機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 公式サイト https://www.gundam.info/feature/gquuuuuux/
放送 日本テレビ系。
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【※以下ネタバレ】
第12話(最終回)「だから僕は…」(2025年6月24日(火)深夜放送)
あらすじ
シャアはシャロンの薔薇の少女を元の世界に送り返すためイオマグヌッソの真の機能を発動させ、別宇宙への通路を開く。直後イオマグヌッソ内部からゼクノヴァ反応を発する(我々が良く知っている方の)白いガンダムが現れた。白いガンダムのパイロットはシュウジだった。
シュウジはマチュに薔薇の少女が見ている夢、かつて彼女が体験した映像を見せる。その中では少女はシャロンの薔薇ことモビルアーマー・エルメスに乗り、シャアと共に戦っていたが、シャアは白いガンダムとの戦いで戦死してしまった。
少女の絶望にサイコミュが反応して別の宇宙を作りだし、少女はそこでシャアが殺されないように試みたが、どの世界でもシャアは白いガンダムに破れてしまった。少女はシャアがガンダムに殺されることを回避するためシャア自身が白いガンダムに乗りこむ歴史を作り出した。それがこの世界だった。
ところが、生きのびたシャア自身が少女の存在を否定し元の宇宙に送り返そうとしていた。もし少女が目覚めてそれを知れば、絶望でこの宇宙を破壊し、それは元の宇宙も巻き込むはずである。シュウジはそれを阻止するため過去にも薔薇の少女を殺してきたといい、今度の宇宙でも同じことをするという。
シャリア・ブルはキシリアを殺そうとキケロガでキシリアの乗るチベを追い回すが、さらにシャアの赤いガンダムがチベの前に現れブリッジにバズーカを打ち込んでキシリアを殺した。
マチュはララァを守るためジークアクスでシュウジのガンダムに戦いを挑み、さらにそこに現れたニャアンのジフレドにも共闘を求め、二人でシュウジと戦い始めた。焦るシュウジは白いガンダムを巨大化させた。
一方、シャリア・ブルはザビ家亡きあとのジオンはアルテイシアを擁立する予定なのでシャアは不要だと言い、シャアの赤いガンダムに襲い掛かる。シャリア・ブルには、もしシャアがジオンを率いれば、いずれはキシリア同様に地球人類粛清に走るという確信があった。
ジークアクスのオメガサイコミュには「エンディミオン・ユニット」という隠し機能が存在しており、この土壇場でその機能が発動して、マチュは巨大ガンダムの首を打ち取りシュウジに勝利した。目覚めた薔薇の少女はマチュたちに感謝して元の世界に戻っていった。
シャアとシャリア・ブルは相打ち状態になり、シャアはシャリア・ブルに殺されない人生を探すと言って去っていった。
その後。ジオンではアルテイシアが新元首として擁立された。シャアは地球でララァと出会った。マチュとニャアンは地球の海辺でのんびりしていたが、マチュはいつの日かシュウジのいる別世界へと行くことをニャアンに宣言した。終わり。
感想
最後の最後までネタアニメとして走り続けてくれました。シャアの赤いガンダムが敬礼をしてからバズーカをキシリアにぶっ放すシーンは初代のパロだし、ガンダムは巨大化するし、シャリア・ブルは「逆襲のシャア」のあらすじを予言するし(笑)
あと最後の最後でシャアの声に池田秀一が出てきたのもワロタ(笑) これで第二話を見て「何故シャアの声を池田秀一から変えたんだよ!?」と騒いでいた人らは赤っ恥となりました(笑) 並行宇宙の偽シャア(?)だから池田声じゃなかった、という立派な(?)理由が有ったのに。
巨大白いガンダムとか、唐突に都合よく「エンディミオン・ユニット」とかを出してきて、もう真面目にガンダムとして評価する気はなくしましたが(というか以前からその気無かったけど)、ネタ的には最後まで面白いアニメでしたね(笑)
総括
評価は○(好きでは無かったが展開は気になった)
1月にストーリーの一部を劇場公開してマニアの間で話題になっていた作品。初代ガンダムとは別の歴史をたどった宇宙世紀世界のお話、という触れ込みでしたが、最終的にはそんなレベルに収まらないネタアニメとして笑いを提供してくれました(笑)
