感想：小説「コスモクラートの協力者」（宇宙英雄ローダン・シリーズ 491巻）(2015年2月20日(金)発売)

　小説「コスモクラートの協力者」（宇宙英雄ローダン・シリーズ 491巻）の感想です。
（※以下、今回の話の内容について触れています。ご注意ください）

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■データ（公式）
http://www.amazon.co.jp/dp/4150119910
コスモクラートの協力者 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-491 宇宙英雄ローダン・シリーズ 491) 文庫 2015/2/20
クルト・マール (著), ウィリアム・フォルツ (著), 工藤稜 (イラスト), 嶋田洋一 (翻訳), 星谷馨 (翻訳) 文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2015/2/20)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150119910
ISBN-13: 978-4150119911
発売日： 2015/2/20

＞ライレとともにバリュス天体を訪れたローダンとアトランは、廃墟を探索しはじめるが！？

＞《バジス》はついに物質の泉の近傍宙域、“バリュス”のなかにはいった。だが、調査飛行に出た搭載艦《メンフィス》の乗員四名は消息不明のままだ。そんななか、ローダンとアトランは物質の泉に連れていくとライレにいわれ、廃墟のように見える場所にやってきた。ライレによると《バジス》から見えた無数の光点、バリュス天体のひとつだという。ところが、ローダンが都市を探索していると突然、建物や道路が崩れだした！

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■宇宙英雄ローダン・シリーズ[491]巻

　日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン･シリーズ」の一冊です。

発売日　＝ 2015年2月20日(金)
サイクル＝第15サイクル「宇宙の城」

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◆９８１話　コスモクラートの協力者（クルト・マール）（訳者：嶋田洋一・星谷馨）

　ローダンとアトランはライレと共に「物質の泉」近傍の空間「バリュス」に有る「バリュス天体」にやって来るが！？

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　「バリュス天体」の設定（実態は一銀河で、それの影がここにあるだけ）というのを読んで、Windowsのショートカットを連想したのは私だけですか。それにしても細胞活性装置が都合よすぎ。

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◇９８２話　選ばれし者（ウィリアム・フォルツ）（訳者：嶋田洋一・星谷馨）

　ライレは《バジス》乗員のある者を物質の泉の彼岸に連れて行くと告げるが！？

−＞

　この話を読んで「物質の泉」とは何なのかますます解らなくなりました。「コスモクラートの協力者」では「バリュスは物質の泉の前庭」という説明が繰り返されましたが、こちらのP162では「“バリュス”と名付けられた物質の泉」と書いてあるのです……、物質の泉はバリュスそのものなのか、バリュス内のどこかにあったのかどっちなのかハッキリしろ。

　なつかしのオービター・ゾルグが再登場！(P175)。《バン＝タウ＝ラ》から《バジス》に乗って以降まるで出番がありませんでしたが、一応忘れられてなかったのね。これ以降のライレのサムカーの出自語りがいかにもフォルツ風でした。

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　前半はゲストキャラのバリュス天体での冒険話が水増し風でイマイチでしたが、後半はみっちりで良しでした。

　新加入した翻訳者「星谷馨」（ほしや・かおり）氏は、いきなり一人で一話翻訳ということでも無いようで、今回は『星谷氏が訳した内容を嶋田洋一氏が監修』という形では無かったかと推測します。

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★表紙絵

　メインは崩壊寸前の惑星をさ迷うローダンとアトラン。足元にぶっ倒れたライレ。

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★あとがきにかえて

　担当は初登場の「星谷馨」氏。全１ページ。初登場の挨拶。

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★予告

　次巻は492巻「未知なるインパルス」(クラーク・ダールトン＆Ｈ・Ｇ・エーヴェルス)(2015年3月6日(金)発売予定)。

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★おまけ

　あらすじネタバレ版はこちらへ。