も含まれる貴重な車両内部を4K初撮影。車内には、絹織物の玉座、刺繍や絵画で飾られた豪華な内装、そして天皇が携行する「三種の神器」の剣と曲玉を置く棚も…。さらに、「その時代の最高峰の列車」として走り続けたお召列車を手がかりに「定時運行」「スピード」など鉄道王国日本の底力を探る


【キャスター】高橋克典,【ゲスト】鉄道博物館主幹学芸員…奥原哲志,【出演】伊集院光市川紗椰,【語り】小田切千中條誠子

 
 お召列車を色々紹介する回。

感想

 2月に放送されたのを完璧に見落としていて、再放送をチェック。

 今回は普段の90分ではなく拡大120分で、天皇陛下のためのお召列車一本に絞っての番組となりました。しかしテーマが一つだけなので、それなりに色々(車軸のベアリング開発秘話とか、鉄道が定時運行するのはお召列車から始まった的な話とか等々)ありましたけど、正直あんまり変わり映えしなくて評価はもう一つ。

 いつもみたいな色々なネタを詰め込んだ構成の方が良かったなぁという気持ちでありました。
 
 
天皇陛下と鉄道 (交通新聞社新書158)
 
 

【ゲームブック】FFコレクション「イアン・リビングストン編」の収録作品が発表されたよ!【未訳作品が二つ!】

ファイティング・ファンタジー・コレクション 40周年記念~イアン・リビングストン編~「巨人の影」

ゲームブックファイティング・ファンタジー・コレクション40周年記念 ~イアン・リビングストン編~『巨人の影』」収録作品公開 - GAME Watch
長岡 頼(クラフル)2023年3月16日 12:00
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1486201.html

game.watch.impress.co.jp

 SBクリエイティブは、ゲームブックファイティング・ファンタジー・コレクション40周年記念 ~イアン・リビングストン編~『巨人の影』」を7月15日に発売する。完全受注製品となり、全国の書店やネット書店で5月12日まで予約を受け付ける。予定価格は8,580円。


 本作は、1人用アナログRPGファイティング・ファンタジー」の40周年を記念して発売されるゲームブックの第1弾。今回、最新作「巨人の影」から初期の「運命の森」までの5タイトルが収録されることも正式発表された。

 
 ということで、FFファン待望、2023年FFコレクション二連発の第一弾「イアン・リビングストン編」に収録の五作品が遂に発表されました~(快哉) そのタイトルとは~?

【巨人の影】
ファンサービスにあふれた、40周年記念作品。火吹山の奥深くで発見されたアーティファクト。その力が巨人を世に解き放つ


【運命の森】
シリーズ黎明期に発表され、シリーズの人気拡大に貢献した往年の名作。ドワーフの至宝を求めてダークウッドの森に挑む


【雪の魔女の洞窟】
物語は極寒の「氷指山脈」に始まり、様々な場所をたどる。複数のロケーションを巡ることでアランシアの世界を描き出した記念碑的作品


【トカゲ王の島】
その名のとおり絶海の孤島を舞台にした1篇。人類の隷属支配を企てるトカゲ王。その侵攻を阻むため、火山島へと潜入しての冒険を描く


【アランシアの暗殺者】
2019年に発表された新作。賞金首となってしまった主人公に手練れの暗殺者たちが襲いかかる。はたして生き延びることができるか……!?

 
 となりました。


 以前に予想した時
 

ゲームブック】2023年は「ファイティング・ファンタジー・コレクション」が2セット発売! シリーズ作品10冊刊行!【ブーム全盛期並み】
https://perry-r.hatenablog.com/entry/2022/12/28/163619

perry-r.hatenablog.com
 
 には、最新作とプラス「運命の森」「雪の魔女の洞窟」「迷宮探検競技」「甦る妖術使い」と読んだのですが、半分しか当たりませんでした。うーん、「死の罠の地下迷宮」が翻訳済みだから次は「迷宮探検競技」が来ても良いと思ったんですけど……

 とはいえ、未訳の新作が二つも楽しめるという事で前向きに考えましょう!
 

おまけ

 「1人用アナログRPG」……、ゲームブックを凄く遠回りに言うとそうなるのか……、凄くまどろっこしくないですかね……?
 
