いま忍者 初見良昭八十四歳 - NHK http://www4.nhk.or.jp/P4060/
放送 NHK BSプレミアム。2016年7月7日(木)放送)
【※以下ネタバレ】
現代に生きる忍者、初見良昭84歳。敵の攻撃をかわし己の命を守る彼の忍術はFBIなど海外の警察や軍事機関から注目されている。初見の華麗なる技と人生に迫る。
現代に生きる忍者がいる。初見良昭84歳。900年の伝統をもつといわれる戸隠流を受け継ぐという彼の忍術は、敵の攻撃をかわし己の命を守るための究極のサバイバル技術としてFBIなど各国の警察や軍事機関から注目されている。初見は奈良の忍術の達人に入門して技を継承。海外での武者修行で格闘家や軍人の猛者たちを寄せつけなかった。世界が注目するニンジャマスター初見良昭の華麗なる神技の数々、そして人生に迫る。
内容
現代の日本に忍者が存在する。名前は初見良昭(はつみ・まさあき)。現在84歳。戸隠流忍法第34代宗家。
千葉県野田市にある初見の道場「武神館」では弟子の八割が外国人。空手や柔道を極めた末に忍術にたどり着いた者が多い。また軍人や警官も多数いる。
初見の師匠は高松寿嗣(たかまつ・としつぐ)。戦前に数々の他流試合に勝利し、「最後の実戦忍者」と呼ばれた人物だった。初見は高校大学と柔道に打ち込み、腕には自信があったが、27歳のときにに出合った高松に完敗し、弟子となった。高松は初見に戸隠流忍法を初めとする多数の武術を伝授した。
1960年代、初見が30代の頃、空前の忍者ブームが起こり、初見はマスコミに引っ張りだことなった。それ以降、本格時代劇の考証を指導したり、「柳生一族の陰謀」では千葉真一に指導したり、「007は二度死ぬ」ではスタッフに請われて指導を行なったりした。ところが、あまりに忙しすぎて体を壊してしまい、5年の闘病生活を送った後、相手を打ち負かすというような欲が無くなった。
初見の見せる技の一つが骨指術と呼ばれるもの。相手が突いてくると、その手を取って指を極めて倒してしまう。相手は自分から倒れてしまうようにしか見えない。
初見の弟子は全世界に10万人とも20万人も言われる。その弟子たちが護身術を教えたりしている。最近、病院では看護師が薬物中毒の患者などに暴力を振るわれる事件が多発し、そのために辞めていく看護師も後を断たない。スペインでは、そういった暴力的な患者から身を守る護身術として初見の術を看護師たちに教えているという。
※アクション俳優の武田梨奈が「くのいちスタイルで戦うショートムービー」とか「街中で襲ってきた暴漢たちを初見忍術で撃退するムービー」もあり。