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映画｜NHK BSオンライン http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/
放送 NHK BSプレミアム 2017年7月17日(月)
【※以下ネタバレ】
宇宙暦２２５９．５５。謎の男ハリソンによって地球は史上最大の危機に。ロンドン、サンフランシスコと急速に広がる脅威に、ＵＳＳエンタープライズ号のキャプテン、カークは仲間たちと共に、ハリソンが逃げ込んだ星へと旅立つが…。ヒットメーカー、Ｊ・Ｊ・エイブラムス監督によるシリーズ第２弾。冷酷でミステリアスなハリソンを演じるのは、人気ドラマ「ＳＨＥＲＬＯＣＫ（シャーロック）」のベネディクト・カンバーバッチ。
あらすじ
カークは任務中の規則違反をスポックに上層部に報告されたことで、エンタープライズ号の艦長を下ろされ、またスポックは別の船に異動することになった。そんな最中ジョン・ハリソンという中佐が、ロンドンで艦隊の施設に爆弾テロを起こす。事態を受け、艦隊の艦長級の人間が招集されるが、そこをハリソンが襲撃し、カークの恩人であるパイク提督も殺されてしまった。
ハリソンがクリンゴン帝国の惑星クロノスに逃亡したことが解り、カークはエンタープライズの艦長に戻り、スポックたちと共にクロノスに向かった。上司マーカス提督は、秘密兵器の魚雷で惑星ごとハリソンを吹き飛ばすように命じていたが、カークはスポックたちの説得でハリソンを生きて捕まえるため、少人数で着陸する。しかしカークたちはクリンゴン人に襲撃され殺されそうになるが、ハリソンが一人でクリンゴン人を皆殺しにした後、カークたちに投降した。
実はハリソンは本名をカーンと言い、300年前に遺伝子改造で作られた超人だった。その後地球を追放され、人工冬眠していたところをマーカス提督に発見され、マーカスのために優れた知性をつかって新兵器を開発していたという。マーカス提督は、カーンの事件を利用してクリンゴン帝国と全面戦争を開始するつもりだった。
そこにマーカス提督の乗ったD級新型戦艦が現れ、秘密を知ったカークたちを皆殺しにすると言い出した。カークはすぐに地球に向けて逃走するが、D級戦艦に追い詰められる。カークとカーンはD級戦艦に乗り込み、内部から船を制圧した。ところが今度はカーンがエンタープライズ号に脅しをかけてきた。スポックは上手くトリックを使ってカーンのD級戦艦に大損害を与える。
ところが直後、エンタープライズ号が動力を失い、地球に墜落し始めた。カークは動力を回復させるため、放射線で危険な機関室に入り、船を救うが放射線で死んでしまう。一方カーンは地球にD級戦艦を墜落させるとそのまま逃走するが、追いかけてきたスポックに捕まる。カーンの特殊な血液をカークに輸血することでカークは生き返った。カーンはそのまま冷凍睡眠処置された。
一年後。エンタープライズ号は5年間の宇宙探査の旅に出発した。
感想
評価は△。
2009年公開の「スタートレック」の続編。2009年映画は、まさに「リブート」の名にふさわしく、作品世界の歴史を改変して別物語にしてしまうという強引な内容で、「なんじゃこりゃ～」感炸裂だった、ある意味トンデモ映画。そんな訳で、1960年代のオリジナルシリーズファンとしては全く受け付けない内容だったのですが、その映画の続編ですので、こちらもなんともオリジナルからかけ離れた内容になっていました……、はぁ。
内容としては、
・冒頭のカークやスポックたちの体を張ったアクションシーン
・海中から浮上する（！）エンタープライズ号
・ハリソンが船長会議を襲撃してビルの中に機関銃を撃ち込みまくる展開
・クロノス星でカークたちのシャトルとクリンゴン機がドッグファイト
・クロノス星でカークたちとクリンゴン人が大肉弾戦
・エンタープライズ号とD級戦艦の大バトル
・カークとカーンがD級戦艦に飛び乗る宇宙飛行シーン
・D級戦艦内での肉弾戦
・終盤の地球でのカーンとスポックの大バトル
など派手なシーンがてんこ盛りで、手に汗握るという言葉に相応しい場面の連続ですが……、「宇宙大作戦／スタートレックとはこういう物じゃない」感がすさまじい……
まあ、今までいたトレッキー以外の客を掘り起こしていこう、という発想かもしれませんけど、だったら、最初からもう全く新しいSFシリーズとして展開した方がよほどすっきりします。なまじカークとかスポックとかエンタープライズ号とかいう名前を使われるから、違和感が半端じゃなかったです。正直これはなぁ…… アメリカの客はこのシリーズに納得しているんですかね……
ところで終盤カークとスポックがガラス越しに手のひらを合わせるシーン、あれ、オリジナル版映画の「カーンの逆襲」に二人の立場が逆だけど、そっくり同じシーンがあった気がするのですが、オマージュ的な？
スター・トレック イントゥ・ダークネス
BSプレミアム7月17日（月）午後9:00～11:13
【製作・監督】
Ｊ・Ｊ・エイブラムス
【製作・脚本】
デイモン・リンデロフ、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
【製作】
ブライアン・バーク
【原作】
ジーン・ロッデンベリー
【撮影】
ダン・ミンデル
【音楽】
マイケル・ジアッキーノ
【出演】
クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、ベネディクト・カンバーバッチ ほか
製作国：
アメリカ
製作年：
2013
原題：
STAR TREK INTO DARKNESS
備考：
英語／字幕スーパー／カラー／レターボックス・サイズ