 

運命の森
運命の森-アドベンチャーゲームブック (3)
雪の魔女の洞窟
雪の魔女の洞窟―ファイティング・ファンタジー (9) (現代教養文庫52)
トカゲ王の島
トカゲ王の島‾ファイティング・ファンタジー (7)
 
 

【アニメ】「超時空世紀オーガス」が『40年前』の作品と気が付いて大ショック!【フィギュア王No.301】

フィギュア王 (301) (ワールド・ムック)

フィギュア王No.301
https://www.monoshop.biz/SHOP/1291fg301.html

www.monoshop.biz

【総力特集】超時空世紀オーガス


本年で放送40周年を迎える『超時空世紀オーガス』。『超時空要塞マクロス』に続く「超時空シリーズ」第2作として登場したSFアニメーション。今回は放送40周年記念としてフィギュア王ならではの大特集だ。貴重な設定資料にインタビュー、懐かしのグッズ、そして新作アイテム。とくと堪能せよ。

 
 ホビー雑誌「フィギュア王No.301」の特集はオーガス。キャラ&メカ設定とか、関係者(速水奨松崎健一美樹本晴彦宮武一貴、大野木寛、等)インタビューとかもりだくさん。

 そして、みんなが「40年も前の作品を」と連呼するので、「え゛え゛~、40年前ぇぇぇ? もうそんなに経ったの~?」と過ぎ去った年月に驚愕しています。そんな前のアニメだったのか……、

 

超時空世紀オーガス - SUPER DIMENSION CENTURY ORGUSS TV SERIES [DVD][Import]
HI-METAL R 超時空世紀オーガス オーガス 約170mm ダイキャスト&ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

【コミック】記事「イブニングが23年間の歴史に幕」【休刊(涙)】

イブニング 2023年6号 [2023年2月28日発売] [雑誌]

イブニングが23年間の歴史に幕、最終号に「アザゼルさん。」「ギャングキング」読み切り
2023年2月28日 12:03
コミックナタリー編集部
https://natalie.mu/comic/news/514631

natalie.mu

イブニング(講談社)が本日2月28日発売の6号をもって休刊。最終号に久保保久「よんでますよ、アザゼルさん。」と柳内大樹ギャングキング」の読み切りが掲載された。


2001年に月刊イブニングとして創刊されたのち、2003年より第2・第4火曜日発売の月2回刊行となった同誌。


なお休載後の各作品の移籍先も発表された。真船一雄「K2」、久慈進之介「陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬」、フジモトシゲキ「ハードボイルドマタタビビバップ」、五十嵐律人原作による束ユムコ「法廷遊戯」、市川マサ「正義と極道」、松本明澄「立ち飲みご令嬢」、赤名修「賊軍 土方歳三」、天樹征丸原作によるさとうふみや金田一37歳の事件簿」、小林まこと「JJM 女子柔道部物語」、日本橋ヨヲコ少女ファイト」、木城ゆきと銃夢火星戦記」、サライネス「誰も知らんがな」は、コミックDAYSで順次連載開始。


また松本ひで吉「いきものがたり」はモーニング(講談社)にて不定期連載される。さらに第1部が完結した出端祐大「ふたりソロキャンプ」はコミックDAYSに特別番外編が3話掲載されたのち、第2部がモーニング(講談社)でスタートする予定だ。詳細はイブニングの公式サイトで確認を。

 
 結構好きだったイブニングが力尽きて休刊。しかしまあ、不本意な打ち切りというのは殆ど無く、大体はWEBコミックの「コミックDAYS」かモーニング本誌に引っ越しです。


 完結した
・プロ嫁 渡辺慎
・たたセン 広瀬べろせ
・羽衣先生は今日もカンヅメ 華鳥ジロー

はしっかりオチが付いていたので問題無しでしたし。


 しっかし「ふたりソロキャンプ」がまさか週刊化するとは思わなかった。あの壮絶な背景の書き込み、週刊で維持できるの、と心配になりますな……


【SF小説】感想「ハンガイ銀河の占星術師」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 683巻)(2023年2月21日発売)

ハンガイ銀河の占星術師 (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-683)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150123977
ハンガイ銀河の占星術師 (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-683) 文庫 2023/2/21
エルンスト・ヴルチェク (著), クラーク・ダールトン (著), 工藤 稜 (イラスト), 若松 宣子 (翻訳)
出版社:早川書房 (2023/2/21)
発売日:2023/2/21
文庫:288ページ

【※以下ネタバレ】
 

エスタルトゥの痕跡を追うヨルダン、ローダン、ベオドゥは惑星トゥヨンに到着、この星の奇妙な種族とエスタルトゥとの関係とは!?


