アニメ「コブラ ザ・サイコガン(THE PSYCHOGUN)」の感想です。
■概要
原作漫画連載30周年記念のアニメ企画「COBRA THE ANIMATION」の第一弾(OVA全4巻)。原作者の寺沢武一氏が監督・脚本も担当した。
■キャスト
コブラ 野沢那智
アーマロイド・レディ 榊原良子
ユートピア・モア 安藤麻吹
クリスタル・ボーイ 東地宏樹
ジプシードッグ 咲野俊介
■あらすじ
・Vol.1
コブラはニューヨークの古代火星美術館に宝石目当てに侵入するが、同じタイミングで海賊ギルドのジプシードッグたちが現われた。ジプシードッグは「化石虫」の研究者ユートピア・モア博士を誘拐しようとするが、コブラに邪魔される。コブラはギルドの真意を探るため、ユートピアを追って火星に現われる。
・Vol.2
火星のユートピアたちのキャンプをギルドが襲撃し、コブラとユートピアだけが逃走に成功した。化石虫は30億年前から生きており、その殻には古代火星文字で過去の記録が残されている。ギルドの目当てはその記録の中にある「宇宙創造の秘密」らしい。二人は火星の貴族クリフ・ボールド伯爵に保護されるが、コブラは伯爵が麻薬密売に関わる裏のある人物だと気が付く。
・Vol.3
コブラたちは伯爵がギルドの一員だと知り、ユートピアと二人で脱出した。しかし二人はジプシードッグのアジトに迷い込んでしまう。ジプシードッグの正体はボールド伯爵だった。ボールドはユートピアから化石虫のデータを奪い取ってしまう。
・Vol.4
重傷を負ったコブラはレディに救出された。ボールド伯爵は火星の地下に有る古代火星人の遺跡から、宇宙を創造する「宇宙のタマゴ」を手に入れたが、追跡してきたコブラに殺される。そこにギルド艦隊が現われタマゴの引渡しを要求するが、コブラはタマゴから新しい銀河を誕生させ、艦隊を吹き飛ばした。
■感想
1980年代のテレビアニメ版の黄金コンビ「コブラ=野沢那智」「レディ=榊原良子」が四半世紀ぶりに復活してのOVAシリーズ。今年放送のテレビアニメ版ではコブラの声が内田直哉氏で「なんかちょっと違うな」という感じだったので野沢コブラは嬉しかったのですが・・・、うーん、こんなんだったっけ? 長い間に記憶の中で美化されてしまったのかな。内田版よりは良いと思うのですが、やはりちょっとイメージ違いな感じがしたりして。
原作者の寺沢武一氏が脚本も監督も担当と聞いていたので、内容が危うくないか?と心配していたのですが、全くの杞憂で、漫画のコブラの世界観をそのままガッチリ再現していました。という事で原作ファンは安心です。
唯一の不満はクリスタル・ボーイの死に方ですかねぇ。説明が地味すぎて、何故ボーイが負けたのか漫画版を見てないと何がなんだか解りません・・・、アレは無い。もっと解りやすくして欲しかった。
でも全体的に見てコブラ・ファンは満足すると思いますよ。