感想:ウォーゲーム雑誌「コマンドマガジン Vol.117 (2014年7-8月号)」(2014年6月20日発売)


 発売日:2014年6月20日(偶数月20日発売)

シミュレーションゲーム (ウォーゲーム) 専門誌 コマンドマガジンWEBサイト
http://commandmagazine.jp/

■今号のページ
http://commandmagazine.jp/com/117/index.html

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■付録ゲーム

レニングラード包囲戦
>The Siege of LENINGRAD(ステファン・コール(Jagdpanther Publications))

>『レニングラード包囲戦』は、レニングラードをめぐるドイツ北方軍集団の戦いを連隊〜軍団規模のスケールで再現したゲームです。

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■雑誌内容

□特集:レニングラード包囲戦

 特に興味無し。



□誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい「萌えミリ」ブームがボード・ウォーゲーム市場に与えた影響のすべてについて教えましょう


 昨今の「ガルパン」や「艦これ」ブームで、我らがウォーゲーム業界はどれくらい儲かったのか、という分析記事計4ページ。コマンドマガジンでは個人的には久々の大ヒット企画です。ホント、この手の情報は物凄く知りたいですよ(別に聞きにくくなんかありませんけど)。


 文中にも書かれている通り、「ねとらぼ」が「艦これ」ヒットからこっち、

弓道部の艦娘と戦いたい提督は購入急げ!:艦これ提督的ウォーゲーム要務令「日本機動部隊」編 (1/2) - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1312/08/news006.html

 みたく、ボードウォーゲームを煽りまくっているのですから、業界がどれだけ儲かったのか知りたいのも当然です。

 で、結論から言うと、

・前年度比1.2倍くらいは売れた
・若い層は入ってこなかった。元ゲーマーたちが復帰してきた

 という状態であるようです。戦車とか軍艦プラモみたいに「前の年の数倍売れてもう笑いが止まらない」という状態ではなかったと。艦これと関連づけて語られる「日本機動部隊が売り切れて在庫なし」というのも、「そもそも在庫数が大した数ではなかった」から起きた現象であったようです。

 まあ当たり前っちゃあ当たり前ですけどね。私もガルパンにほれ込んだからといって、4号戦車のプラモを買う気にはなっても「ドイツ戦車軍団」を買う気にはなれませんわな(いや、そもそも既に持ってますけど)。


 と言うことで、具体的な在庫のはけ方とかから組み立てられている内容だけに説得力抜群の優良記事でした。今月号はもうこの記事だけでモトが取れた感じです。
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