感想:アニメ「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」第9話:昔からずっと歳をとらない七人の家族がいました


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放送 BS11。全13話。
【※以下ネタバレ】


第9話 果てしなき家族の果て

■あらすじ

 神化44年9月。アメリカが、超人課にずっと研究していたという日本人の不老不死の超人の存在を教えてきた。アメリカはその超人を戦争開始直後の神化16年12月に捕虜にして以来、その能力を研究していたが、どうやっても殺す事ができず、最近はもてあましているらしい。そして日本にその超人の家族を捕らえて共同研究する話を持ち込んできた様だった。


 超人課は、その捕虜の身内と思しき森野家という家族を密かに監視していた。兵馬の証言によれば、彼は過去の様々な時代を訪れる度に、森野家一家に似た人々を何度も目撃したという。一方、超人課の方針に反発して課から離れていた爾朗は、超人課の行動に反発する。


 やがて捕虜になっていた稔が森野家に戻ってくるが、そこにアメリカの巨大ロボットが襲撃してきた。アメリカは能力が解明できない森野一家を皆殺しにするつもりで、ロボットに生物の分子結合を破壊する毒薬「バイオ・デストロイヤー」を武器として持たせていた。超人課はロボットを食い止められず、一家はバイオ・デストロイヤーで溶かされ、それを確認してロボットは自壊した。ところが次の瞬間、森野一家は再生すると、またどこかへ姿を消した。


脚本:辻真先



■感想

 今回はズバリ「SFサザエさん」。西遊記やら桃太郎の話を元ネタに現代風にしたりSFにしたり、というのは創作でよくある手ですが、なんと、サザエさんをハード(?)SFとして解釈してみるというおそれ多い試みにチャレンジ。もっとも、今回のシナリオを書いたのが、アニメシナリオ業界の大御所でサザエさんも書いていた辻真先だから、ギリギリオッケーでしょう(駆け出しの脚本家がこんな話をやったら、不敬だ!とネットから叩かれそう……)。


 どんな変な話になるのかと警戒していましたが、サザエさん的一家が本当に全く歳もとらずにずっと生き続けている、という話で一本仕立てていて、わりと面白かった。また秋田課長がなぜか居ないとか、爾朗が既に超人課から離れている(でも今のところは敵対していない)とか、細かいところも気になる回でした。


■一言メモ

 森野一家の名前は以下の通り

森野耕作 … 家長
森野フナ … 耕作の妻
畑山サナエ … 長女
畑山稔 … サナエの夫
森野シゲル … 長男
森野ワカバ … 次女
畑山メグミ … 稔とサナエの娘