TVアニメ『THE ビッグオー』official website https://www.the-big-o.net/
放送 AT-X
【※以下ネタバレ】
第9話「Act:09 Beck Comes Back」
あらすじ
ワイズカンパニーの次期総裁と噂される“フランシス・ワイズ”が誘拐され、人質解放の交渉を引き受けることになったロジャー。ところが、要求に従い山荘に身代金を届けに行った彼が見たのは瀕死のフランシス??。犯人の罠に填まり、誘拐致傷の容疑者として軍警察に追われる身となったロジャーは、事件の依頼主である現総裁の“ダンディ・ワイズ”が何かを隠していると睨む。そしてある男がカンパニーのスキャンダルを利用して、今回の事件を画策したことを知る。
冒頭。ベック(1~2話に登場した悪党)が収監されている刑務所をメガデウスが襲撃した。
ロジャー・スミスは富豪ダンディ・ワイズから、彼の息子フランシス(40歳)が誘拐され身代金200万ドルを要求されたので、誘拐犯と交渉してほしいと依頼される。ところがロジャーは誘拐犯からの電話に開口一番、実はワイズは経済的に困窮しておりとても身代金は払えない、と主張しワイズを激怒させる。ロジャーはその場で首になり追い出されてしまった。
屋敷に戻ったロジャーは、訪ねてきたダストンからベック脱獄のニュースを聞いたりしながら、のんびりとワイズが泣きついてくるのを待っていた。そして予想通りワイズから再度連絡があり、身代金を払ったのにフランシスが解放されないと相談される。
ロジャーはワイズに、犯人の言うなりに支払ってもダメで、犯人に人質には大して価値が無いように思わせるため身代金は値切り倒すべきだとアドバイスする。やがてまた誘拐犯から連絡が入るが、犯人は何故かロジャーの声を聴くと動揺し、ワイズに代わらせる。
結局ロジャーが直接犯人に金を運ぶことになり、ドロシーと二人で指定された場所に向かうが、そこで倒れているフランシスを発見すると同時に、ダストンから軍警察が周囲を包囲しているという呼びかけが入る。ロジャーは犯人に嵌められたと気づき、すぐに逃走した。ドロシーはフランシスの瞳の色がダンディと違う事に気が付いていた。
二人はワイズの屋敷に乗り込み、ワイズは犯人がフランシスが自分の血のつながった息子では無いと知っていて脅されたことを明かす。40年前、シティの人々が記憶を失ったとき、ワイズの隣にはメアリーという女性がいた。記憶を持たない二人は愛し合うが、その後生まれたフランシスはワイズの子ではなく、さらにメアリーは直後死んでしまった。ワイズは息子をスキャンダルから守るため大金を差し出したのだった。
ロジャーとドロシーは犯人たちが金以外にヘビーメタルユニットを要求し、東13番街に届けさせたと知り、落とし前とつけさせるため急行し、現場でベックと部下二人と出会う。ベックはロジャーが今回の件を依頼された事を知り、以前逮捕されたときの意趣返しで罠にかけたのだった。
ベックはドロシーを電磁石で拘束して、以前と同様に頭部にコントロール機器を取り付け、ロジャーを抱きしめて殺させようとするが、ドロシーは自力でコントロールから逃れてしまった。慌てたベックはメガデウスに乗り逃走を開始するが、ロジャーが呼んだビッグオーにあっさり負けてしまった。ビックオーはメガデウスの操縦席部分をベックたちごと軍警察の前に放り出して立ち去った。
感想
ベックと部下二人のキャラがおまぬけ三人組という感じで、かなりコント色の強いエピソードでした。特にベック一味のメガデウスはビッグオーの相手ではなく、はなから戦意が無くてビッグオーを見た途端逃走を開始し、しかもその途中でフェイントをかけてビッグオーを攻撃するものの、ミサイルは通用せず、光線兵器は反射され、と、勝負になっていなかった(笑) しかしベックたちがこのメガデウスをどこから調達したのかは、いつもの通り説明なしでした。もう少し何とかならんものか。
あと、ロジャー側も、軍警察が無線で「犯人の車は黒のセダン」と周知したのを傍受すると、ボタンをポチっと押して、車の色を黒から赤に変えてしまう、というシーンがあり、ちょっと笑いました。
オチの、ドロシーがロジャーに「もし自分とロジャーが記憶の無い状態で出会ったら、ダンディとメアリーの様に愛し合うようになるのか」と質問してロジャーを困惑させるシーンは、ちょっとロマンスの香りがして良かったですな。