感想「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」

■アニマックス
http://www.animax.co.jp/feature/index.php?code=223275

再会を約束した兄弟の願いが、謎めく陰謀と交錯する!!ふたつの世界に引き裂かれたエルリック兄弟は、それぞれ再会を願ってその手段を探し求めていた。兄、エドワード・エルリックが飛ばされてしまった先は、西暦1923年……やがて世界大戦につながる動乱の予感をはらんだドイツ・ミュンヘンであった。得意の錬金術を封じられてしまったエドは、弟の面影をもつ若者アルフォンス・ハイデリヒの力を借りて、科学技術の粋・ロケット工学の力で故郷へ帰ろうと試みていた。だが、なかなか手がかりは得られず、エドは焦燥をつのらせる。


 CS放送・アニマックスで放送されたのを見ました。

 テレビ版は2003年10月から一年間放映で、映画が2005年公開、とちょっとだけ昔のお話。そのため、例によって(あれほど堪能したにも関わらず)アニメ版の設定を綺麗さっぱりと忘れ去っておりまして、エドが扉の向こうの別世界(つまりこの世界)に来たのは憶えていたのですが、そのきっかけとかその他はさっぱり記憶に無く、もどかしいことしきりでした。

 劇場版だからか、かなりテレビ版とはノリが違い、1923年のドイツを主なる舞台にちと重めの展開でございました。ミュンヘン一揆を描いたりしておりますが、ヒトラーってあの頃から「フューラー」って呼ばれていたの?

 お話は、比率として、エドワード7、アルバート2、その他キャラ1、程度の描き方で、兄弟以外は最後にサービス的にマスタングにちょっと出番が有ったくらい。ホムンクルスのラースとかエド・アルの親父さんとかは、もう言い訳程度の出番しかなく、「こりゃ無いよ」という感じでした。

 テレビ版のときから漫画版とは並行宇宙というか分岐した展開でしたが、ここまで来るともう「好き勝手やっているなぁ」というのが正直な気持ちで、今も漫画連載を読んでいる身としては、いささかついていけないものがありました。

 それなりには面白かったんですけど、これで「ハガレン」完結というのもちょっとなあ、というところでした。