小説「大宇宙の地獄」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 382巻)の感想です。
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■データ(公式)
http://www.amazon.co.jp/dp/4150117705/
大宇宙の地獄 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-382 宇宙英雄ローダン・シリーズ 382) [文庫]
H・G・エーヴェルス (著), クラーク・ダールトン (著), 工藤 稜 (イラスト), 五十嵐 洋 (翻訳)
文庫: 288ページ
出版社: 早川書房 (2010/8/10)
言語 日本語
ISBN-10: 4150117705
ISBN-13: 978-4150117702
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■宇宙英雄ローダン・シリーズ[382]巻
日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン・シリーズ」の一冊です。
発売 = 2010/08/06
サイクル= 第12サイクル「アフィリー」
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◆763話 大宇宙の地獄(H・G・エーヴェルス)(訳者:五十嵐 洋)
ロルヴィクたちは惑星タアトロンに潜入するものの、いきなり予想もしない困難に見舞われる。同じ頃、ムサイ殲滅を目論むラール人の大艦隊がヨルショル霧状星雲に接近しつつあった!!
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なんかこうみんなでドロドロの裏切りあいをした末の悲惨な結末という憂鬱なお話。救われません。ロルヴィク&タッチャーのいつもの漫才が唯一の救いという感じです。
ところで「銀河系銀河」という表現(P25)というのはいかがなものか・・・、まあ、しっくりする言い方は確立されていないわけで(「人類銀河」という言い方も傲慢だし)、色々と模索しているのは解りますけど・・・
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◇764話 世界の壁(クラーク・ダールトン)(訳者:五十嵐 洋)
年老いたイホ・トロトは未発見の細胞活性装置を求め、銀河系中枢部の惑星ワーダルを訪れる。しかしこの星でトロトは意外なものを発見し?!
−>
基本的には番外編ですか、トロトが不死者になる重要な回ともいえます。しかしあの人がこんなあっさりした説明で退場とはね・・・
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★後書き
翻訳チーム統括の五十嵐氏による「Inkarnation」という単語の翻訳について。380巻で「化身」と訳されていましたが、その次の巻で「具象」にします、ということになった経緯。「化身」では超高次存在そのものに思えるが、部下・道具的存在なのでひねって「具象」にしたとのこと。思考の筋道は理解できるのですが、その結果としていきなり「ホムンクは具象です」とか言われても、正直意味が取れそうにないのが辛いところ。
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★表紙絵
雪原で銃を構える男(これはタッチャー・ア・ハイヌ?)、サーベルタイガー、ニホンザル風の動物。
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★おまけ
あらすじネタバレ版はこちらへ。
■ペリー・ローダンへの道
http://homepage2.nifty.com/archduke/PRSindex.htm
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大宇宙の地獄 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-382 宇宙英雄ローダン・シリーズ 382)
- 作者: H・G・エーヴェルス,クラーク・ダールトン,工藤稜,五十嵐洋
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/08/10
- メディア: 文庫
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