【歴史】感想:NHK番組「歴史秘話ヒストリア」『ぼくはマンガの虫 手塚治虫がやりたかったこと』

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歴史秘話ヒストリア NHK http://www4.nhk.or.jp/historia/
放送 NHK総合

【※以下ネタバレ】
 

ぼくはマンガの虫 手塚治虫がやりたかったこと

 

内容

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2019-01-16&ch=21&eid=09574&f=1201
[総合]2019年1月16日(水) 午後10:25~午後11:10(45分)


日本を代表する漫画家・手塚治虫。でも、いつも恋い焦がれていたのはマンガよりアニメ!?『鉄腕アトム』に始まる創作ロマンと苦闘を紹介。「マンガの神様」のアニメ秘話。


手塚治虫といえば「マンガの神様」…でも、神様がホントに恋い焦がれたのは「アニメ」だった!?アニメへの目覚め。「秘密の実験」で夢に胸ふくらませた少年時代。日本初の連続長編TVアニメ『鉄腕アトム』誕生の舞台ウラ。そして人生の終わりに取り組んだ未完の大作アニメのエピソードまで――日本アニメ文化の扉を開いた、マンガとはことなるアプローチでの手塚治虫の創作と挑戦の秘話を、手塚アニメの映像満載でお届けする。


【キャスター】井上あさひ

http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/368.html
ぼくはマンガの虫 手塚治虫がやりたかったこと

 
●episode 1 絵に命を吹きこみたい!

 手塚治虫は1928年生まれ。子供の頃に父親が見せてくれたディズニーのアニメにハマり、本のページにパラパラ漫画を描きまくる。1946年漫画家としてデビューするが、「アニメを作るために漫画でお金を稼ぐ」という気持ちだった。


●episode 2 アトムが飛んだ日

 やがて手塚の作品の一つ「ぼくの孫悟空」を東映がアニメ化する話が持ち上がり、手塚はノウハウを取得するためスタッフとして参加するものの、本業が多忙過ぎてまともに仕事が出来ず、結局外されてしまう。

 1961年、虫プロの前身を設立。実験アニメを作り始める。1962年、テレビ向けの週一回30分アニメ「鉄腕アトム」制作を決意。当時のアニメは5分とか10分とかの短編ばかりで、30分アニメを週一で放送するなど前例がなかった。製作の工数を少なくするため、「目や口の部分だけを動かす」というリミテッドアニメという手法を導入。また「一つの動きを背景を変えて使いまわす」バンクシステムなどを活用。

 1963年アトムの放送開始。手塚は「こんな止まった絵ばかりではアニメーションじゃない」と言われて「これはアニメーションではなくテレビアニメという別物」と言ったという。手塚治虫自身も時々アニメの絵を描いていた。

 1964年手塚はニューヨークの万博に新聞社の特派員として参加。そこで尊敬しているウォルト・ディズニーに会ったところ「アトムを見たことが有る」と言われて感激した。


●episode 3 ぼくはアニメの虫

 1964年、虫プロは初のカラーのテレビアニメ「ジャングル大帝」を製作。しかしやがてテレビアニメが次々と作られるようになり、虫プロのアニメは競争に負けて1973年に倒産してしまった。

 しかしその後手塚は負債を完済して再びアニメ制作に復帰。実験的な作品を発表し、1988年には「森の伝説」という作品を制作していたが、手塚は途中で胃がんで倒れ、1989年に死去。森の伝説は未完に終わった。


 虫プロ倒産後、独立したスタッフがその後のアニメ業界で活躍。今でも手塚漫画の「どろろ」のアニメが作られているし、海外でもアトムの新作が作られている。


感想

 歴史秘話ヒストリアでまさかに手塚治虫ネタ。内容は割と知られたエピソードばかりでしたが、まずまず面白かったです。
 
 
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