感想:アニメ「モンスター娘のいる日常」総括(全12話)


 アニメ「モンスター娘のいる日常」(全12話)の感想です。
(※以下、ネタバレにご注意ください)




1. 関連サイト

■TVアニメ『モンスター娘のいる日常』公式サイト
http://monmusu.tv/

■原作サイト
http://www.monmusu.jp/

2. 全話を見終えての感想

 CS放送・AT-Xでの視聴です。


 コミックリュウで連載している漫画のアニメ化。伝説の存在のはずのラミアやハーピーケンタウロスといったモンスターたちの「女の子」が主人公の家に押しかけてくるハーレムアニメ。

モンスター娘のいる日常 1 (リュウコミックス)

モンスター娘のいる日常 1 (リュウコミックス)


 魅力的な原作を台無しにしてしまった罪深いアニメでした。



 絵は原作テイストを上手く再現していますし、声優も間島淳司雨宮天の人気声優をメインに配し、イメージ通りの布陣で気に入っています。セントレアの巨乳ぶりとかのお色気要素の描写も、下品にならない範囲で詰め込まれており、そちら方面でも不満は有りませんでした。



 唯一にして最大の問題はシナリオにあります。シナリオが本当に壊滅的にダメ。原作のストーリーを再構成して改悪し、テンポを悪化させてわざと退屈な話に仕上げたような代物で、話にメリハリが無く、原作漫画の勢いや面白みと言ったものが全て削ぎ落とされていました。原作漫画の良さを全て潰した、タイトルだけ同じの模造品と呼ぶべき代物でした。



 比較対称として原作第一話のリンクを書いておきます。


モンスター娘のいる日常|月刊COMICリュウ


 これを読めば、アニメ本編がいかに原作のスピード感、テンポ、そこから生み出される面白さを破壊していることが明確に解ります。これは第1話に限った話では無く、全ストーリーで改悪が行なわれました。原作ファンとして怒りを禁じえません。



 結局最後の最後までテンポの悪さは改善されないまま最終回となってしまい、待望のアニメがこんな不出来なものとなってしまったことに、原作ファンとしては全く納得がいきません。第二期の噂もありますが、実現させるのなら、スタッフは総入れ替えでお願いします。