宇宙世紀0085年。ジオン公国が地球連邦からの独立を達成して五年後。サイド6の住民の女子高生アマテ・ユズリハは、偶然からジオン公国のニュータイプ用最新型モビルスーツ「ガンダム・クァックス」を手に入れる。ジオン軍のシャリア・ブルは、五年前の戦争で英雄的な活躍のあと生死不明となった上司シャア・アズナブルの行方を捜し続けていたが……
●サイド6・クランバトル激闘編(第1話~第7話)
第1話はジオン軍がホワイトベースやガンダムを所有しているなど「うん、訳が分からん!」だったのですが、第2話で「シャアがサイド7で連邦軍の開発したモビルスーツと強襲揚陸艦を頂いてしまい、以後シャアがガンダムに乗りまわす」という展開に大爆笑した(笑) 初代ガンダム見ていて、これで笑わない人はおらんでしょ(笑)
さらにそれ以後はもう初代ガンダムから分岐したイフの世界という事で、第7話まで初代ガンダム世界の設定を借りて好き勝手にやりたい放題(笑)
・カムランが出てくる
・ゲルググという名前の実質ジムが出てくる
・黒い三連星の二人だけ&リックドムが出てくる
・バスク・オムが出てくる
・ゲーツ・キャパが出てくる
・ムラサメという強化人間(性別不明)が出てくる
・ハンブラビが出てくる
・ムラサメが乗るサイコガンダム(ちゃんと変形する)が出てくる
・ブラウ・ブロにそっくりな変形メカ・キケロガが出てくる
等々(笑)
スタッフに「こういうものを出せば、お前らは喜んでネットに話題にするだろう?」というのを完全に読まれていて、毎週毎週手のひらの上で踊らされている状態でした(笑) でもつまるところ「クランバトル」だの「マヴ」だの、そしてアンキー以下のジャンク屋の連中も、結局話の本質には何の関係もなかったよね。手間のかかった単なる目くらましだったという。
●並行宇宙とか言い出してビックリ編(第8話~第12話)
これ以降はクランバトルがどうこう言ってたのを忘れたように、並行宇宙だの時間凍結だのを言い出して、完全に一年戦争初代ガンガムから乖離。まあこれはこれで「こんなことをして一体全体話にどう収拾をつけるのか」と興味をひかれはしましたが、一年戦争モノでイフ世界とはいえこれはねえよなぁ、と感じたのも事実。宇宙世紀0085年の技術力で平行世界云々とか認識できる技術レベルじゃないだろ、と思いましたし。
最後は平行世界(初代ガンダムの世界と等価)という事ですらなくなり、神のごとき存在と化したララァが作り出した、本来はあり得なかった世界とか言い出して、正直「地には平和を」とか「ゲキドル」とか連想しましたよ、ええ。
最後はガンダムのハイパー化というトンデモネタ(笑)まで繰り出して笑いを絶やさず、なんとなくイイ感じに〆ました。まさか本当に全12話で終わらせるつもりだったのか。第二クールとその後の劇場アニメ「完結編」まで想定していたのに(笑)
●ということで
視聴しての感覚は30年前にエヴァンゲリオンを見ていたころと同じでしたね。「大好きとかではないが先がどうなるのか気になるのでつい見てしまう」という作品でした。結局主役はシャリア・ブルで、マチュとかニャアンは脇役でしたね。感情移入できなかったのもむべなるかな。
という事で、好きではありませんでしたが三か月笑わせてもらったので、評価は悪くないですよ(笑) でもこんな作り方はこれっきりで勘弁してくださいね(笑)
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、
少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる。
エントリーネーム《マチュ》を名乗るアマテは、 GQuuuuuuX を駆り、
苛烈なバトルの日々に身を投じていく。
同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、
そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。
そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。
●スタッフ
監督
鶴巻和哉
シリーズ構成
榎戸洋司
キャラクターデザイン
竹
メカニカルデザイン
山下いくと
ニャアン
石川由依
シャリア・ブル
川田紳司
シャア・アズナブル
新 祐樹
エグザベ・オリベ
山下誠一郎
コモリ・ハーコート
藤田 茜
アンキー
伊瀬茉莉也
ナブ
千葉翔也ケーン
永野由祐
ハロ
釘宮理恵
デニム
後藤光祐
ドレン
武田太一
ジークアクス
白いガンダム
赤いガンダム
ゲルググ スガイ機
ゲルググ ボカタ機