【映画】感想：映画「ゴジラキング・オブ・モンスターズ」(2019年:アメリカ)

映画「ゴジラキング・オブ・モンスターズ」フジテレビ https://www.fujitv.co.jp/b_hp/godzilla_kingofmonsters/
放送　フジテレビ系。2021年5月29日(土)

【※以下ネタバレ】
　

シリーズ最新作公開記念！ゴジラ、モスラ、ラドン、そしてキングギドラ。怪獣オールスターが勢揃い！日本発、ハリウッド製作の超大作を本編ノーカットで地上波初放送

あらすじ

　ゴジラのサンフランシスコ襲撃から五年後。怪獣の調査を行う組織「モナーク」は、世界中で休眠状態の怪獣を次々と発見し、基地を建設して監視していた。中国の基地では怪獣「モスラ」が卵から孵化し、エマ・ラッセル博士は音で怪獣とコンタクトする装置「オルカ」によってモスラ幼虫をおとなしくさせることに成功する。ところが直後、環境テロリスト・アラン・ジョナと部下たちが基地に乱入し、オルカを強奪し、エマと娘のジョナサンを誘拐した。

　ジョナたちは次は南極のモナーク基地を襲撃し、氷の中に眠っていた「モンスター・ゼロ」を復活させた。そこにゴジラが現れ、モンスター・ゼロとの戦闘を開始したが、モンスター・ゼロは南極から飛び去り、ゴジラもその後を追った。

　実はエマは誘拐されたのではなく、最初からテロリストの仲間で、モナークの面々に「人間は地球を害する存在で、怪獣たちは地球を守る免疫である」との持論を語る。エマはメキシコの火山から怪獣「ラドン」を復活させるが、ラドンは接近してきたモンスター・ゼロに敗れ去ってしまう。そこにゴジラが現れ、アメリカ軍はあらゆる生物を死滅させる新兵器「オキシジェント・デストロイヤー」を打ち込んだが、ゴジラだけが死んでしまい、モンスター・ゼロはそのまま飛び去ってしまう。

　やがてモンスター・ゼロの呼びかけで世界中の怪獣たちが目覚めて破壊活動を開始し、世界は大混乱に陥る。古代の伝承によれば、モンスター・ゼロこと「キングギドラ」は宇宙から来た怪獣であり、つまり地球の免疫云々とは関係が無く、自らを頂点として他の怪獣を操り地球環境を作り替えようとしているらしかった。エマは自分の計画が狂ってしまった事に狼狽するが、ジョナは自然は人間にはコントロールできないと気にもしなかった。

　やがてモスラが成虫となり、ゴジラと交信し始めたことで、ゴジラが生存していると解った。芹沢博士は傷ついたゴジラを復活させるため、自身を犠牲にして核爆弾をゴジラの側で爆発させ、ゴジラは復活した。

　マディソンはエマからオルカを盗んでボストンの隠れ家を脱出し、怪獣を鎮める音を発したことで、世界中の怪獣はおとなしくなった。しかしそれを聞きつけたキングギドラ、さらにゴジラがボストンに現れた。ゴジラとキングギドラの戦いが開始され、さらにゴジラに味方するモスラと、モンスター・ゼロに従うラドンとの戦いも展開されるが、モスラは死ぬものの最終的にゴジラがキングギドラを倒し、他の怪獣たちはゴジラにひれ伏した（エマはテロリストと手を切って色々あった挙句死んだ）。

　ボストンの戦いの後、世界中で怪獣のおかげで（？）自然環境が回復していった。最後、ジョナが漁師が引き上げたキングギドラの頭を見ているシーンで〆。

感想

　評価は△（こんなもんだろ……）。

　アメリカの怪獣映画シリーズの、2014年のギャレス・エドワードゴジラ、2017年のキングコング、に続く3作目。まあ悪くはないけど、それ以上では無かった……

　いつものごとく特撮は凄かったのですが、エマ博士の「人間は地球を害する悪、それを滅ぼす者が善」みたいな立派なアジ演説の辺りで「そんなこったろうと思っていたよ……」と物凄く冷めてしまい、以後テンションが上がらず。それに、怪獣映画に「家族の愛」を持ち込まれた時点で、まどろっこしいというかそういうの要らない感が強くて……

　クライマックスの対決は、ゴジラ対キングギドラという最高のカードの筈なのに、なんかイマイチ盛り上がりに欠けるというか。まあムートーとかいう新顔との対決よりはマシでしたが、やはり何か求めるものには足りなかった……

　ダメとは言いませんけど、大興奮とか至高の作品とかでは無かったですね。
　
　

https://www.fujitv.co.jp/b_hp/godzilla_kingofmonsters/
土曜プレミアム・映画「ゴジラキング・オブ・モンスターズ」
地上波初放送
2021年5月29日(土) 21:00～23:40

怪獣の研究・保護を目的とする秘密機関モナーク機関の基地を、謎の武装集団が襲撃。女性研究者のエマ・ラッセル博士と娘のマディソンが拉致される事件が発生する。モナークの芹沢は、拉致の原因はエマが研究を進めていたオルカ装置にあるとにらむ。それは怪獣と共鳴する音を発生させ、怪獣を操ることをも可能にする危険な装置だった。
芹沢はかつてエマと共同でオルカ装置を研究し、夫でもあったマーク・ラッセルに助けを求める。誰よりもオルカ装置の恐ろしさを知るマークは悪用される前に、一刻も早く怪獣を死滅させるように訴える。しかし、時すでに遅し。異変を察知したゴジラが姿を現した。さらに中国からモスラ、カリブの火山からラドン、南極大陸からキングギドラが目を覚まし、世界各地を怪獣が蹂躙（じゅうりん）。怪獣同士が覇権争いのバトルを繰り広げる中、誘拐されたエマとマディソン、そしてオルカ装置の奪還に向けてモナークは動き出す。

出演者
マーク・ラッセル：カイル・チャンドラー（日本語吹替：田中圭）
エマ・ラッセル：ヴェラ・ファーミガ（日本語吹替：木村佳乃）
マディソン・ラッセル：ミリー・ボビー・ブラウン（日本語吹替：芦田愛菜）
グレアム：サリー・ホーキンス（日本語吹替：高橋理恵子）
芹沢猪四郎博士：渡辺謙（日本語吹替：渡辺謙）
チェン：チャン・ツィイー（日本語吹替：甲斐田裕子）

スタッフ
【監督】
マイケル・ドハティ

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