エスタルトゥのシュプールを追うヨルダンに導かれ、ローダンとベオドゥは、ササク星系第三惑星トゥヨンの宇宙港に到着した。だがそこには宇宙船もなければ住民もいない。不審に思いながらもローダン一行は近くの町へと向かうが、そこには巨大な天球儀があった!どうやら占星術師の評議会がこの町の住民を支配しているようだ。はたしてベングエルというこの奇妙な種族と、エスタルトゥとのあいだにはどのようなつながりが!?

 

あらすじ

◇1365話 ハンガイ銀河の占星術師(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:若松 宣子)

 ローダン、ベオドゥ、ヨルダンは、惑星トゥヨンの住人ベングエル種族と接触するが、ベングエルたちは占星術を生活の中心とする原始的な種族で、エスタルトゥについては何も知らなかった。やがてドリフェルカプセルとカルタン人の艦隊がローダン救出のため到着し、混乱の中でヨルダンとベングエルの一体が対峙した瞬間、両者は意識を喪失し、覚醒した時には二体とも知性を完全に失っていた。ローダンは、去る4月2日にハンガイ銀河のさらなる1/4が転送されたことを知った。(時期:NGZ447年4月20日~5月10日)

※初出キーワード=カンサハリヤ。アフ=メテム。炎の侯爵。



◇1366話 成就の地、探索の旅路(クラーク・ダールトン)(訳者:若松 宣子)

 精神存在エラート=テスタレは、完璧な肉体が得られるという謎の場所「成就の地」を求めて宇宙を旅していた。18年前、NGZ429年。エラートは“それ”に宇宙に送り出され、あて無き旅の末に450年前に出合った神秘的な老人バルコンと再会した。エラートは「成就の地」の場所を知るバルコンと共に転送機で移動を試みたが、何故か離ればなれとなり、ヴィールスの体も失った。

 現在。エラート=テスタレは、捜索の末、深淵の騎士の拠点惑星クーラトでバルコンに追いついたが、この星にもバルコンが探す同族はいなかった。エラートたちは、ジェン・サリクがローダンとアトランの呪いを解くため、精神存在となってケスドシャン・ドームと一体化したことを知った。バルコン、エラート=テスタレは、クーラトを離れさらなる探索に旅立った。(時期:NGZ429年~447年)

※初出キーワード=スプラヘトの制御者。“それ”の助産婦。アムリングハルの年表。ウヨモンの賢者。


あとがきにかえて

・運転免許取得のため講習を受けている話。


感想

・前半エピソード 原タイトル:DIE ASTROLOGEN VON HANGAY(意訳:ハンガイ銀河の占星術師)

 ローダンがエスタルトゥの消息を追って半知性体ベングエル種族と遭遇する話。展開がだるい上に、最後は謎だけ残してはいおしまいという、かなり質の低い話でした。これはちょっとね……



・後半エピソード 原タイトル:DIE FREIHEIT DES BEWUSSTSEINS(意訳:意識の自由)

 エラート&テスタレが謎の老人バルコンを追いかける話。バルコン老人、懐かしすぎる。

 調べてみると、前回登場したのは2011年発売の414巻「バルコンの男」収録の827話「バルコンの男」(作者 クラーク・ダールトン)で、500話ぶり、日本版では12年ぶり、でした。おかげで前回登場した時はどんな役回りだったか全く覚えていなくて、当時の感想を読み直しましたよ。この話、タルカンサイクルと何の関係があるのか……、もうゲスト作家的な存在になっているダールトンに好き勝手書いてもらったという事かしらん?
 
 
 

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